高偏差値の進学校に入学できたのに、入学後に進学校の中で落ちこぼれた人達の落ちぶれるパターンについて調査したので分かったことを報告します。
進学校の中で落ちこぼれた人達の、4つのパターン
1「その進学校の平均的な進路よりも、はるかに低水準の大学へ進む」
- 偏差値65~70前後の進学校に入ったのにも関わらず、偏差値50以下の大学へ進んでしまった
このパターンが、進学校の中で落ちぶれた各種パターンの中で、最も典型的なものです。
2「世間的には上々の進学先だが、その進学校の中ではダメな進路」
- 多くの人達がその名前を知っている、全国的に有名な公立・私立の進学校に合格したが、
大学受験で合格できたのは日東駒専・MARCH・無名の地方国公立大のような、
その有名進学校の進学実績水準からすればダメな進学先
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3「進学校の中で、周囲との差のせいで自尊心を保てなくなってしまった」
- 小学校・中学校の時は常に学年の最上位層に居られたのに、進学校に入ると、学内テストで上半分の順位にも入ることができない
- 「テストで、クラスの平均点以下の点数を自分が取ってしまう」という、ある種の屈辱的な経験を初めて味わう
- 以前までは「非常に頭の良い人」というアイデンティティー(ある人や組織がもっている、他者から区別される独自の性質や特徴)があり、そのことを心の支えにしていたのに、
進学校に入ってからは周囲の人達も自身と同等以上に賢いせいで、自分の個性を見失ってしまった - 自分は「高校に入ってからは、勉強はほどほどにして遊びたい」と考えていたのに、
周囲の人達の向学心の強さや大学進学についての明確な目的意識を前にして、彼らとの競争について行けなくなってしまった
4「やる気を失い、大学進学せずに高卒になる」
- 進学校在籍中に、思うように学力が伸びず、有名国公立大・有名私立大に不合格になったので、
やる気を失って、高校卒業後に高卒になる - 学業成績の不振が原因で学校の教師からたびたび注意されたり、クラスメイト達から劣等生として見なされるようになると、
得意だった勉強が嫌になって放棄してしまうことが多い - このパターンは、高校卒業後にニート化したり、卒業後の浪人生活が長引いてニート化したりすることが多いので、非常に危険
「進学校で落ちぶれた人」の、落ちぶれた原因
落ちぶれた原因
- 高校入試の際、ろくに受験勉強をしなくても県トップレベルの進学校に合格してしまったせいで、慢心して高校時代にほとんど勉強しないようになってしまった
- 名門の中高一貫校へ入ったが、入学から大学受験期までの間の中だるみ期間のせいで、全然勉強しないようになってしまった
- 猛勉強して県トップレベルの進学校にどうにか合格できたものの、授業の進行速度や課題の量について行けなくなった
- 進学校の中では常に底辺層に居たが、
「でも、進学校の中での下レベルなら、世間的には十分高レベルでしょ」と高をくくってろくに勉強せず、その結果、大学受験で大敗してしまった
もともと、進学校は誰もが落ちこぼれる可能性がある学習環境
進学校では誰もが落ちこぼれる可能性がある理由
- 授業の進行速度が早く、ついて行けなくなる可能性が高い
(「優れた進学実績をもつ、私立の進学校」が、この傾向が特に顕著) - 日々の宿題の量が膨大で、高校生への負荷は相当なものになる
- 全国模試や、特定の有名大学の入試用模試(たとえば、河合塾の東大入試オープンなど)を短い間隔で学校側に受けさせられるため、心身への負担が大きい
- 教師から生徒への、学業成績や進路についての要求水準がかなり高く、そのせいで高校生は常に教師や両親からの期待というプレッシャーと戦わなければならない
- 周囲のクラスメイト達や同級生達が、模試の結果で当たり前のように有名国公立大・有名私立大が合格圏内にあるせいで、
自身の模試結果や志望校対策の進捗状況がいまいちであると、強い焦燥感から精神的に潰れてしまう危険性が高い
進学校は、生徒に相当の高い負荷がかかる過酷な学習環境です。
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生徒達には、強靱な意志に支えられた勤勉性が求められ、
意志が弱くて遊びや怠惰に逃げてしまったり、実力不足のせいで学内での競争について行けなくなった人は、容易に落ちこぼれてしまいます。
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