漫画やアニメに登場する「魅力的で、かっこいい老人キャラ」の、主な特徴を解説します。
魅力的な老人キャラクターの、主な3つの特徴・条件
1「年長者として豊富な経験があり、それによって有利な立場にあること」
- 長年生きてきたことで、世の中の酸(す)いも甘いも噛み分ける(人生経験を積んで人情・世事によく通じている、酸いも甘いも知る)ようになっている
- 清濁併せ呑む(善・悪のわけへだてをせず、来るがままに受け容れること)というスタンスを取るようになっていて、勝つためには卑怯な手も躊躇せずに使う
- 年長者として、若者に含蓄(がんちく)のある言葉を伝えてくれる
本項目の典型例:漫画・刃牙シリーズの「渋川剛気(しぶかわ ごうき)」
『達人』の通り名で武術界隈に広く知られている、渋川剛気オリジナルの合気道の開祖にして、作中でトップレベルの実力者。
「年齢がすでに75歳」「老齢のせいで身体が縮み、女性並みの背丈・細身になっている」
という自身の特徴を逆手に取り、
「卑怯も武のうち」というモットーのもと、あの手この手の演技で「弱々しく、頭の働きも鈍っているダメな老人」を演出し、敵の油断を誘う。
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2「年老いているせいで、全盛期の力は出せないこと」
- 老化によって「筋力」「スタミナ(持久力)」「精神力(精神力の強さは、肉体の強さや自信の根拠となるモノの量に依存する場合が多い)」が、昔よりも衰えている
- 上記の事情のせいで、今現在の力は全盛期のそれにはおよばない、という哀愁が、老人キャラの魅力の柱のひとつ
- 「年老いた状態でもこんなに強いのに、若かった頃はどれだけ凄かったのか!?」と想像をかき立てることも、魅力のひとつ
本項目の典型例:漫画・ONE PIECEの「白ひげ(本名:エドワード・ニューゲート)」
『世界最強の男』という異名で知られる大海賊で、世界最強の海賊団・白ひげ海賊団の船長。
「振動」という現象を操る能力者であり、
大規模な地震・津波などの自然災害を起こせるほか、大地を揺らすほどの巨大な振動エネルギーを敵に直接たたき込めるため、対人戦でもほぼ無敵の強さをもっている。
しかし、「老い」「深刻な病気に身体を冒されていること」のせいで全盛期の力には遠く及ばず、
裏切った仲間の不意打ちに反応できずに刃で刺されるなど、白ひげの衰えを感じさせるストーリー展開となった。
3「指導者の立場として弟子(でし)を取っていたり、弟子との確執があること」
- 「特定の分野で大成しており、弟子を取っていること」が魅力的な老人キャラの特徴
- 「素晴らしい師匠として、弟子にしたわれているパターン」と、
「弟子との間に、何らかの確執(かくしつ、自分の意見を固く主張して譲らないこと)があるパターン」の2種類がある
- 「素晴らしい師匠として、弟子にしたわれているパターン」と、
本項目の典型例:漫画・ワンパンマンの「シルバーファング」
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老体でありながら、S級(ヒーローの実力を区分する各階級の中で、最上級)で3位という、圧倒的な強さを誇るヒーロー。
同時に、武道の道場を経営している指導者としての立場も備えている。
シルバーファングの一番弟子「ガロウ」が道場の弟子達のほとんどを再起不能にさせたうえ、
さらなる強さを求めてガロウがヒーロー狩りを開始したことから、シルバーファングとガロウの間には浅からぬ因縁がある。
戦士として急速に進化し続けるガロウを討伐するために、元師匠のシルバーファングが決死の覚悟で彼と闘う。
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