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百合とは?漫画やアニメに出てくる女の子同士の淡い恋愛感情

 

女の子同士の恋愛一歩手前の関係や心情を描く百合(ゆり)の世界。

百合とは何なのか?百合の魅力は?百合という世界や百合という要素のあれこれについて調査したので、分かったことを報告します。

 

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「百合」というジャンルの魅力

 

 

「可愛い女の子」×「可愛い女の子」は絵として映える

 

可愛い容姿の女の子のキャラクターは、女性読者から見ても男性読者から見ても、目の保養となる嬉しい存在です。

可愛い女の子同士がじゃれ合っている様子は、「やわらかそう」「ふわふわしてそう」「良い匂いがしそう」といった感覚をおぼえます。




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百合というジャンルでは可愛い女の子同士での恋愛描写がメインとなるのが常なので、読者側からすればとても美味しいジャンルです。

 

 

 

女の子同士という状況ならではの特殊な恋愛シチュエーション

  • 同性の女の子同士なので、ごく自然に手を繋ぎ合える
  • いっしょにお風呂に入っても平気
  • 相手の髪を結ってあげるなど、男女恋愛には無い特殊な恋愛描写ができる
  • 女の子キャラクターが、同性の相手への気持ちが「友情」なのか「愛情」なのか思い悩んでドキドキする などなど

男女恋愛には存在しない、百合ジャンルならではの特殊な恋愛描写は希少価値が高く、その価値を求めて百合作品を読んだり観たりしている人が大勢います。

 

 

 

「繊細さ」を追い求めるという、百合ジャンルの作風

 

百合ジャンルでは、「好き」「愛してる」といった直接的な言葉や感情を作中で表現することは少なく、あくまで、その場の雰囲気やキャラの表情で間接的に気持ちを描写する、という手法が多いです。




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直接的な表現はときに下品なものになりがちですが、間接的な表現は上品なものになりやすいです。

女の子の内側でゆらめく感情や、女の子同士の間にある友情と愛情の境界線のような距離感を表現することがメインの百合ジャンルは、「繊細さ」という上品な味わいを受け手へもたらしてくれます。

 




「百合」というジャンルの名前の起源はどこからなのか

 

「百合」というジャンル名の起源は、男性同士の愛をテーマにした雑誌「薔薇族」(1971年7月創刊)です。




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薔薇族の雑誌内企画である、女性読者向けの企画の読者投稿欄名称が「百合族コーナー」となっていたことから、女性同士の愛情を「百合」と呼ぶことが起源でした。

男性同士の愛が薔薇(バラ)なのだから、女性同士の愛も花にちなんで百合、という具合で百合の花が選ばれたと考えられます。

美女の立ち振る舞いを形容することわざとして「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」というものがあることからも分かるように、百合の花は「清楚」「純潔」のイメージが強く、女性同士のプラトニックな恋愛を表現する花として適役だと、薔薇族の編集部に思われたようです。

 

 

薔薇族で百合の呼称が使われ始めると、各創作分野でもそれに追従し、女性同士の恋愛関係を百合と表現するようになっていきました。

 

ブログ管理人イチオシの日本最高にして至高の百合漫画

 

「星川銀座四丁目」のあらすじ

那珂川湊は学校の先生だけど、家事が全然できなくて、ちょっと抜けている社会人。

松田乙女は小学6年生の女の子なのに、家事万能のしっかり者。




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両親が不仲で家庭崩壊しかかっている乙女を、乙女に惹かれていた湊が引き取り、親子兼恋人としての同居生活が始まる。

 

 

繊細な絵や心温まるストーリー、リアルな生活感、控え目で上品な百合具合など、言うこと無しの傑作中の傑作。

 

 

しかも、百合が分からない人には那珂川湊と松田乙女が二人で互いを支え合いながら頑張る普通の生活漫画に見え、百合好きの読者にはきちんと二人の間の百合の雰囲気が暗号のように伝わる、まるでトリックアート的な作風も魅力。

 

男性キャラの排除による女性キャラ率増加で百合人気上昇

 

最近のアニメや漫画では

「人気の高い女性キャラが男性キャラといちゃいちゃするのは嫉妬する・その女性キャラが汚される感じがする」

という視聴者側・読者側の理由から、作品における男性キャラがぐんと減り、代わりに女性キャラの割合が極端に高まっている印象があります。

女性キャラ同士の恋愛寄りの友情や交流や人間関係が擬似的な百合となり、それを楽しむ人が増えていて、百合という分野がメジャーになる大きな要因になっています。

 




これからの時代は百合がもっともっとメジャーな存在へ

 

漫画作品・その漫画作品を原作にした深夜アニメで、作品中での百合っぽい描写が、近年急増しています。

女の子同士の疑似的な恋愛関係を前面に押し出していくことは、作品の制作側にとっても好都合なのです。

その理由は、

  • もともと登場キャラクターの大部分が女性なので、その状況を上手く活用するためには、友情とも愛情とも解釈できる「百合描写」が最適↓
  • そして、たとえ女の子キャラクター同士が恋愛関係でなくても、「ひんぱんにボディタッチをする」「相手のことをとても大事に思っている」といった描写を繰り返すことで、百合っぽく見えるように演出できるので、制作側からすれば百合描写は非常に便利
  • 女の子キャラクター同士がいちゃいちゃしているシーンは読者・視聴者にプラスの評価を受けやすい
  • 現代の人気作品分野は「日常系」であり、「戦闘やいさかいを起こしやすい性別である男性キャラ」を排除した女性キャラのみの作品は日常系へ持って行きやすくて高人気が見込めるので、女性キャラばかりで構成された作品を選択することが無難な選択となる

 

 

 

漫画やアニメでひんぱんに描写されるソフトな百合は、百合専門の漫画や小説とはちょっと趣向が違っていますが、女の子同士の絡みは人気が出やすいので、漫画や深夜アニメにソフト百合が登場することがどんどん増えてきています。




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これからの時代は百合というジャンルがさらにメジャーなものになっていくと考えられます。

 

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