文明が衰退・荒廃した世界を舞台にした作品群の、
その衰退世界の主なパターン・種類を解説します。
魅力的な衰退世界作品の、3つの世界タイプ
タイプ1「文明が退行し、のどかな世界になっている」
- 本タイプは、「なんらかの事情で人類の文明が衰退してしまった種類」であり、文明は大きく後退しているものの、社会の秩序は保たれている
- 「長期間にわたる、少子化現象の結果」「凶悪な疫病の流行で、世界の人口が激減した」「世界規模の戦争のせいで膨大な量の情報・データ・文化が失われ、文明がリセットされた」といった場合が多い
- 文明が退行した後、以前の文明とは全く異なる「新しい秩序を基礎にした新世界」が構築されているパターンもある
本項目の典型例:漫画『ヨコハマ買い出し紀行』
世界人口が激減し、さらに人の数がだんだん減っていく「夕凪(ゆうなぎ)の時代」と呼ばれる時代が背景となっている作品。
温暖化による海面上昇が起こり、海岸近くの街はすでに水没しているなど、世界はゆっくりと破滅へ近づいている。
人間と見分けが付かないほどに精巧なアンドロイドを生産できる科学力もかつてはあったが、夕凪の時代では機械文明が退行し、牧歌的な暮らしをする世界になっている。
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タイプ2「社会の秩序が完全崩壊し、無政府状態になっている世界」
- 本タイプは、「世界が崩壊した直後・直近の時期の社会を描いた種類」であり、極めて混沌とした状況にあることが特徴
- 経済ルール・既存の法律はすでに機能しておらず、
「暴力」「腕っぷしの強さ」「状況判断能力の高さ」が優れている者が優位に立つことができる社会に変わってしまっている
- 経済ルール・既存の法律はすでに機能しておらず、
本項目の典型例:漫画『北斗の拳』
全世界規模の核戦争が勃発し、その結果、世界の秩序と近代文明は崩壊した。
暴力や武力を躊躇せずに行使できる強者が、弱者から食料・物資を略奪する、弱肉強食の荒廃した世界へと変わってしまっている。
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タイプ3「世界が完全崩壊し、生き残った人間がゼロに近い状況」
- 本タイプは、「かつて人類が暮らしていた街・建物が見る影も無く荒廃している、ほぼ無人の世界という種類」
- 街・建物が廃墟と化していて、なかば崩れていたり、植物に侵食されている光景が、一部の人達を強く魅了する
本項目の典型例:ゲーム『NieR:Automata(ニーア:オートマタ)』
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未来世界で、地球は異星人の襲撃を受けて荒廃し、地球人類は地球の衛星である月へ避難するしかなくなった。
地球を奪還するため、新型アンドロイドである戦闘用歩兵「ヨルハ」部隊が地球へ投入され、
新型アンドロイド・2Bは、廃墟となった地球世界で敵対勢力の「機械生命体」と戦闘を繰り返す。
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