「RPGの世界で、戦士や魔法使いのような代表的な職業になれるとしたら、どの職業を選ぶか?」という疑問のヒントになる、各種の職業のメリットや貢献度やデメリットについて解説します。
戦闘では華々しく活躍できるが、その代わり死にやすい職
剣士(ソードマン・ナイト・サムライなどの表記)
剣技によっていさましく敵を斬り倒す、花形の職業。多分、RPGの世界でも各職業の間でほまれ高いと思われる。
筋力と、剣術の才能が必要で、アウトドア派の人にしか向かない。物理攻撃系の職業は他にもたくさんあるので「どうしても剣士じゃないと!!」という事は無く、仕事にありつけない事もありそう。
剣で斬る以上、剣のリーチまで敵に接近する必要があり、敵の反撃を受けて死亡する事多数のリスキーな職。
武闘家(モンク・ファイター・グラップラーなどの表記)
武器に頼らずに素手で敵を屠る、勇敢な職業。
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とにかく身体を動かし、鍛える事が好きな人でないと、とても勤まらない職業。硬くて鋭い武器を使えばもっとダメージが与えられるのに、なにゆえ素手(ヒットの際にこちらの手足が骨折する危険が高い)にこだわるのか、他のジョブに陰で笑われるかもしれない。
拳と蹴りのリーチが非常に短いぶん、剣士以上に戦死しやすいブラック職。
勇者
そのゲームの主人公がなることができる、特殊な職。勇気ある者を指し、滅亡の危機に瀕した世界を救えるかもしれない、人類の希望の星。パーティーのリーダーであり、同性の仲間からは深く信頼され、異性からはモテる。
ステータス全般が優れ、勇者にしか扱えない高性能の技や呪文も習得できる。世界を救ったあかつきには、功績と知名度を生かして、道場を経営したり、コンサルタント業でお金持ちになろう。
ただし、注意したいのは、危機に瀕した世界には、勇者として故郷を旅立った人間がごまんといるということ。そのゲームの主人公の勇者は、たまたま最後までたどり着けた一人の物語というだけで、その一人の裏側には道半ばで死んだ何万人という勇者がいて、世界を救える勇者になれる確率は何万分の一。
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物理攻撃メインだが敵と距離をとって戦う職
飛び道具職(弓使い・アーチャー・スナイパー・ガンナー・狙撃手などの表記)
弓矢や銃を使って敵と戦う職。遠距離から仕留める狩人というかっこいいイメージから、世間から抱かれている印象は良い。
動く標的の急所にピンポイントで命中させなければならないため、相当の鍛錬と狙撃センスが必要。見た目ほど楽な職ではない。弓矢や弾丸や火薬は基本的に使い切りなので、戦闘ごとの出費がかなり痛い。
敵と距離を取れるので怪我をする事は少ないが、その分火力に欠けるので、ゲーム後半では他の強力な職に出番を取られてしまいがち。
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ダンジョン探索職(レンジャー・ハンターなどの表記)
自然の知識と経験が豊富で、迷宮探索の技術を知り尽くしている、野外探索職。未開のダンジョンを探索する際には、パーティーリーダーとしてみんなの注目と信頼を独り占め。
自然と触れ合い、キャンプや、昆虫採集・植物採集が好きな人におすすめの職。ただし、RPGの世界では全力で殺しにかかってくるモンスターが出現するので、遊びではできない命がけの仕事。
罠を張ったり、毒や誘引材を使ったからめ手で敵を仕留める狩人。火力は低いが、それを補ってダンジョン攻略のための優れたスキルを持っている。
犯罪者系職(シーフ・海賊・アサシン・ローグなどの表記)
闇が深い職。率先して犯罪を行う闇の仕事人のため、世間からの印象は最悪に近い。多分、パーティーの仲間も、最初のうちは警戒している。実家、親戚、友人に「今どんな仕事してるの?」と問われると決まって返答に詰まる。
盗んだり、ターゲットを暗殺する、この世の暗部を体験したい人にとってはうってつけの職業だろう。
敵の装備やアイテムを盗み取ったり、暗殺術で一撃必殺、といった爽快な戦闘ができる。しかし、低火力なのが難点。
忍者
想像を絶する修練の果てに人智を超えた技を身につけた、東洋の神秘の体現者。欠点としては西洋ファンタジー系の世界で、和装の忍者が浮きまくる事。寡黙・堅物・「○○○でござる」といった語調のような特徴が強制される場合も多い。
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諜報・暗殺・潜入といったロマン要素は強いが、日本の古風な文化が好きで好きでしょうがない人以外にはあまりおすすめできない。
忍刀やナイフを使った剣技が強いのはもちろん、素早さや回避能力が高かったり、手裏剣や鎖がまなども使える、強力な職。上記の犯罪者系職の上位互換である場合が多い。
需要度が高くてひっぱりだこの職
回復職(僧侶・白魔道士・メディック・ヒーラーなどの表記)
魔法で味方の体力を回復させたり、状態異常を回復させたり、死者を蘇生させたりする、RPGの戦場を駆け抜ける魔法の医者。献身的な治療行動と白衣の天使的イメージから、女回復職はパーティー内のお姫様となれるポテンシャルがある。
どのパーティーでも回復職は絶対に必要なので、仕事にあぶれることはない。このあたりの事情は、現実世界の医師が食いっぱぐれる心配が無いのと同様。
魔法の才能と医療系の知識の両方が要る、なるのが難しい職業で、回復職には攻撃手段がほぼ無いので、もしも敵襲で仲間が全滅したら、残った自分もなすすべもなく死ぬ。
攻撃系の魔法使い職
黒魔道士・召喚士・時魔道士・魔法使い・ウィッチ・ウィザード・プリースト・錬金術師などの表記の、攻撃魔法を主に使う職。
物理攻撃職にはできないやり方で複数の敵に大ダメージを与えられるので、パーティー内での存在感は大きい。知的な職なので、パーティーのご意見番として名誉ある地位を確立できる。
物理攻撃職ばかりでは戦力の種類が偏ってしまうため、バランスを取るために魔法使い職も各方面から求められる、需要度の高い職。仕事には困らない。
その世界の成り立ちを学問と魔法実験の側面から解き明かしたり、異界の召喚獣と交流してみたい人にはおすすめの職。強い魔法をその手でぶっ放すのも気持ちが良い。ただし、体力は貧弱。
仲間の行動と能力を引き立てる支援職
盾職(パラディンなどの表記)
高い防御力を活かして盾で率先して敵の攻撃を受け、代わりに味方を活躍させる職。比較的、需要度は高い。多分、パーティーの仲間からは「いつもありがとう」と感謝されたり、いたわってもらっているだろう。
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敵の凶悪な攻撃によって全滅するリスクを圧倒的に下げ、盾職以外の味方が遺憾なく戦えるため、盾職の貢献度は高い。
当然ながら、自分は攻撃を受け続けて痛い思いばかりをしているため、ストレスはもの凄い。自己犠牲をためらわず実行できる聖人のような性格も要る。敵の猛攻が盾職に集中することで戦死する危険も高い。心身の痛みが快感へと変換される特殊な嗜好をもつ者にとっては天職かもしれない。
味方強化職(吟遊詩人・踊り子・バード・ダンサーなどの表記)
歌や踊りで味方を鼓舞し、その効果で能力を引き上げる、能力上昇用の職。必ずしも必要というわけではないので、需要度は高かったり低かったりしていてまちまち。
歌ったり踊ったりできるので、戦闘以外の日常ではあれこれと場を盛り上げてくれる、リア充職。イケメンやスタイルの良い美女以外がなるのは難しい。
パーティーに雇ってもらえないと、ずっと路上や酒場で細々と稼ぐしかない、売れない俳優のような貧困生活になってしまうので要注意。
敵弱体化職(カースメーカー・陰陽師などの表記)
呪文や特殊能力で敵の攻撃力・防御力を低下させたり、毒・混乱・石化のようなステータス異常に陥れる、弱体化専門職。味方強化職と対をなし、やっぱり必須の職ではないので需要度はまちまち。
呪いを専門に取り扱う職なので、多分、仲間達からは、負のイメージによって避けられている。「あいつ、怒らせたら裏で何されるか分かんないよな…」という風に……。恐らく、子どもがこの職に就こうとしていたら親や親戚は止めにかかる。
敵を苦しませたり困らせたりするのが楽しい陰湿な性格の人なら天職。たとえそうで無い人でも、敵を呪い続けているうちにいつの間にか闇堕ちして、恐い人になってしまわないように注意。
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