ストーリー上での強さのインフレ(一部のキャラクター達の強さがどんどん上がっていくこと)に置いて行かれやすいキャラの特徴・傾向を解説します。
「強さのインフレ」に置いて行かれるキャラの、主な原因
1「ストーリーの後半で「主戦力の条件」が固まり、その条件から外れている」
- 特殊・稀少な一族あるいは血族の、その一員であること
- その作品の能力者達の能力で、第二段階の領域が存在し、限られた強者しかその領域にたどり着けない
- 非常に汎用性が高くて、あらゆる局面で一定以上の活躍ができるという便利な能力をもっている者
- それまで戦線で活躍できていた特定の能力の、その上位互換(同じ系統の能力であるが、威力・範囲・技の燃費の少なさなどが全般的に上回っている)の能力者が登場
- ストーリー後半にさしかかって、上記のリストのような主戦力の条件があらかた固まってしまうと、
その条件に該当していないキャラ達は強さのインフレに置いて行かれることになる
- ストーリー後半にさしかかって、上記のリストのような主戦力の条件があらかた固まってしまうと、
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本項目の具体例:漫画「ONE PIECE」の、スモーカー
作中で初めて登場したロギア系の悪魔の実の能力者(悪魔の実の全系統の中でロギアは最強種であり、身体を流動体の自然物へ変化させることで物理攻撃を素通りさせてしまう)であり、
スモーカーは全身を煙(けむり)に変えられるため、主人公一味の攻撃が通じずに追い詰めた。
しかし、その後に覇気(はき)というロギア系能力者にも物理攻撃が通る能力体系が登場してスモーカーの強みが大幅に失われてしまう。
それに加えて、スモーカーの上位互換のロギア系能力者(全身をガスに変化させ、周囲の空気中のガスを操ることで有毒ガスを発生させたり酸素を抜いて敵を窒息させられるなど攻撃手段が豊富)まで登場し、
ストーリー上で敵に連敗してしまうなど、スモーカーは作中で強さのインフレに置いて行かれつつある。
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2「作品ストーリーの主軸と関係性が薄いキャラクター」
- 作品ストーリーの主軸と深く関係しているキャラクター達(主人公勢と、作品上での敵の主力がその典型)は、連戦によるレベルUPや、相手に対抗するための新戦力の調達など、強くなる作中描写を十分にすることができる
- これに対して、「強いキャラクターではあるが、行動方針や持ち前の主義などが、作品ストーリーのゴールの方向とは少々ズレている」という人物は、作中で登場する機会が少なくなり、強さのインフレに置いて行かれやすい
(能力が強化される根拠・描写が乏しいせいで、独自の修行などで前よりも強くなっても、ずっと死闘とレベルUPを繰り返してきた主人公達には遠く及ばない、という結果になりやすい)
- これに対して、「強いキャラクターではあるが、行動方針や持ち前の主義などが、作品ストーリーのゴールの方向とは少々ズレている」という人物は、作中で登場する機会が少なくなり、強さのインフレに置いて行かれやすい
本項目の具体例:漫画「HUNTER×HUNTER」の、レオリオ
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主人公とその相方のキャラが、
・実際に死ぬ危険性がある仮想現実型ゲームの攻略に挑み、攻略中に戦闘能力が飛躍的に成長する
・ゲームクリアの後、人間と動物を捕食して多種多様な姿と能力の兵隊アリを生み出す巨大アリの、世界への侵攻を阻止するために戦いを挑み、その過程で戦闘経験を積んでさらに強くなる
という話の流れで大幅に強くなる一方で、
医者になるために大学の医学部で勉強をしていたレオリオ(主人公といっしょにハンター試験に合格した同期の仲間)は、主人公達の活躍の間、作品上でいっさい描写されなかった。
作中後半でふたたびレオリオが登場したものの、
レオリオはストーリーの本筋とあまり関わってこなかったため、強さのインフレに付いてこれていない可能性がかなり高い。
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