読者・視聴者に好かれる悪役キャラの特徴と、
ひどく嫌われる悪役キャラの特徴を、それぞれ調査しました。
好かれる悪役キャラの、3つの特徴
1「読者・視聴者がおおいに共感できる部分がある」
- その悪役キャラが抱えている苦悩が、人間みんなが抱く普遍的な悩みであること
- その悪役キャラなりに、勇気を振り絞ってだいたんな行動を取っていること
本項目の典型例:漫画・ジョジョの奇妙な冒険の『吉良吉影(きら よしかげ)』
「女性の手」に異常な執着をもつ、連続殺人犯。
しかし、普段は平凡なサラリーマンとして暮らしていて、平穏な生活を希求し、目立つことやトラブルをとても嫌っている。
吉良吉影自身は強力なスタンド使いであり、戦闘能力は相当に高いものの、
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作中で味方勢に追い詰められていく際に、自身の「平穏」「トラブルと無縁である生活」がおびやかされることについて、強い恐怖やうろたえを感じていた。
2「あこがれたり心酔してしまう、カリスマ性を備えている」
- そのキャラの人物像と姿に、オーラがある
- 決してゆずれない信念がある
- 手段は悪であったとしても、同胞達を必死に救おうとしていて、悪側の正義がある
- 野望のスケールが、とてつもなく大きい
- 態度が紳士的であり、かっこいい
本項目の典型例:漫画・映画のバットマンシリーズの『ジョーカー』
ピエロのような振る舞いをしてさまざまな悪事を繰り返し、バットマンの宿敵として大きな存在感を示している。
ジョーカーはこの世界を混沌とさせるために、自身よりも遙かに強いバットマンとも喧嘩を続け、
「大量殺人犯」「ケチなコソ泥」「大衆を混乱させる愉快犯」「ジョーカーの気が向けば、善行を施す」
など、色々な側面を備えている。
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3「自身の主義・主張・行動が一貫していて、ブレない」
- 窮地に追い込まれても、自身の主張・行動方針を変えたりしない
- 「自身の過去を振り返って、クヨクヨしたり迷うこと」が無い
- 自身が悪行を繰り返すことについて、みっともなく言い訳をしたりしない
- あまりにも自身の欲望に正直すぎて、その悪役キャラのクズ度がメーターを振り切れている
本項目の典型例:漫画・ダイの大冒険の『フレイザード』
岩石生命体であり、人間世界を滅ぼそうとしている魔王軍の軍団長の一人。
炎と氷をつなげ合わせた身体であり、炎のような暴虐性と氷のような冷酷さを併せ持っていて、あらゆる残虐行為を躊躇無く行う。
「勝利」「戦場で手柄を立てて名を上げること」に異常に執着しており、
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勝つためには卑怯な手段はもちろんのこと、自身の寿命をいちじるしく縮める禁じ手の攻撃技でさえ使用する。
その他、好かれる悪役キャラによく見られる特徴
- 圧倒的な強さを誇る
- 話し方・語尾が、かなり独特で印象的
- 服装・装備・立ち振る舞いが、どこかスタイリッシュでかっこいい
- 記憶に残る台詞や名言がある
- 対外的には残虐非道に振る舞っていても、身内である仲間にだけは親身に接する
- その悪役キャラの考え方・精神性の一部に「読者・視聴者がどうしても理解しがたい部分」があり、どこか不気味な印象(このおかげで、そのキャラが味わい深かったり考察しがいがある人物になっている)
- その悪役キャラの行動方針が主人公のそれと表裏一体であり、主人公の人生のあり得た結末の1つがその悪役キャラ
ひどく嫌われる悪役キャラの、3つの特徴
たとえ悪役キャラであっても、
「追い詰められて、途端にヘタれる」「間抜けなミスや、馬鹿げた行動のせいで、大失敗する」「言動が小物過ぎたり、小悪党なので、どこか可愛げがある」
といった理由から、読者にネタキャラとしてイジられて愛される悪役キャラは多いです。
しかし中には、ネタキャラとさえ見なされずに、
「こいつがいるせいで、この作品そのものが嫌い」「こんなに嫌な気分になるなら、最初から登場しない方がよっぽどマシ」
と言われるほどのレベルで嫌われる悪役キャラが存在しています。
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1「過去の悲劇のせいで悪人化しただけで、実は良い人でした」
- 「今は外道ですが、実は過去は善人であり、過去の悲劇のせいで悪人化した」というエピソードがある
- しかも、上記の隠れ善人属性のおかげで「これといった報いを受けないまま、満足げな死などの結末で物語から退場」というさらなる嫌われ要素が追加される場合がある
本項目の典型例:漫画・キングダムの『李牧(りぼく)』
過去に戦争で親兄弟を失い、自身の直情的行為のせいで友といっしょに敵陣へ突っ込み、そのせいで友を失うという惨劇を経ている。
作中では李牧は強キャラ扱いされているが、
「李牧のすかした態度がムカつく」「逃げることが多い」「超有能な軍師という触れ込みの割には、戦局を読み誤ることが多い」
というマイナス点が多く、読者に嫌われることが多々ある。
2「とにかく、攻撃手段が卑怯で陰湿」
- 遠くて安全な場所から、主人公達をネチネチと妨害し続ける
- 卑怯な搦め手(からめて)を多様するせいで、主人公達が反撃できずに、その様子を見ている読者達の不満が蓄積され続ける
本項目の典型例:漫画・闇金ウシジマくんの『神堂大道(しんどう だいどう)』
他者の資産を奪おうとする詐欺師であり、
マインドコントロールによって洗脳し、他者を思うままに動かすことを得意とする。
資産家である上原家の人々を操作し、資産を奪う過程で「拷問」「殺人」「死体処理の指示」などの凶行を為した。
ただでさえ陰鬱な作風である本作の中でも、神堂大道がメインの章はだんとつの胸くそ悪さであると多くの人たちに評価されている。
3「その悪役キャラの態度・言動が、読者達にとって単純に不快」
- 態度が、あまりにもウザったい
- 常に「ふざけている」「へらへらしている」「他者をおちょくっている」「変顔やつまらないギャグを連発」などが具体例
本項目の典型例:漫画・東京喰種:reの『旧多二福(ふるた にむら)』
容姿端麗な男性ではあるが、
道化的な振る舞いばかりしていて、いつもへらへらしていたり、戦闘シーンでもギャグ調の言動を繰り返すため、本作の緊張感が旧多のせいでいちじるしく損なわれている、
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と、多くの読者達に見なされている。
さらに、本記事の1「過去の悲劇のせいで悪人化しただけで、実は良い人でした」の項目も旧多は兼ね備えているため、
ひどく嫌われる悪役キャラとして近年まれに見る逸材。
その他、嫌われる悪役キャラによく見られる特徴
- 社会に反抗して犯罪行為を行う理由が、しょぼい
- たとえば、自身の悲惨な境遇についてのやつあたりを社会へ向けてしているだけ、など
- その悪役キャラの最終目標・これからの展望が、しょぼい
- 「そのキャラの強さのバックボーン」がろくに描写されないのに、理不尽に強いせいで、読者が納得できない
- 読者達からすると小物にしか見えないのに、作中ではやたらと持ち上げられて大物扱いされている
本項目の嫌われ要素が「その悪役キャラが嫌われまくること」につながることはあまりありませんが、
本記事の各種の嫌われ要素のいずれか1つを備えている悪役キャラに本項目の要素がさらに付け加えられる場合があり、
その悪役キャラがとんでもなく嫌われることの大きな原因になります。
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