迫害を受け続けた歴史をもちながら、それに屈することなく、現代では金融・経営・研究など知的な業界で世界を牛耳る「ユダヤ人」。
ユダヤ人とはなぜこれほどまでに優秀なのか?また、そもそもユダヤ人とはどのような人種なのか?
ユダヤ人の能力の高さとユダヤ人のルーツについて調査したので、分かったことを報告します。
ユダヤ人が優秀である3つの理由
1.子どもの教育に徹底的に力を注ぐ
ユダヤ人の子どもの教育方法は独特で、そのことがユダヤ人の優秀さの大きな原因の1つであると言われています。
ユダヤ人の子どもの教育方法
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- 特に「読書」を重視し、母親が子どもに本を読み聞かせ、子どもに読書行為を強く奨励する
- 幼児期からすでにユダヤ教の聖典である「タルムード」を読み始める
- 聖書や律法の勉強をするうえで子ども同士が議論をして、いかに新しい解釈ができるかという点を競い合う。従来の解釈を鵜呑みにするのではなく、自分なりの新しい解釈をするべきと推奨されている
- 親離れするべき時期を迎えたら、子どもの自立の準備をしてあげる
- 自分の子どもが「絶対に伸びる」「必ず成長できる」と言葉と態度で子どもに示す
- 子供は幼いときは厳しくしかり、大きくなったらしかるな。幼い子供は厳しくしつけるべきだが、子供が怯えるようなことがあってはならない。
- もし、本と服を汚したら、まず本から拭きなさい。
- 恥ずかしがる人は、よい生徒にはなれない。人はどん欲に学ばなければならない。
- もし、目の前に突然、天使が現れて「トラ(教典)」のすべての教えを瞬時に身につけさせようと言っても、私は断ろう。人にとって学ぶ過程こそ、結果よりも重要だからだ。人は努力を通じてのみ、報いられる。
2.「考える事と、学ぶ事と、創造性を愛する」という性質の文化をもつ
ユダヤ人の間に伝わる文化には、「勉強」「知識」「先人の教訓から学び取ること」「書物を読むこと」を重要視するというものが非常に多いことで知られています。
知識と知恵を特に重んじるという性質の文化だからこそ、あらゆる知的分野でユダヤ人が大きな成功を収めているという結果が導き出されます。
- 出逢った人すべてから、何かを学べる人が最も賢い。
- 知識は水に似ている。高いところから低いところへ流れる。
- 「賢人になる七つの条件」
自分より賢い人がいるときは沈黙。人の話の腰を折らない。答えるときにあわてない。常に的を射た質問をし、筋道だった答えをする。まずしなければならないことから手を付け、後回しにできるものは最後にする。自分が知らないときはそれを認める。真実を認める。 - 金は、本質以外のモノなら何でも買える。すべて金で買うことができるが、知性だけは買うことができない。
- 人が生きている限り、奪うことが出来ないものがある。それは知識である。耳と耳の間に、最大の資産がある。あなたが知識を増やさないということは、実は知識を減らしていることになる。知識は浅いとすぐ失われる。
- もし生活が貧しくて物を売らなければならないとしたらまず金、宝石、家、土地を売りなさい。最後まで売ってはいけないのは本である。
- 旅の途中で故郷の町の人々が知らないような本に出会ったら、必ずその本を買い求め、故郷に持ち帰りなさい。
- 本のない家は、魂を欠いた体のようなものだ。
- 学んだことを復習するのは、覚えるためではない。何回も復習するうちに、新しい発見があるからだ。
- 私たちは権威ある先人たちの教えから多くのことを学ぶべきだが、といって背に大量の本を積んだロバになってはならない。
- 最も大切な事は、学習ではなく、実行である。
3.この世はお金で回っている、という真実・事実を冷静にわきまえている
ユダヤ人の間に古くから語り継がれる格言の中には、お金に関するものが多く含まれているのが特徴的です。
- 商人は安く買えるあらゆる商品を仕入れ、できるだけ早く小さなマージンで売れ。
- あなたの手にあり、他人が欲している商品を安く売るのは、ビジネスではない。あなたの手になく、しかも他人が欲していないものを売るのがビジネスだ。
- 金は道具である、道具に支配される者などいない。だから、道具はできるだけ多く持っている方がいい。
- 富は要塞であり、貧苦は廃虚である。
- 金は、本質以外のモノなら何でも買える。すべて金で買うことができるが、知性だけは買うことができない。
- 金をなくしても、何も失わない。誇りをなくせば、多くを失う。 勇気をなくせば、すべてを失う。
- 金のために結婚する女には不良の子が育つ。
ユダヤ人が知恵と知識を重んじるようになった歴史的理由
現代では、「ユダヤ教信者の親をもつ、民族集団」をユダヤ人と定義する。
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西暦70年、ローマ帝国によるユダヤ王国の滅亡後、ユダヤ人は世界各地へと散らばりました。
ユダヤ人は特定の国家をもたない民族、という状況がずっと続きます。
宗教上、キリスト教とユダヤ教が相容れないことや、ユダヤ人が移民のような状況にならざるを得なかったことから、ユダヤ人は迫害を受け続けます。
ユダヤ人は、ヨーロッパでは賤業とされていた金融業(お金を貸して、金利を取る仕事)へと追いやられますが、このことがユダヤ人が大きな影響力をもつきっかけとなりました。
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現代の資本主義社会で、極めて効率的に儲けられるのは金融業です。ユダヤ人は金融の分野で勢力を広げてゆき、巨大な経済力をもつようになりました。
ユダヤ人は長らく根を下ろす国家を持てなかったので、農業などをして稼ぐ方法が閉ざされていました。
そのため、「研究者」「弁護士」「教師」「金融業」といった頭を使った仕事によって繁栄していく道を選択しました。
1948年、ユダヤ人はイスラエル共和国を建設し、現在に至ります。
世界への影響力が大きいユダヤ人
- 「アインシュタイン」「マルクス」「ドラッカー」「スピルバーグ」「フロイト」といった歴史上の著名な人物・偉大な文化人がユダヤ人から多く輩出されている
- 2007年来のアメリカのナスダック市場で、上場企業数トップの国・アメリカに次いで、イスラエル(ユダヤ人国家)が2番目に多い
- インターネットの検索分野で覇権を握っている「Google」の2人の創業者の「ラリー・ペイジ」「セルゲイ・ブリン」の両名がユダヤ人など、情報化社会の現代において多大な影響力がある
- ユダヤ人の人口は世界人口のわずか0.25%(2016年時点)なのに、ノーベル賞受賞者の約20%をユダヤ人が占めている
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