大ブームを起こした絶望系魔法少女アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の脚本を担当したことや、大ヒットしたPC用ノベルゲームのライターを務めていたことで有名な、虚淵玄(うろぶち げん)。
ライター・小説家・アニメ脚本家の虚淵玄の魅力をお伝えします。
表舞台での成功を決定づけた「魔法少女まどか☆マギカ」
特に取り柄が無い平凡な女子中学生・鹿目まどかは、「魔法少女」という存在があることを偶然知ってしまう。
魔法少女達は、自身の願いを叶えた代償として、人間達に災厄をもたらす「魔女」と人知れず過酷な戦いを続けている少女達だった。
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超然とした雰囲気をまとう転校生の女の子・暁美ほむらに「魔法少女になってはならない」と、まどかは警告される。
しかしその一方で、願いを叶える代わりに少女達を魔法少女へと変える役割を担う小動物・キュゥべえからは「契約して、魔法少女になろう」と繰り返し誘われる。
まどかは、魔法少女達との交流を通して、彼女たちの悲惨な生き方と運命を目の当たりにすることになる。
マミさんがいきなりマミったり、さやかが恋愛関係で自滅して悲惨な道をたどることになったりして、従来の魔法少女モノらしからぬ凄惨なストーリー要素と、魅力的なシナリオで大人気になりました。
物語に収拾をつける役割をになった主人公・鹿目まどかは、全キャラクターの中で最も悲惨で過酷な運命を背負うことになってしまいました…。
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「魔法少女まどか☆マギカ」は、PCゲームという一部の人間の間でのみ愛好される裏舞台的なジャンルから、アニメという消費者の数が桁違いの表舞台で虚淵玄の名前を世に知らしめる起爆剤となりました。
「魔法少女まどか☆マギカ」の放送以降、虚淵玄はアニメの人気脚本家としての地位を確立することになります。
その他、虚淵玄が脚本を書いたアニメ
「翠星のガルガンティア」
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「PSYCHO-PASS サイコパス」
「ブラスレイター」
虚淵玄の作風
- せい惨で暴力的なアクションシーン描写がひんぱんになされ、ハードボイルドなストーリー内容のものの作品が多い
- 善人が最善を尽くしたのにそのことが裏目に出て悲惨な目に遭う、という救いのないストーリーもかなり多い
- ストーリー中で銃火器が登場することが非常に多い
- 硬質な文体であり、無駄がない洗練された文章には定評がある
- 近年では、明るくて重くない作品雰囲気の脚本も書くようになってきている
あのFateの公式二次創作小説で人気爆発「Fate/Zero」
Fate本編で描かれた第五次聖杯戦争の過去である、4度目の聖杯戦争を書いた前日談。
過去3度に渡り、聖杯戦争は失敗を繰り返してきた。
第四次聖杯戦争では今度こそ聖杯がもたらす奇跡を顕現させるために、聖杯戦争のシステムを築いた一角である名家アインツベルンが万端の準備を整える。
冷徹な魔術師にして戦闘のプロフェッショナルである主人公・衛宮切嗣を外部から招き、衛宮切嗣をマスターにして最優のサーヴァントである剣の英霊・セイバーを召喚し、第四次聖杯戦争に臨む。
魔術師でありながら銃や爆薬といった近代兵器を好んで使う衛宮切嗣の活動が、虚淵玄の得意ジャンルとマッチしています。
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文章が読みやすく、なおかつかっこいいのが特徴です。
アニメ版は高い人気を誇り商業的に大成功しました。
その他、虚淵玄が執筆した小説
「白貌の伝道師」
小説版「ブラック・ラグーン」
「アイゼンフリューゲル」
虚淵伝説の始まり「Phantom(ファントム)」
アメリカ全土を震撼させている、一切の物証・正体についての情報を残さない暗殺者・ファントム。
日本人の主人公がアメリカを旅行中に、偶然ファントムと遭遇し、殺し屋としての素質を見込まれて、暗殺者になるように告げられる。
発売当時のPCゲーム業界では常識外とされた、恋愛そっちのけのハードボイルドアクションシナリオ。重厚でどこか切ないシナリオが大受けし、その後「燃え系」と言われる一大ジャンルがPCゲーム界誕生してしまいました。
結果的に、虚淵が歴史の流れを変えてしまったのかも。
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実は繊細なメンタルの超一流暗殺者・アインが可愛い。
その他、虚淵玄がシナリオを書いたノベルゲーム
「吸血殲鬼ヴェドゴニア」
「鬼哭街」
「沙耶の唄」
「続・殺戮のジャンゴ -地獄の賞金首-」
おまけ:ブログ管理人が一番好きな虚淵作品「鬼哭街」
「人間の脳の情報を、愛玩用アンドロイドのメモリー装置に切り取り&貼り付けして、アンドロイドに人間味を出す(この際に、脳の情報を切り取られた人間は廃人化する)」というイカれた娯楽が横行する、未来の闇社会が舞台。
文章が凄くかっこいいです。
悪い子の妹に振り回され続ける、主人公の兄様が哀れすぎる…。
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