蛇(へび)という動物が縁起が良い・霊力が強いと言われる理由と、
蛇に備わる悪いイメージの理由を、それぞれ解説します。
蛇の、良い要素・縁起が良い側面
「長寿・繁栄」をもたらしてくれる存在とされている
- 蛇は数ヶ月間も絶食していても生存可能であり、生命力が非常に高いことから「長寿」「繁栄」の象徴とされている
蛇は脱皮(だっぴ)を繰り返すことから「再生」「金銭の獲得」の象徴とされている
- 脱皮を繰り返して成長する生態から、「再生」「永遠」をイメージさせ、そこから転じて経済的繁栄をもたらしてくれる存在とされている
- 「蛇の抜け殻」を財布に入れておくと金運が上がると言われている
- 蛇に付随する再生のイメージから、お金を使い果たしたり経済状況が傾いたとしても、再生してお金が戻ってくると信じられている
蛇は神、あるいは、神の使いとされている
水神、あるいは、水神の使いとされている
- 蛇は湿地に生息していることが多い生態から
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「豊穣の神」という側面がある
- 家屋に侵入してきたり巣を作るネズミを蛇が食べて駆除してくれることから、蛇が家に住み着くと家が繁栄する、と信じられている
- 家の害獣を駆除してくれるため、豊穣(穀物が豊かにみのること)の神として信仰されている
特定の神の、その使いとされている
- 弁財天(音楽・弁才・財福などをつかさどる女神であり、七福神の一つ)
- 蛇はこの神の使いとされており、白色の蛇(蛇のアルビノ個体)は弁財天の化身とされていて大変にありがたいものとされる
蛇の、悪いイメージ・縁起が悪い側面
「蛇は極めて執念深い」と言われている
- 「蛇を殺せば末代(来世のこと)まで祟る(たたる)」という言葉が昔から残っている
- 「蛇のように執念深い奴」という慣用句も現代でよく使われている
- 本記事でこれまで解説してきたように、蛇は高い霊力をもつ動物だと信仰されているため、「いじめたり殺してはいけない動物」「怒らせると怖い動物」というイメージが定着し、
そこから派生して「蛇は執念深そう」という印象が付加された可能性が高い
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