現代の社会で、みんなから「自己責任」として見なされて擁護や支援を受けられない種類のものと、そのように自己責任と見なされる原因の社会の構造について調査したので分かったことを報告します。
今の社会における「4つの自己責任」と、「そうでないもの」
社会で自己責任として処理され、「それをしたあなたが悪い」と判断されるもの
1「法律や規則や利用規約に違反した行為」
- 恐喝や暴行や窃盗などの明確な違法行為
- 自身が所属している学校や会社での規則に違反すること
- ネットサービスの利用規約に違反した不正行為や、製品の本来の使い方から逸脱した使い方(改造や分解や混合など)をすること
などが実例
法律や規約に反した行為は、自己責任として処理されるものの筆頭に挙がります。
誰の目から見ても、違反をした人自身に非があることは明らかであるため、みんなから擁護してもらえることはほぼ起こりません。
2「現状を変える努力や、向上のための努力をしないこと」
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たとえ、自身が生まれつき無気力な性格だったり、裕福な家庭に生まれて不自由なく育っている人と自分の人生を比較して努力する気を失ってしまったとしても、
現代社会では、努力をせずにその結果で悲惨な状況にいる人達は、確実に自己責任として処理されます。
- 「各人の、努力をしない理由」は何であれ、努力をする機会は皆に平等に与えられていた、とほとんどの人達が解釈するから
- 「努力をしない人達」を社会で容認して優遇することは、のちのち、国の経済力や文化の衰退の大きな原因になってしまうから
- 社会の大多数の人達は日々努力して勉強や仕事を続けている状況なので、その大多数の人達からすれば、努力をしていない人達は心情的に許容できないから
3「その物事の危険性やリスクの高さが知れ渡っていたのに、被害に遭ったこと」
- その国が世界有数の紛争地帯なのに、旅行へ行って被害に遭った
- 「SNSの個人アカウントで、不謹慎な写真や犯罪行為の証拠となる動画を公開して大炎上した前例」が過去にいくつもあるのに、
自分も同様の行為で炎上してしまった - 正社員と非正規雇用者の年収差や待遇差が何度もニュース番組や新聞記事で報道されてきたのに、非正規雇用者のままでい続けて、その結果苦しんでいる
- FXでのリスクが高いハイレバレッジトレードや、仮想通貨のトレードで、大損失を被ること
などが例
危険性が高いことで有名だったのに被害に遭ったり損失を被って苦しむことは、当人に非があると見なされることが多く、自己責任として処理されることが多くなります。
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4「自身の判断と意思で物事を選んで、その結果、被害に遭ったこと」
- 頑張って就職するか、怠けて就職しないか、という選択
- 自分の働き方の選択(たとえば、激務の労働条件で心身が潰されるまで働くか、その結末を回避するような形で働くか、という選択)
- 友達として付き合う相手の選択
- 結婚相手の選択
- 自分の信条の選択
- 自分の生き方の選択(たとえば、他人と社会に協調して貢献する生き方か、他人と社会に反発して害をなす生き方か、という選択)
などの選択の結果、被害に遭った場合が自己責任として処理される代表例
当人が自発的に物事を選択した場合、そこには多かれ少なかれ、必ず本人の責任が伴います。
このことを言い換えれば、
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「自分の手で選択したんだから、その結果が悪いものになっても、それは自分のせいでしょ?それは自己責任でしょ」
と大勢の人達に断言されるだけの、はっきりとした隙がある、ということです。
自己責任ではない、4つのもの
- 「自活能力がまだ無い小さな子ども」が親から虐待や育児放棄を受けているような、育児において親子間の親側に明らかに非がある場合
- 突発的な交通事故や大規模な自然災害に巻き込まれることのような、「予測しようのない事故の被害に遭うこと」
- 「明確な悪意をもつ他者から、犯罪の被害に遭うこと」
- 「生まれつきの深刻な障害や、後天的な負傷のせいで社会生活を送ることが難しい場合」
(ただし、社会に余裕が無くなっていけば障害や負傷の中の一部は自己責任と認識されることもあり得るし、
精神疾患系の障害のせいで社会で大事件を起こすことが頻発すればその精神疾患系の障害も自己責任として見なされることもあり得る)
「現代の社会の構造」が理由で、多くの物事が自己責任として処理される
- 「その個人やその企業やその国家が、より良い結果を得るために、個人同士も企業同士も国家同士も競争をしている」
という社会の大原則があり、この大原則は誰にも変えられない
(競争を放棄した『共産主義』は、共産主義は間違いだったという歴史上の結論がすで出ているので代替案にはならない) - 現代は競争が過熱している最中であり、競争に付いてこられない弱者まで救う経済や心の余力が無くなってきている状況
- 他者との競争に勝つために、人を採用する側は一定水準以上の能力の人間だけを集める必要があり、
こちらがあれこれ文句を言ってわめいても、向こう側には競争に勝たなければならない事情があるので採用基準の引き下げはまず起こらない
「自分が勝つために、みんな必死に競争をしている」という社会の大前提があり、この大前提ルールは動かせません。
そのため、競争することを放棄して自助努力をしない・できない者や、
愚かしい選択をして損害を被っている者(競争の結果、その者は敗れたと大勢に見なされることが多い)は、
確実に自己責任として処理され、これといった救済措置も施されないということになります。
- 自分が競争に勝てるように、日々の積み重ねで自身の能力や収入額を引き上げていくこと
- 日頃から情報収集を続けることで、「危険な選択や判断をしてしまう結果」を事前に回避する
- 競争社会の敗者達からの、社会への復讐じみた行為に巻き込まれないように、日頃から自衛を心がけて対策を講じておく
の3つをひたすら繰り返すことが、いち個人にとっては最善の行動であると考えられます。
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「3年間」という、長すぎず短すぎない時間は、一つの分かりやすい節目だと考えられます。
かなり悪い状況であっても、3年かけて真剣に改善の努力を継続すれば、非常に多くの場合で良い状況へと変えることができると思われます。
かなり悪い状況で、3年かけて愚痴や暴言を吐き続ければ、他罰的な思考がすっかり定着し、周囲の人間関係も自分と似たような人物達で固まってしまい、状況がますます悪化して、泥沼化した状況から抜け出すことが非常に困難になると思われます。
はっきり言って、「現代社会で確実に自己責任として処理されること」に3年かけて文句を言い続けることは時間の無駄になる可能性が極めて高いので、
3年間という時間を最初から自助努力のために費やして自分の未来を変えることの方の選択をおすすめします。
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