「赤」は熱い・危険・情熱的、「青」は寒い・理性的のように、人が色から受けるイメージはある程度固まっていて、それらの統計データをもとにデザイナーは配色を決定したりします。
各種の色から受けるイメージを調査したので、分かったことを報告します。
「赤」という色から受けるイメージ
「赤」という色から受けるプラスのイメージ
- 勝利
- 情熱
- 熱い・暖かい
- リーダー
- エネルギーにあふれている
- 「食欲増進」の心理作用があるので、食品のパッケージデザインや飲食店の旗や店内デザインに「赤」を多用すると、売上が向上する
- 購買意欲を高める
「赤」という色から受けるマイナスのイメージ
- 危険
- 赤い色からどうしても「血」を連想するため
- 暴力
- 怒り
- 闘争
- 安っぽい
「ピンク」という色から受けるイメージ
「ピンク」という色から受けるプラスのイメージ
- 女性的
- ロマンチック
- 「恋愛感情」を想起させる
- やわらかい
- 「淡いピンク色」の場合、安心感で緊張が解きほぐされる
- 「濃いピンク色」の場合、おしゃれ・元気さ
「ピンク」という色から受けるマイナスのイメージ
- 弱い
- 不安定
- エロ
- 怪しい
「黄色」という色から受けるイメージ
「黄色」という色から受けるプラスのイメージ
- 明るい
- 楽しい
- 開放的
- 「太陽」を連想させる
- 集中力を高める
「黄色」という色から受けるマイナスのイメージ
- 軽率
- 幼い
- イライラする
- 「注意」を喚起するため、信号や道路工事の看板などに黄色が使われる
- 黄色は交感神経を刺激して心を大きく揺り動かす効果があるため
「緑」という色から受けるイメージ
「緑」という色から受けるプラスのイメージ
- 心が安らぐ
- 若々しい
- 新鮮
- 目の疲れが癒される
- 緑は、赤と紫の中間色であるので、落ち着いた無難な印象になる
- 森や草原のような「自然」を想起させる
「緑」という色から受けるマイナスのイメージ
- 毒々しい
- ゲームなどで、キャラクターが毒に感染した時の画面エフェクトは「緑」であることが非常に多い
- 未熟
- 目立たない
「青」という色から受けるイメージ
「青」という色から受けるプラスのイメージ
- 清潔
- 誠実
- 「信頼感」「クリーンなイメージ」が必要とされる金融機関や会社案内のパンフレットなどで青色が多用される
- 知性
- クール
- 気持ちを鎮静化させるので、集中力が上がる効果がある
- 「空」「海」などを想起させる
「青」という色から受けるマイナスのイメージ
- 悲しい
- 不安
- 憂うつ
- 寒々しい
- その物・人物が、冷酷であるという印象
- 青は副交感神経を刺激し、心を静の状態にするため、食欲を大きく減退させる
「紫」という色から受けるイメージ
「紫」という色から受けるプラスのイメージ
- 高貴
- 高級
- 神秘的
- 古風
- エキゾチック
- 想像力を高め、感性を鋭くする
「紫」という色から受けるマイナスのイメージ
- 異色すぎるので、近寄り難い
- エロで下品
- 意地が悪い
「黒」という色から受けるイメージ
「黒」という色から受けるプラスのイメージ
- 高級
- 知的
- 威厳
- 男性的なイメージ
- 自己主張が強い色
- 黒色の服を着ると、スマートに見える
「黒」という色から受けるマイナスのイメージ
- 恐怖
- その物体・物事を重く感じる
- 死
- 不安
- 不吉
- 悪
- 不気味
- 絶望
「灰色」という色から受けるイメージ
「灰色」という色から受けるプラスのイメージ
- 上品
- 落ち着きがある
- 灰色の周囲にある他の色を引き立てる効果がある
「灰色」という色から受けるマイナスのイメージ
- 地味
- 暗い
- 汚い感じ
- 無機質
- 悲しい思い出
「白色」という色から受けるイメージ
「白色」という色から受けるプラスのイメージ
- 清潔
- 病院の病棟や病室は白色で統一されることが多い
- 純粋
- 無垢
- 神聖さ
- 祝福
- 平和
「白色」という色から受けるマイナスのイメージ
- 味気ない
- 空虚さ
- 白い服を着ると、その人が本来よりも太って見えてしまう
上手く色選びができると、どのように役立つか
役立つ例
- 「購買意欲をあおる色」「食欲をあおる色」「高級感を感じさせる色」などを商品パッケージに使うことで、売上が上がる
- サイト・ブログ・SNSアカウントの背景色や段落の色などを設定で変えることで、他者がそのサイト・ブログ・SNSアカウントへ抱く印象を操作することができ、「居心地が良い」「信頼できる」といったイメージを演出できる
- 服装の色の組み合わせを調整することで、他者が自分へ抱く印象を操作することができる
- 部屋の壁紙や家具の色を変えることで、その部屋から自分が受ける印象を変更でき、居心地の良い部屋を作り出すことができる
- 「一般に、良い印象が無い色」を知ることで、商品全般での色選びで失敗が無くなる
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