アニメや漫画などの二次元業界でブームが加熱しつつある「百合」。
百合というジャンルの、どこが魅力なのか?百合の魅力を解説します。
百合ジャンルの6つの魅力
1.話の流れが詩的で素敵
男女の恋愛モノと比較して、ストーリーがリリカルでふわふわした雰囲気。乙女チックな雰囲気と展開が好きな人には百合モノは親和性が特に高い。
2.女の子の生々しい感情が表現される
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男女の恋愛モノでは「かわいい女の子」といった一般的イメージにのっとって女性キャラの恋愛感情が表現される事が多いが、百合モノではもっとリアルな女性の内面の綺麗な部分と汚い部分やそれらによる仕草が表現されるので、そういうのが好みの方におすすめ。
3.表紙の出来が良い
他の漫画ジャンルよりも、明らかに表紙絵のデザインが凝っていて完成度が高い。
もはや芸術的と呼べるほどの表紙絵を備えた百合漫画も決して珍しくない。
4.少女漫画的な側面も、社会人漫画的な側面ももっている
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百合モノの恋愛パート以外は、女の子キャラが食事をしていたり、着替えていたり、学校や会社で作業をしているという日常パートが描かれる事が多く、学生が主人公の少女漫画や、社会人のOL等が主人公の社会人漫画と共通する部分が多い。
それらの漫画が好きな人は百合モノを好きになれる可能性がかなり高い。
百合モノに含まれる事が多い生き生きとした生活感は見ているだけで楽しい。
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5.女の子だらけで最高や!!
女の子の恋愛相手が女の子なので、男女の恋愛モノと比較して、単純計算で2倍の女の子出現確率。主人公達の交友関係もほぼ女性一色。これは百合モノの強力な武器だ。
6.唯一無二の「百合」という味わいを楽しめる
男女恋愛の内容を、そのまま女の子同士の恋愛に適用しただけとは、百合は根本的に違っている。男女恋愛でもBLでも得る事ができない、百合の独特の作中雰囲気そのものに魅了されている百合ファンは多い。
みんなの百合についての意見・感覚
このあいまいさが百合の良さ。
「女の子同士の、精神的なつながり」。
手をつないで、どきどきしている程度がちょうど良い。
女の子同士の恋愛である百合は、男性読者にとって目の保養効果が強い。
男を排除した百合の世界は、邪魔者がいないので居心地が良い。
この想像にひたるだけで、すでにとても楽しい。
それ以上の行為は百合の範疇を超えているのでNG。
相手が異性でも、同性でも、可愛さの価値は変わらない。
みたいな作品は軽い百合で、百合漫画の入門用みたいなもの。
「星川銀座四丁目」みたいな漫画が本格的な百合漫画。
漫画・小説・ゲームでの女の子同士の関係の、その全てが何かしらの百合に見えてくる。
現実の女性同士の恋愛は、百合とは完全に別物。
安易な百合っぽい関係は、見ていてつまらない。
ただの記号に成り下がっている。
細やかな心情をもっと描写したり、倫理的な問題で葛藤する描写が欲しい。
いつしか気づくんだよ……。
「結局俺はこいつらのリア充人生見せつけられてるだけなんだ」ってな。
だったら二次元に男なんていなければいい、男女恋愛なんて夢の無いことせずに可愛い女の子同士でひたすら仲よくしてればいい。
ただしガチの恋愛関係までには行かないでほしい、俺が完全に阻害されてしまうから。
何が悲しくて現実逃避先の二次元でまでリア充に嫉妬しなけりゃならんのだ。
二次元は俺の理想郷であるべきなんだよ。
やっていることと性質がそれぞれ違う。
男女の恋愛では味わうことができない、独特の妙味が百合にはあるんだよ。
ブログ管理人がこれまでで触れた中で最高級百合作品3選
「ゆりゆり」
ご存じ、なもり神が同人誌として発表した1話完結の百合漫画を商業単行本化したもの。
なもりの代表作「ゆるゆり」よりも百合味が濃いのが特徴で、同時に純粋に漫画としても面白い希有な百合漫画。本棚にある多くの百合漫画の中で、このゆりゆりばかりを読み返している。
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「星川銀座四丁目」
家事万能のしっかり者の小学生女子と、ちょっと抜けている女教師の恋人兼親子関係の百合、という異色の百合漫画。
完成度は他の追随を許さないが、物語設定の特殊さゆえに百合素人にはあまり向かない。繊細で美麗なキャラクター絵と、生活感あふれる描写が素晴らしい。ブログ管理人の中で百合の頂点といえばコレ。
同作者の少女セクトも機知に富んだセリフやおしゃれな日常感が魅力。
「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」
狭苦しい田舎町と現実に囚われている主人公の女の子・なぎさと、なぎさにやたらと懐く転校生でセレブの美少女・藻屑。
決して百合小説ではないのに、2人の精神的な交流といびつな友情に最高級の百合を感じずにはいられない。
百合と各種メディアの相性
百合×「漫画」
相性の良さは最高クラス。
市場での百合に関連した商品は、だいたいが漫画。女性の細かな表情・心情も漫画の静止絵で過不足無く表現できる。
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百合×「アニメ」
相性はイマイチ。
動的で話がどんどん先へ先へと進む事が求められるアニメの作品世界では、いちいち立ち止まって百合の細かな心情を表現しきる事は難しい。
百合需要の高まりを受けて百合関係のキャラ同士の疑似恋愛シーンが出てくる事は増えてきたが、露骨でテンプレ的な表現なのでディープな百合好きの人達には不評だと思われる。
百合×「小説」
相性はかなり良い。
百合独特のふわっとした関係は、受け手の想像に任せられる部分が大きいので、文字のみの小説は百合の世界を想像させるうえで好都合。百合小説には良い物が多い。
百合×「ノベルゲーム」
相性は準最高クラス。
美麗なCGとテキストで百合の良さを余すことなく表現した傑作百合ゲームが多い。しかし難点は百合ゲームの需要度が低く、百合ゲームの数が非常に少ない事。
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