いつの間にか庭先に生え、あっという間に大繁殖してしまう、独特のくさい臭いをもつ危険植物「ドクダミ」の特徴や除草方法について調査したので分かったことを報告します。
ドクダミがもつ異常な繁殖力
ドクダミは生命力が強く、場所を選ばずに大繁殖する
日なたはもちろん、光合成がしにくい日陰でも十分に生育するほどの強靱な生命力があります。
ドクダミは地下茎によって地中の広範囲に根を張り巡らせて、短期間で一気に増殖するという生態があるので、その土地にもともと生えていた草花がドクダミに駆逐されてしまうこともひんぱんに起こります。
地上部分のドクダミを除去してもすぐに再生する
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ドクダミの本体は地下茎部分であるため、地上部分のドクダミの葉と茎を引き抜いたり鎌で切除しても、すぐに地下茎から新しいドクダミが再生します。
しかも、地上のドクダミの葉や茎を切除すると、切断面から薬剤じみた独特の強い臭気が発生するため、非常に面倒でやっかいな植物です。
ドクダミを食害する昆虫がほとんどいない
ドクダミの葉を食べてドクダミの生長を阻害する幼虫・昆虫はほとんどいないため、ドクダミが生長し放題になってしまいます。
ドクダミは多年草であり、毎年生えてくる
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冬になると、ドクダミの地表部分の葉と茎は枯死しますが、地下茎は生き残ったままです。
冬が終わって春になると、地下茎からまたドクダミが生えてきます。
庭に生えてしまったドクダミを根絶する方法
除草剤を使用する
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除草剤の購入費用がかかってしまいますが、そのぶんはっきりとした根絶効果があり、しかも手軽です。
除草剤を地上部のドクダミに振りかけると、葉から除草成分が吸収され、地下茎にまで浸透し、ドクダミ全体を枯死させることが可能です。
近年の除草剤は特定の植物だけを枯死させられるように改良が繰り返されており、除草剤を使用したドクダミ以外の草花への影響はごく小さくて済みます。
また、土壌に降り掛かってしまった除草剤は、土壌中の微生物の作用で水や炭酸ガスへ分解されて無害化されるという性質をもつ除草剤も販売されています。
ドクダミを引き抜いて地下茎を除去する
ドクダミの地上部がまだ小さいうちは地下茎も小さいので、手で引き抜いて地下茎を除去し、庭のドクダミを根絶できる可能性が高いです。
ただし、草丈が30cmを越えるほど繁茂してしまったドクダミは、相当地下深くまで地下茎が伸びてしまっているため、手作業でドクダミの地下茎を除去するのは極めて困難です。このような場合には除草剤を使用することをおすすめします。
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ドクダミの有効利用方法
1.ドクダミ茶として飲む
ドクダミの葉を軒下で1週間ほど乾燥させ、ドクダミの葉10~20gにつき500ml程度の水で煮て、茶こしで葉を除去し、お茶として飲みます。
ドクダミ茶の効能は、
- 利尿作用があり、体内の老廃物が排出されやすくなる
- 便通が良くなる
- 化膿性炎症の炎症を解熱させる、など
2.ドクダミを入浴剤として利用する
ドクダミを入浴剤に使うと、入浴時に独特の香りを楽しむことができ、ドクダミの成分により身体が温まります。
また、血行を促進したり、皮膚のあせも・かぶれを治す効果があります。
乾燥させたドクダミの葉を木綿製の袋などに入れて湯船に沈めたり、ドクダミの葉を煮た汁をお湯に混ぜることで、ドクダミを入浴剤として利用することができます。
3.ドクダミの葉の天ぷら
ドクダミの葉を、水で溶いた薄力粉に付けて、高温の油で揚げます。
揚げた際にドクダミの強い臭いが大幅に消え、ドクダミ茶のようなちょうど良い芳香がして美味しいと言われています。
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「ドクダミ」という名前の由来の仮説
- 「ドクダミが毒痛み(ドクイタミ)に効く」ことから、ドクイタミから転じてドクダミという名前がついた仮説
- 「ドクダミが毒を矯(た)める(矯める=悪い性質やくせなどを直す)」ことから、毒矯め(どくため)が転じてドクダミという名前がついた仮説
- 「ドクダミが強い悪臭をもっていたり、繁殖力が強い」ことから、毒溜め(ドクダメ)から転じてドクダミという名前がついた仮説
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