おしゃれで華やかなイメージがある、デザイン系やイラスト系をはじめとしたクリエイティブな業界ですが、調べてみると、実に過酷なブラック業界だと判明しました。
デザイン系・クリエイティブ系のブラック企業ぶり・ブラック業界ぶりを調査したので分かったことを報告します。
「デザイン業界」ではボツ・リテイクが当たり前なのでキツい
- 3K(きつい、帰れない、給料安い)がデザイン業界ではデフォルト
- 長時間労働・サービス残業が常態化している
- デザイン業界のどの会社も、↑の状況を「この世界では当たり前」だと黙認している
- 労働法を違反する劣悪な労働環境も、黙認されている
- デザイン業界の離職率が非常に高い
クライアントや上司からOKが出るまでは、制限時間ギリギリまで何度でもボツ→再提出→ボツの繰り返し。そのせいでクリエイティブ系の業界全般でサービス残業が常態化したり、労働時間の単価が非常に低くなってしまっているようです。
このように、デザイン業界がブラック業界となっている根本的原因は、「クライアントの注文が二転三転するから」です。
「出来上がったものを、クライアントが気に入らない」「やっぱり、ここをこうして欲しい、と突然注文が変わる」のように、仕事を発注したクライアント次第のところがあるため、クライアントの言いなりになってサービス残業・突然の休日出勤が常態化している企業が非常に多い状況です。
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業界人が語る「絵描き系業界はだいたいどこもブラック業界」
- まず、絵描き業界はだいたいどこもブラック
- アニメ業界を支える「アニメーター」ももちろんブラック
- たとえ美術大学を出ていて腕に覚えがあろうが、根気・覚悟・少しのコミュニケーション能力が無い人は、絵描き業界で生きていくのはとうてい無理
- ただ、アニメーター業界は「非常にぬるくて、適当」なところがあるので、合う人には非常に居心地が良い業界。技量があり立ち振る舞いが上手い人は、並のサラリーマン以上に年収が高い人もいる。
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ソーシャルゲーム業界で、イラストが安く買いたたかれる現実
- イラストSNS「pixiv」には、プロ並みに絵が上手いアマチュアがたくさんいる
- そういう上手いアマチュアに、安価な料金で絵の依頼をする企業が増えている
- pixivの上手いアマチュアは、自分で「お仕事募集中!」とプロフィール欄に明記している人が多いし、そうでなくても、企業から依頼を受ければ「プロとしての実績が作れる!」と喜んで受けてしまうことが多い
ウェブサイトに掲載する用のイラストや、ソーシャルゲームの中で使われるイラストは、そこまで美しい絵・見事な絵は求められません。
ウェブサイトの本文を補足するための簡単なイラストで十分だったり、ソーシャルゲームではゲーム内のイラストの入れ替わりが早いので「それっぽい絵」で十分だからです。
そのため、ウェブサイト用の絵やソーシャルゲームの絵は、「ギャラが高いプロの絵よりも、pixivから安く引っ張ってきたアマチュアの絵で十分」と考えるクライアントが多いようです。
ギャラが非常に安かったり、無報酬に近いような額でも、「自分の描いた絵がゲームに使われた!」「これも絵の修行の1つ」「今回の仕事がきっとコネになる!」といったイラストレーターの抱く夢や希望が、企業側に食い物にされている状況といえます。
- 雑誌イラストのギャラが、相場の数分の一のギャラ(5000円以下)で買い叩かれることがある
- ご当地キャラを作って地元を活性化!といった奉仕色の強い仕事では、「タダで仕事をして欲しい」、と要請されることもある
クリエイターは「やりがい搾取」の犠牲になりやすい
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デザイナー・イラストレーターのようなクリエイター職の方は、「やりがい搾取」の犠牲になりやすいと言えます。
- 才能が乏しい者は、安い仕事をたくさんこなす以外に道は無い
- 若くて名前が売れていないうちは、たとえノーギャラで仕事を引き受けてでも、業界に顔を売っておくべき
- 「修行」をしないと良い創作者になれない
- 良いモノを創るには、どうしても時間がかかる
- 芸術に金の話を持ち込むのは下品だからやめろ
デザイン・イラスト・制作のようなクリエイター系の世界は、どうしても「芸術性」が関わってくるために、ちまたのアルバイトのように単純な時給制では割り切れない複雑な側面があります。
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「これも修行のうち」と称したり、「才能が無いお前が悪い」という論調で何度もリテイクを出されて、会社側からサービス残業を強要されたり、不当に安いギャラで仕事をさせられることが極めて多くなります。
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