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地獄の新概念かも?ネットの怖い漫画「5億年ボタン」の解説

 

知る人ぞ知る、ネット上で語り継がれる非常に恐い話「5億年ボタン」。

100万円と引き替えに、真っ暗な何も無い空間で5億年の時を過ごさなければならないという想像を絶する恐怖と絶望…。

5億年ボタンについての情報と議論について調査したので、分かったことを報告します。

 

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漫画「5億年ボタン」のストーリーとルール

 

5億年ボタンのストーリー

楽に稼げるバイトを探しているジャイ太とスネ郎に、トニオが「一瞬で100万円稼げるバイト」の話を持ちかける。




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話を聞いて、ジャイ太はボタンを押す。

直後、瞬時に100万円を手にした(ように周りからも見えるし、本人もそう感じている)ジャイ太を見て、スネ郎もボタンを押す。

かくしてスネ郎の5億年が始まる。

 

 

 

5億年ボタンのルール

  • ボタンを押す↓
  • 瞬時に「なにもない空間」にワープして、そこで5億年間、ただ生きる↓
  • 白いタイル張り、タイルは歯で傷が付けられる程度の硬さ
    周りは体と白いタイルが見える程度の薄暗い空間
    3日間走り続けても出口はない

    • 意識はハッキリしていて、眠ることも死ぬこともできない
    • お腹も減らない、特に苦しくもない
      精神崩壊、病気になる、体が5億年間で老化することもないようだ
  • 5億年が経過した段階で、ボタンを押した瞬間の状態に戻り、100万円が支払われる
    • 体は元通り
    • 5億年間の記憶はすべて消去される
  • 結果として、「ボタンを押しただけで一瞬で100万円を得る」(と感じる)

 




漫画「5億年ボタン」の本編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考:「5億年ボタン」という漫画とは何なのか

 




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漫画の正式タイトルは「アルバイト(BUTTON)」。CGマンガ作品「みんなのトニオちゃん」の中に登場するエピソードの1つ。

発表されたのはかなり昔であるにも関わらず、5億年という時間のスケールと、議論を呼ぶストーリー内容から、ネット上では根強い人気がある。

 

5億年ボタン空間へ移動した後の流れ

 

最初はうろついたり走ったり出口を探したりする




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3日目、まる3日走ったところで出口などないことを悟る

半年後、ひとりじゃんけん、抜いた歯を投げ探しに行くという一人でできることをコンセプトとした遊びを始める。
ある時はタイルの溝からはみ出さないように歩く
溝を指でなぞり続ける

1年、女の子とイチャついていることを妄想するスネ郎がいた。妄想ワールドに逃避

40年、100年、スネ郎はなにもしなくなっていた

12066年、スネ郎はもはや考えるのを辞めていた。
時間を一秒一秒じっくり認識させられながら生きていた

504万9272年、本当はこっちが現実なんじゃないかと哲学的な疑問がよぎる。真理を追究すべく、抜いた歯でタイルになにかを書き始める。

1億2316万9649年、宇宙を理解し何かを悟る

3億7683万351年、スネ郎は空間と調和

5億年、現代に帰る。

 

ネット上に寄せられる「5億年ボタンのココが恐い」

 

報酬がたったの100万円じゃ、
どう考えても割に合わない。

 

5億年という途方もない長さの時間も恐いけれど、
それ以前に、わけのわからん法則で動いている異世界へ飛ばされること自体が恐すぎる。
ボタンを押す奴はアホすぎるだろ。

 

「永遠の命」は一見すると魅力的だけど、
5億年ボタンの漫画を読むと、絶対に欲しくない、という結論へたどり着く。

 

仏教やキリスト教みたいな色々な宗教の教典で、
「生きることは苦痛」
って共通して書かれている。
生きることの苦痛を、成功体験や美味しい食べ物でどうにか緩和させるのが人生。
5億年ボタンは、ただただ生きることの苦痛のみを味わわされる完全な地獄。

 

「寿命」「死」
って、ある意味、精神にとっての救済措置だろ。
永遠に生きる、って、そのうち必ず飽きたり苦痛を感じ始める。

 

50年くらい経過した時点で、
「100万円は得られなくなりますが、現実世界へと帰還できるリタイアボタンがあります。
押しますか?」
ってリタイアボタンが目の前に出現したら、ほぼ100%の人が押すと思う。

 

いくら発狂はしないという前提でも、
人間の精神構造は5億年の時間に耐えられるようには設計されていない。
発狂はせずとも、甚大な苦痛を味わうことは確実。
鉱物みたいな存在でないと、5億年は耐えられない。

 

5億年ボタンって、地獄の新しい概念だよな。
自身の愚かしい決断のせいで、5億年の無為な時間を過ごす。
5億年の中で、何度も何度も自分の選択を悔やみ続けるという、新しいタイプの地獄。

 

自分は5億年ボタンを押さず、
事情を知らない他人に押させるよね。
「押してくれたら、10万円あげます」
って言って、自分は90万円の手数料をもらう。
自身は安全な位置に身を置き、顧客にギャンブルをさせて、ギャンブルをさせてあげる手数料をきっちりいただく、
というのがビジネスの基本。

 

幸福って、ほとんどの人にとっては相対的なもの。
周りよりも自身の状況が良好ならば、幸福を感じることが出来る。
5億年ボタン空間では、いくら真理を悟ったり、長命でも、周りに比較対象が誰も居ない。
幸福を感じようがない。

 

5億年ボタンの議論で、「押す派」と「押さない派」へ分かれるけれど、
「押す派」は
「どーせ後で記憶は消えるんだろ?」
「5億年くらいへーきへーき」
「一瞬で100万円もらえるってすげーじゃん!」
みたいな主張ばかり。
「押さない派」が懸念している、5億年分の時間の苦痛とか、押した人の意識の連続性が破壊される可能性とかは、まるで考えていない。
つまり、「押す派」はただの馬鹿であることが多いので、2つの派閥はいつも議論が平行線となる。

 

スネ朗みたいに、事前知識が無かったせいで
「本当に5億年過ごすわけがない(笑)」
って感じで押すならまだしも、
押す派は、スネ朗の惨状と5億年ボタンの実状を知った上でなお押す、だからな。
押す派は、スネ朗以下の馬鹿達。

 

人間が最も精神的苦痛を味わう時は、
「己の無力さ・無能さと対面している時」。
5億年ボタンは、一度押したら脱出不可能・改変不可能な空間へ飛ばされるから、
自分の無力さ・無能さを延々と味わわされる。

 

1つ確かなことは、
現代の地球には5億年も生き続けられる人間は1人もいない、ということ。
地球上の他の誰も体験できない、前人未踏の領域を体験できるというのは
メリットといえばメリット。

 

5億年経てば、現実世界へと帰還できて、苦痛の記憶も消去される。
しかし、ボタンを押した自分と、5億年の時を過ごす自分は、意識と記憶が地続きである。
今の自分が今日これから5億年の苦痛を味わわされると考えれば、こんなボタンは絶対に押したくない。

 




5億年ボタンの危険なポイント

 

危険ポイント

  • 5億年という膨大な時間による、想像を絶するほどの精神的苦痛を味わわされる
  • 5億年分の時間で培った知見・宇宙の真理についての知識を、たった100万円で買い叩かれている可能性がある
  • 達成後にいくら100万円をもらえると言っても、5億年分の苦労の記憶は消えてしまうので、5億年の時間を耐えている自分とは別の誰かが100万円をもらって喜んでいるという状況になってしまう。
    そのことを5億年ボタン空間で苦痛に感じ続ける。
  • 達成後には記憶が消えているので、何度でも同じ過ちを繰り返してしまう危険性が高い
  • 5億年という年月に対する100万円という報酬は、時間対効果の効率があまりにも悪すぎる


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