「ダークヒーロー(悪人キャラではあるもののヒーローの性質を帯びているキャラのこと)」の主な特徴を解説します。
「ダークヒーロー」というキャラの、主な2つの特徴
1「悪人ではあるものの、自身の目的のために他の悪人も潰す」
- ストーリー上、他の悪人が「高価値の標的が被ってしまったため、競争相手になる」「自身の縄張りに入り込んできたので、邪魔者になる」といった事情で、その悪人を潰すことになる
- 違法行為や倫理に反する行為を繰り返す悪人ではあるものの、
その悪人キャラの行動のおかげで「社会での、悪人の総量が減少した」という功績があるため、ヒーローの側面を備えている - アウトロー(社会秩序からはみだした者・無法者)がメインテーマの作品で、
上記のダークヒーローが主人公であった場合、その作品中では相対的に善人側に見えるため、ダークヒーローであると認定されやすい
- 違法行為や倫理に反する行為を繰り返す悪人ではあるものの、
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本項目の具体例:漫画・闇金ウシジマくんの「丑嶋馨(うしじま かおる)」
闇金会社「カウカウファイナンス」の社長であり、法定金利をはるかに超える超高金利で融資する悪人。
闇金(やみきん、正規の金融機関以外のものが行う金融)を利用せざるを得ないほど資金や生活費で困窮している人達は、カウカウファイナンス以外の闇金会社や非合法色が強いサービスを同時に利用しているケースが多く、
その事情から、債務者の取り扱いをめぐって他の闇金会社の人間や半グレ系の人間と衝突し、丑嶋達がこれらを潰す展開が多い。
丑嶋本人は債務者達から暴力などの行為で苛烈な取り立てをするものの、
融資時にカウカウファイナンスと債務者の間で取り決めた返済契約の内容はきちんと履行しており(債務者が丑嶋に暴力を振るわれるのは、債務者側が契約通りに返済しないから)、
作中の、ルール無用で詐欺・恐喝などをする悪人達よりは比較的穏健派の人物。
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2「善意にもとづく行動」をとり続けているものの、その行動が悪の性質を帯びている
- 「善意にもとづく行動(世直しや、人類への貢献など)」を取っていて、実際に世の中に大きく貢献し多くの人々から支持されているが、行動の仕方に倫理的な問題があるので「完全な善人」とは言えない
- 「人々をおびやかす凶悪犯を、問答無用で殺害する」「手っ取り早く成果を出すために、法律・倫理を逸脱した行為を繰り返している」など
本項目の具体例:漫画・メイドインアビスの「ボンドルド」
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正体不明の大穴「アビス」へ挑む高名な人物であり、
自分だけでなく、他の探検家達もアビスに挑みやすくできるように
「アビス内での新規ルートの開拓」
「アビス探索の最大の障害である、上昇負荷(アビス内で上へ向かって移動すると、心身に様々な悪影響を受ける特殊現象)の克服の研究」など、世の中に多大な貢献をしている。
しかしその一方で、
多数の児童達をアビス内部の基地へと連れ込んで「上昇負荷の克服の実験のために命を使い潰す」「上昇負荷の身代わり役として児童を使用し、上昇負荷の影響で死亡させる」など、非道な行為も繰り返しており、
海外ではボンドルドは犯罪者として指名手配されている。
ボンドルド本人には悪意や名誉心は全く無く、アビスの謎に挑む博愛主義者。
「ダークヒーロー」として見なされることもあるが、やや根拠が弱いタイプ
- ただ単に、読者・視聴者達に高人気な悪役キャラ(カリスマ性があったり美形など)
- 「独自の美学・信念」などにもとづいて動いている、かっこいい悪役キャラ
- 正義側の人物でありヒーローであるが、問題解決のスタイルがかなりエグい・過激というキャラ
- 正義側の人物でありヒーローであるが、能力・使用する武器の、その属性・性質がまがまがしいというキャラ
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