有名な性格診断テスト・エニアグラムで、正しさや自身の理想を追求する「タイプ1」という性格型の特徴と適職について調査したので分かったことを報告します。
エニアグラムの「タイプ1」の特徴
- 気高い理想を抱く、理想主義者
- 公平無私な性格をしている
- 道徳意識・倫理意識が強い
- 自身の理想通りにはいかない現実のあれこれに、内心で怒りを抱えていることが多い
- タイプ1を外側から見ると理性的で冷静に映るが、タイプ1の内面は理想や情熱がたぎっていることが多い
- 「正しくあること」「公平であること」「公正であること」「間違っていないこと」といった要素を重視し、これらの要素に執着する
- タイプ1は、エニアグラムの各性格型を分類する「本能型」「感情型」「思考型」という3つのカテゴリーの中で、
「本能型」にタイプ1が含まれる
- 最善の状態を目指して、常に物事を改善し続けようとする
- 向上心が強い
- ストイック(禁欲的・克己的)に物事に取り組んだり、努力することができる
- 責任感が強く、任された仕事を責任をもってやり遂げることができる
- タイプ1の勤労や改善努力によって、職場やコミュニティーを安定させることができる
- 「この物事は、こうあるべきだ」という固定観念にとらわれがちで、憤慨しやすい
- 他者と打ち解けたり、腹を割って話し合うことが苦手
- 性格上、独善的な部分がある
- 他者を、自身が思い描く正義の通りに動かそうとする傾向がある
- 自身の理想に固執するせいで、融通が利かない
- 向上心の強さのせいで仕事を抱えすぎ、オーバーワーク状態になりやすい
- ささいな悪事や不正にも目を光らせ、そのことが周りの人達をうんざりさせてしまう
- 他者に対する態度が過度に批判的なものになる
- 他者のあら探しをするようになり、他者のささいな非行・不正・誤りを非難するようになる
- 自己正当化に走ってしまう
- 「義憤」「正義感」などを原動力として、強迫的な思考のもとに行動してしまう
エニアグラムの性格診断サイト
「人間の性格の本質は、全9種類である」とする、有名な性格診断テストです。
1950年代なかばに現在のエニアグラムの図形と性格分類の概念が完成し、現代では多くの大企業で社員の研修用にエニアグラム性格診断が利用されています。
エニアグラムの9種類の性格型の特徴一覧
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タイプ1の特筆点
「タイプ1がもっている理想主義者気質が、プラスにもマイナスにも働く」
- 組織の不正な体制を正し、それによって組織内の多くの人達の状況が改善される
- 理想の追求行為が、自身の能力・地位・経済状況の向上に運良くつながっている
- 理想を追求した結果、独善的な思想を他者達に強要してしまう
- どうあっても実現不可能なことを、理想主義者であるせいで実現しようとし、最終的に絶望する
タイプ1は理想を実現させようと頑張り続ける努力家ですが、理想の方向性が間違ってしまうと悲劇的な結果にしかなりません。
「ひとりよがりの必死な行為」はほとんどの場合で悲劇で終わりますが、
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「他者との協調を前提にした、必死な行為」は多くの場合で良い結果をもたらすことを、よく理解しましょう。
タイプ1の中の、「1w2」と「1w9」の2種類
「1w2(タイプ1かつウィングが2『献身家』)」の特徴
1w2は「擁護者」と名付けられています。
- タイプ1のなかで、より人間に関心が向いているグループ
- 差別や不当な扱いを受けている人達を擁護しようとする
- 他者と関わるうえで、自身の主義を押し通そうとしたり他者を非難しがち
などが1w2の主要な特徴
「1w9(タイプ1かつウィングが9『調停者』)」の特徴
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1w9は「理想主義者」と名付けられています。
- タイプ1のなかで、より自身の理想を追求しようとしているグループ
- 主に「社会問題」「環境問題」「自身の人生哲学」などが関心の対象
- 自身の理想に没頭していることが多いため、あまり他者と関わろうとしない
などが1w9の主要な特徴
「エニアグラム」という性格診断では、
『自分が該当するタイプに、両隣のどちらかのタイプの特徴が混ぜ合わさっている』という性格の解釈をしています。
したがって、タイプ1には、
2『献身家』の影響を強く受けているタイプ1である「1w2」と、
9『調停者』の影響を強く受けているタイプ1である「1w9」の、
2種類が存在しています。
タイプ1と、MBTIの16種類の性格型の中で似ているもの
「TypologyCentral」という海外の交流サイトでの性格診断結果を一覧表にしたグラフ↓によると、
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エニアグラムのタイプ1と特に類似しているMBTIの性格型は、
「ISTJ」「ESTJ」
です。
当ブログにはISTJとESTJの性格型の解説ページがあるので、タイプ1への理解をより深めるために、ぜひご覧下さい。↓
「エニアグラム」と「MBTI」の違い
MBTI:心理学と分析論側に寄っている性格診断テスト。
MBTIの16種類の性格型の一覧表
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「タイプ1」と、エニアグラムの他のタイプの関係
タイプ1が成長して、次の段階へ進める場合
「タイプ7(『楽天家』)」の性格的特徴を持つようになっていきます。
・楽観的で、楽しいことが大好き
・非常に外向的で、周囲を楽しませる
・活動的であるが、1つの物事に集中することが難しい
タイプ1が退行して、前の段階へ戻ってしまう場合
「タイプ4(『芸術家』)」の性格的特徴を持つようになっていきます。
・美意識が強く、感受性も強い
・ロマンチシストであり、独自の世界観をもっている
・自意識過剰気味
エニアグラムという性格診断では、
そのタイプが成長する場合は、図中のそのタイプから矢印が向かっているタイプの特徴を自身へ取り込むことで成長できる、という解釈をしています。
そのタイプが退行する場合は、図中のそのタイプへ矢印が向かっているタイプの特徴を帯びるようになる、という解釈をしています。
「タイプ1」の適職
- 公務員
- 「地方公務員」「国家公務員」「警察官」「自衛官」「消防官」など
- 他者を手助けする職種
- 「教師」「カウンセラー」「コンサルタント」「社会福祉士」「医師」「看護師」など
- 高度なスキルが求められる職種
- 「エンジニア」「プログラマーを始めとしたIT系の職業」「調理師」「工芸職人」など
- 正確さや厳密さが特に要求される職種
- 「税理士」「公認会計士」「銀行員」「経理」「司法書士」など
- 「正確さ」「几帳面さ」「誠実に、責任を持ってコツコツと取り組むこと」が高く評価される仕事
- 「正義」「倫理」が、その仕事と深く関わっていること
- 職場の人達が、誠実で勤勉な人達ばかりで構成されていること
- 先進的だったり、変化が多くて流動的な内容の仕事には不向き
- 明確なマニュアル・ガイドラインが定まっていない仕事は不向き
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エニアグラム性格診断と合わせて診断すると、より自身の強みと適性をはっきりさせることができるようになります。
本ブログでの、エニアグラム・タイプ1の適職と才能を解説した記事↓も合わせてご覧ください。
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