異世界ファンタジーモノで定番の「人間以外の種族」。
「エルフ」や「ドワーフ」のような、異世界ファンタジー作品で高人気の種族を紹介します。
長命で穏やかな森の民「エルフ」
異世界ファンタジー作品での、エルフの特徴
身体的特徴
- 耳が長くて、先端がとがっているのが最大の特徴
- 人間よりも、はるかに長命。長命すぎて、のんびりしすぎな側面もある。
- すらりと整った身体つきで、しかも美男美女が多い
- 身軽で素早く動けるが、その反面、筋力や持久性が低い
文化的特徴
- 森の中で、同族と集落を築いて生活している事が多い
- 自然の中で採取した材木を用いた家造りはできるが、金属を用いた都会的な住居はほとんど造らない
- 自然と共に生きているため、自然に関する知識が豊富
- 作品の種類によっては、魔法の技術が優れていることがある
- 作品の種類によっては、船造りや航海技術に長けていることがある
- エルフ以外の種族とは、あまり交流をもとうとはしない。
争いを好まない穏和な種族とは、例外的に交流をもつ。
異世界ファンタジー作品の中で、エルフは、「弓矢」を使って戦闘を行うパターンが非常に多い。
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エルフは長命のため、世界の平穏を願っていて、争いごとは好まない。善にも悪にも属さない中立的な立場で、独立を保っている、という設定のファンタジー作品が多い。
エルフは数百年も生きるため、寿命のスケールがまったく違う人間とは時間感覚が大きくズレており、エルフは気長すぎるところがある。
エルフの亜種.1「ハーフエルフ」
人間とエルフの間に生まれたのが「ハーフエルフ」。
耳が少しだけとがっている場合が多く、完全な人間でも完全なエルフでもないので、その2つの種族から偏見と迫害を受けることが多い。
身体能力・魔法能力は、人間以上エルフ未満、といった程度のことが多い。
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エルフの亜種.2「ダークエルフ」
多くの場合、肌が黒く、髪が白い外見で描かれる種族のエルフ。身体能力や寿命は、通常のエルフとほぼ同じ。
トールキン著「指輪物語」に、肌の白いエルフと対をなすダークエルフが登場する。
昔はダークエルフ=闇の力に染まった悪のエルフ、とする作品もあったが、近年では、肌が黒いから悪、という設定は現実の人種差別を想起させるとして、ダークエルフ=悪という設定はほぼ無くなっている。
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そのため現代では、ダークエルフ=ただの色違いのエルフ、といった程度の共通認識となっている。
鉱山に住む小柄な鍛冶職人「ドワーフ」
異世界ファンタジー作品での、ドワーフの特徴
身体的特徴
- 人間よりも身長が低い(1mから1.5m程度)
- 筋肉質な身体
- ドワーフの作品キャラは、ヒゲを生やしたおっさんであることがほとんど
文化的特徴
- 金属の取り扱いが得意で、鍛冶をして生計を立てている
- 洞窟や地下に住んでいることが多い。鉱脈を掘って、金属を採取している。
- 「腕が立つ職人」気質で、かなり気難しい
- 身内には優しい
異世界ファンタジー作品の中で、ドワーフは、「斧やハンマー」を使って戦闘を行うパターンが非常に多い。
古典的なドワーフの外見は、どうしても「むさい感じのおっさん」になりがちなため、美男美女・美少年美少女ばかりが求められる現代の異世界ファンタジー作品ではドワーフは、メインキャラとしては登場しづらい。(モブキャラや、街の鍛冶職人といった立場ではよく見かける)
そのため現代では、ドワーフの低身長設定を借りて、身体が小さくて可愛くデフォルメされた外見の種族が、各種のファンタジー作品に頻出するようになった。鍛冶が得意、一族に伝わる特殊で貴重な技術を持っている、という設定が受け継がれていることも多い。
人間よりもはるかに力持ちで粗暴「オーク」
異世界ファンタジー作品での、オークの特徴
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- 顔は獣そのもので、四肢は人間のそれ、という組み合わせ
- 身体が大きく、力が強く、体力にも優れる。一般人ではまったく勝負にならない。
- かたことの言葉を話すなど、ある程度の知能がある
- 言動は原始的で粗暴。「弱い者いじめはしない」といった人間的な倫理観は備わっていないことが多い。
- こん棒やハンマーなど、簡単な武器を扱うこともできる
トールキン著「指輪物語」でオークと呼ばれる種族が登場して以来、各種の異世界ファンタジー作品で、ひんぱんにオークが登場するようになった。
過去には、オークが集団で民家を襲っているところを、主人公達に退治される、といった悪者役が多かったが、近年ではそのオークの先入観を裏切って、「外見は醜悪だが、何も悪いことはしていない穏和な性質のオーク」というギャグ的設定がよく見られる。
ネット上では、「あっと言う間に絶体絶命の窮地に追い込まれる女騎士」「そして、くっ…殺せ…!とつぶやいて戦士として最後を全うしようとする女騎士」とセットでネタキャラとして扱われる事が多い。
「オーク」のような固定された種族名は無いが、「猫耳やしっぽをもった、人間」といった外見の種族が、異世界ファンタジー作品に登場することが非常に多い。
この種族をフェチ的に愛する人はかなり多い。
獣の特性をもった人間、という特徴をもち、人間よりも俊敏で身体能力に優れ、聴覚や嗅覚の五感に優れている。性格は明るく、細かいことを気にしない、といった感じが多い。
神や超越者に近い存在「ドラゴン」
異世界ファンタジー作品での、ドラゴンの特徴
身体的特徴
- 外見は、トカゲがそのまま巨大化したものに近い。翼が生えていて、飛行できる個体もいる。
- 恐竜のような大きさと、威圧感がある
- 極めて寿命が長い
- 口から灼熱の炎や、毒の息や、浴びると石化する息を吐くこと多い
- 体表は非常に堅いウロコで覆われていて、並の武器や剣技では傷一つつけられない
- 巨体・高い防御力・強力な息攻撃・移動するだけで周囲の障害物を破壊しまくるほどの力のせいで、ドラゴンに勝てる者はほとんどいない
- ドラゴンの爪・牙・ウロコ・翼からは、それを素材にして貴重な武具が作られる
- 知性がほとんど無いただの巨獣か、もしくは人間以上の高度な知性をもつ神獣か、作品によって知性の設定が違っている
文化的特徴
- 洞窟の奥深くや、高い山に、孤高の存在としてひっそりと暮らしていること多い
- 金銀財宝や神聖な泉を守っている、という設定が多い
- こまごまとした種族同士の営み・争いには関知せずに超然としているか、
それらの種族を糧とする暴君として災厄をもたらすか、作品によって立ち位置が異なる - 最強の生命体として、人間やエルフに畏怖されていることが多い。神としてあがめられていることもある。
- 高い知性をもっている場合、ドラゴンの元を訪れてきた冒険者に知恵や解決策を授けてくれることがある
異世界ファンタジー作品の中では、ドラゴンはひときわ特別な存在。国民的RPG「ドラゴンクエスト」シリーズでも、タイトルにドラゴンの名が冠されている。
各種の異世界ファンタジー作品で、ドラゴンはラスボス・神の化身・問題解決のための方法を授けてくれる「世界の秘密を知っている知恵者」などの重要な役目を担うことが非常に多い。
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異世界ファンタジーの基本は指輪物語でやり尽くされた
1937年から1949年にかけてイギリスのJ・R・R・トールキンによって書かれた小説「指輪物語(原題:The Lord of the Rings)」が、現代のあらゆる異世界ファンタジー作品の源流となっている。日本では「ロード・オブ・ザ・リング」の映画の方が、知っている人が多い。
指輪物語には、エルフ・ドワーフ・オーク・人間・トロル・魔法使といった複数の種族が登場し、冥王サウロンの作った「力の指輪」をめぐって、大きな戦争が起こる。
現代の「中世ヨーロッパ的な世界観のもと、多種多様な種族が存在していて、その世界で剣と魔法で戦う」といった内容の異世界ファンタジー作品の原点・原典はトールキンの「指輪物語」であり、そのような異世界ファンタジー作品の基本は、すでに前世紀にトールキンによって書き尽くされている。
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