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中国の若者の「寝そべり族」が人生・社会に絶望している理由

 

中国の若者達の間で流行している「寝そべり族」という生き方について、

寝そべり族の若者が自身の人生に絶望している理由を解説します。

 

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中国の「寝そべり族」が、人生に絶望している主な理由

 

 

中国における「寝そべり族」とは、
・家を買わない
・車を買わない
・恋愛しない
・結婚しない
・子供を作らない
・消費は低水準
という状況で暮らし、フリーターのような低負担な労働形態で生きる中国の人々を指します。

 

 

1「特定の難しい条件を満たしていないと、一生底辺のまま」という中国の社会構造

「農村戸籍」の中国民は、一生、格差の下側に押し込められる
  • 農村戸籍をもつ中国人(中国人の約6割)は、「都市への移動」「都市での就職」「大学進学」などの行動が厳しく制限されており、そのせいで低賃金の仕事に一生従事せざるを得ない状況にある
    • 中国で生まれて豊かになるには、「都市戸籍(中国人の約4割)」を生まれ持っていることが最低条件となっている




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親族が「共産党員」か、多額の賄賂(わいろ)を渡せることが必要
  • 親が、共産党員であること
  • 親が子どものために、多額の賄賂を出して、子どもを良い職業ポジションへ就かせてくれること
    • 中国は「血縁」が特に重要視される社会であるため、上記のリストのような条件を満たしていないと中国社会では成功できない

 

 

 

 

2「超々競争社会であり、そのうえさらに、努力が報われない中国社会」

  • 大学受験の、競争倍率
  • 企業就職の、競争倍率
    • これらが異常すぎる高倍率であり、ほとんどの人が競争で振り落とされて底辺へと消えていく
      • しかも、優れた才覚と死に物狂いの努力によって競争を勝ち抜いたとしても、
        近年での不動産価格の異常な高騰(2012年からの約10年で、不動産価格は10倍~20倍に上がった)と物価高騰のせいで、
        家を購入することはおろか、月収のほとんどがその月の家賃・食費等で消えてしまう状況
      • さらに、2020年以降くらいから、中国で不動産バブルが崩壊したことの悪影響・国内の深刻な不況が顕在化し始め、
        近年の中国の若者の失業率は20%以上(中国は粉飾報告をよくするため、実際は40%以上とも言われる)

 

中国の場合、半共産主義体制であるせいで、
・言論や思想の自由が無い
・中国共産党の強権により、ある日突然、不当に逮捕されたり財産が没収されることが、当たり前に起こる
という悲惨な状況も、
中国の若者のやる気を失わせる大きな原因になっています。




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中国は男余りの社会であり、女性からの要求水準も異常に高く、結婚が困難
  • 中国では、結婚適齢期の男性が女性よりも約3000万人も多い状況にある(中国の一人っ子政策により、跡継ぎ・働き手として男児を欲し、女児は中絶した家庭が多かったため)
    • このせいで、婚活競争に敗れて結婚できない男性が多くなっている
    • 中国の婚活市場では、完全に女性側の買い手市場状態にあるため、
      結婚時に男性側が「マイホーム・マイカー・高額の結納金」の3つを用意しないと女性に相手にされず、
      結婚のハードルが高すぎる状況にある

 

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