アフリカ大陸の国々がなかなか発展できないことの、
地理的・気候的な点での原因を、それぞれ解説します。
アフリカ大陸が発展できない、地理的・気候的理由
「アフリカ大陸の地理」における、発展できない原因
大陸の地形が「水運」にいちじるしく不向き
- アフリカ大陸では高原(海抜高度が高い平原)状になっている領域が広く、
そのせいで河で「崖(がけ)」「滝(たき)」という地形が頻出し、水運にいちじるしく不向きな地形になっている
- 「内陸部から、河を利用して海の外の国へ向けて商品を輸出する」ということが困難であるせいで、内陸部の国が経済的に発展できない
- アフリカ大陸でも、大陸の沿岸部にある国(地理的制約を受けずに海運ができる国)は経済的に発展している傾向が強くある
様々な原因から、アフリカ大陸では長距離移動が困難であり、情報・技術の伝達が難しい
- アフリカ大陸には「砂漠」が多く存在し、砂漠を越えて移動することは至難
- アフリカ大陸北部にある「サハラ砂漠」は世界最大の砂漠であり、アフリカ大陸の約1/3というとてつもない面積の砂漠
- ジャングル(迷いやすく、しかも猛獣が多数生息している)が多い
- 本記事の大陸の地形が「水運」にいちじるしく不向きの項目で解説したように、アフリカ大陸では水運が困難であり、しかも内陸国ばかりであるため海運も難しい
- 上記のリストの事情から、アフリカ大陸では「人」「物」の長距離移動が困難であり、そのせいで情報・技術の伝達が起こりづらく文明が発展しづらい
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アフリカ大陸は「内陸国」が多く、しかもアフリカは紛争状態の国が多い
- 内陸国(陸に囲まれ海岸を持たない国)は、隣国のあれこれの脅威にさらされやすいため、地理的に不利な状況にある
- 「国境線付近で、自国民が隣国の戦争に巻き込まれることが多い」
「内戦中の隣国から難民が徒歩で押し寄せてくるため、経済的な混乱が起こりやすくなる」など
- 「国境線付近で、自国民が隣国の戦争に巻き込まれることが多い」
「アフリカ大陸の気候」における、発展できない原因
アフリカ大陸の気候・土の性質が、農業に不向きになっている
「乾燥帯(アフリカ大陸の北部)」では雨量が少なすぎてろくに作物が育たない
- アフリカ大陸の大部分が「乾燥帯(年間の降水量が500mm以下の地域)」であるせいで、砂漠に近い痩せた土壌であり、根本的に農業に向いていない
- アフリカ大陸の南部の大部分も、乾燥ステップ気候であり降雨量が少なくて農業には適さない
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「熱帯林気候(アフリカ大陸の中部)」も土地が痩せていて作物が育たない
- 熱帯雨林では雨が多いせいで、土壌中の重要な塩基類(カルシウム、マグネシウム、カリウムのこと)が土地から流出し続けてしまい、土地が痩せて行ってしまう
- さらに、熱帯雨林は落葉が起こりにくいせいで「栄養豊富な腐葉土」も形成されず、熱帯雨林の土壌は痩せている
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