漫画雑誌での漫画の連載が、円満な最終回を迎えることなく途中で終了してしまうことの主要な原因について調査したので分かったことを報告します。
1「ネタの枯渇」
ネタの枯渇のせいで漫画連載が終了する理由
- 美味しいストーリーのネタやキャラクターの型はすでに消費済みなので、以後に出すストーリー展開やキャラクターは昔のそれらよりもパワーダウンしたものになりやすい
- ストーリーや世界観の設定や技の設定が二番煎じ・三番煎じになりやすいので、そのせいで読者達からの評価が低くなりやすい
- 「もうその分野で使えるネタがないので、別の分野へ路線変更して使えるネタを増やそう」という事態になりがちで、その漫画の本来の持ち味や方向性が変わってしまい、読者達から不評を買いやすくなる
- 「締め切り時刻はどんどん迫ってきているのに、いっこうにストーリーのネタが浮かばず、ネームも漫画原稿もできない」という状況は作者を精神的にひどく追いつめるので、作者を消耗させ続けて、連載終了が実現しやすくなる
2「作品が不人気なので、打ち切りを食らう」
作品が不人気だとその作品は打ち切りになる
- 漫画作品を連載している漫画雑誌の読者アンケートの作品評価や、漫画単行本の売り上げ初動がかんばしくないと、その作品は高確率で打ち切りとなる
- 作品が不人気になる原因は主に、
- 単純にストーリーがつまらない・面白さに欠ける
- 展開が地味であり盛り上がりに欠けて、読者の心に訴えかけられない
- ストーリーやキャラクターが、同誌で連載している他作品と類似していて、しかも下位互換なので、作品の差別化が図れない
- キャラクターに魅力が無い、など
- 他にも、他の漫画作品からのキャラクターや絵の構図のパクリが発覚し、ネット上で猛烈なバッシングを受けて、作者が責任を取る形で打ち切りになることもある
3「その漫画の旬が過ぎてしまった」
その漫画の旬(しゅん)が過ぎてしまう例
- 「連載開始!!」という漫画雑誌側の宣伝によるスタートダッシュ効果が、連載開始後しばらくして失効し、雑誌の中の連載作品群の中で空気のような存在になってしまった
- 似たような展開の繰り返しが目立つようになり、読者に飽きられる
- ストーリー展開の勢いが失われ、何だか読んでいてもストーリーに引き込まれない
- 漫画内でセンセーショナルな展開やセリフが発生したおかげでネットで一時的に話題になっても、その後は鳴かず飛ばず、など
連載開始当初の不安定さ・危なっかしさが無くなり、連載が安定期に入ると、その連載はだんだんと話題性が小さくなっていく傾向があります。
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そのまま、読者みんなの話題にも上らないようになってしまうと、人気低迷によって打ち切りになります。
4「作者側に問題が起こり、連載続行が不可能になってしまった」
連載が終了することになってしまう、作者側の問題例
- 漫画連載の激務のせいで身体を壊してしまった
- 漫画連載の激務のせいで、うつ病のような精神疾患を発症してしまった
- 他の漫画や小説や映画からの剽窃(パクリのこと)が発覚した
- 作者が犯罪(特に、風紀的によろしくないたぐいのもの)をしてしまった
- 担当の編集者と漫画ストーリーの方向性や作品の権利問題などで揉めて、作者がブチ切れて連載を放棄した
- 度を超して不謹慎なネタを作品内で使ってしまったため、世間から多大なバッシングを受けて連載終了せざるを得なくなった
- 原作と作画をそれぞれ別人が担当しているパターンで、それぞれの意見が合致せずに、仲間割れの末に連載続行が不可能になる、など
あまり無いことですが、連載している漫画雑誌そのものが不人気のせいで廃刊になり、その巻き添えとなって漫画連載が強制終了になることもあります。
読者にとって不快なストーリー展開になると打ち切りが早まる
読者が不快に感じることが多いストーリー展開例
- もともとギャグ漫画だったのに唐突にバトル漫画へ変わるといった、急な路線変更
- 少女漫画なのに萌えキャラをたくさん登場させてあからさまに男性読者に媚び始めたり、少年漫画で腐女子ウケする展開を頻出させて女性読者に媚びること
- 物語の最終目標に向かうこととは無関係な、わき道にそれる展開が頻出すること
- 最終目標に向かって仲間と協力していくべきなのに、仲間同士が対立する展開がスタートして、ストーリー進行面でのぐだぐだ感が強くなる
- それまで極悪さを売りにしていた敵キャラが「実は元は善人で、過去にあった悲劇のせいで悪人に変わってしまった」という悪人キャラの価値を暴落させる過去回想編がスタート
- 話が間延びしすぎていて、危機的状況のはずなのにかんじんの緊迫感が失われてしまっている
上記のような不自然なストーリー展開や新キャラクターの投入の原因は、作品人気が低迷してきたので人気回復を図ることだったり、人気作なのでさっさと終わらせてしまうのはもったいないせいで編集側からの引き延ばし要請、というパターンが多いようです。
連載終了が近いことを示す、打ち切りフラグ
打ち切りフラグ
- それまで丁寧に置いてきた数々の伏線を、明らかに急激なペースで回収し始める
- 女性の新キャラクター達が急激なペースで投入され続ける
- 不自然なお色気シーンの大量投入
- 漫画雑誌での作品の掲載順で、最後のあたりをずっとうろうろしている
- キャラクター同士のバトルトーナメント編が唐突に始まる
- ごちゃごちゃと大量の設定を紹介し始め、「単純明快でストレートな面白さ」からズレ始める
- スポーツ漫画なのに唐突にバトル漫画になるなど、無理があるてこ入れ(不調なものに助力して全体が順調に行くようにはかること)
- キャラの強さや話のスケールが急激にインフレし始め、本来のその漫画のコンセプトからほど遠い雰囲気になり始める
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