「ソシャゲのガチャで、レアキャラクターの排出確率が詐欺のように低すぎる」などの各種の理由から、
ソシャゲの運営会社が炎上した有名な事件を調査したので解説します。
「ガチャでの、レアカードの排出確率」に関する炎上事件
「グランブルーファンタジー」で、アンチラの排出確率があまりにも低すぎた
- ソシャゲ「グランブルーファンタジー」で、
十二神将シリーズの一種であるレアキャラクター「アンチラ」がゲームに実装された際、アンチラの排出確率があまりにも低すぎたことが原因で、運営会社が炎上した(2016年1月) - 某ニコニコ生放送主が「新規実装されたアンチラを当てるまでひたすらガチャを引き続ける」という趣旨のネット放送をしたが、
約73万円を費やした末にようやくアンチラを引き当てる、という異常事態がこのアンチラ事件を有名にした - 他のグランブルーファンタジーのプレイヤー達の確率の検証の結果、「やはり、アンチラだけ不自然に排出確率が低いように思われる」と結論づけられ、
数千人が本問題の解決を訴えて消費者庁に署名を提出する事態にまで発展してしまった
本炎上事件を受けて、同年2月に、当時のグランブルーファンタジーのプロデューサーがユーザー達に向けて謝罪し、さらに、
- 「1度につき300回ガチャを回した(9万円分ガチャを回した)ユーザーには、その期間中に排出される全装備から好きなものを1つ獲得できる」という新ルールが敷かれる
- 「全武器・召喚石の、それぞれの排出確率を個別にゲーム上に表記する」という新ルールが敷かれる
- 「9万円が上限」「排出確率をしっかりと表記する」というルールは、本事件後に他のソシャゲ群にも波及していった
といった、グランブルーファンタジーや他のソシャゲに大きな影響を与える事柄が起こりました。
「星のドラゴンクエスト」で、ガチャでレア装備が当たらずに集団訴訟
- ソシャゲ「星のドラゴンクエスト」で、
「レジェンド宝箱ふくびき」というガチャにおいて、期間限定で出現する☆5のレアリティーの装備(「天空のつるぎ」「ドラゴンローブ」「グリンガムのムチ」など)が排出確率が低すぎるとして、
本ソシャゲのプレイヤー達による集団返金訴訟が起き、運営が炎上した(2018年1月)- 訴訟を起こした原告達の中には、93万円分以上のガチャを引いても期間限定のレア装備が当選しなかった
スポンサーリンク
本項目の訴訟問題は、裁判所によって原告側の返金請求が棄却され、敗訴という結果になりました。
「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」で、虚偽の画面演出の疑惑が浮上して炎上
- ソシャゲ「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」で、
「金の地図ふくびき(ガチャ料金が高額な代わりにレアキャラクターが出やすいタイプのガチャ)」でみんなが欲しい「金の地図(上位モンスターが出やすくなるレアアイテム)」が、
『ガチャ画面でのビジュアル』と『抽選で金の地図が当たる確率』がいちじるしく違っているとして、運営が炎上した(2014年2月)- 金の地図ふくびきのガチャ画面では見た目上は「金の地図」がたくさん在って、当たりやすいように見えるのに、金の地図の実際の当選確率は5%程度
- このことは景品表示法の「有利誤認」に相当する不法行為だとして、多数のプレイヤー達が返金を求めた
- プレイヤー達の非難に対し、運営側が「金の地図ふくびきのガチャ画面のビジュアルをちょこっと修正しただけ」という適当な対応を返したことが、さらなる炎上を招いた
この炎上事件を受けて運営側は謝罪し、
本事件の前後に金の地図ふくびきのガチャを回したプレイヤー達に、500ジェム(ガチャ用の石)×利用回数分を返還すると発表しました。
「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」の返金騒動の影響を受けて、
同時期に「パズル&ドラゴンズ」「魔法使いと黒猫のウィズ」「ガンダムコンクエスト」といった他のソシャゲにも返金騒動が波及することになります。
「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」で、ゾーマが当たらなすぎて炎上
- ソシャゲ「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」で、
ネット上で有名な資産家トレーダーが約130万円分のガチャを回しても、目当てのレアキャラクター「ゾーマ」が当たらなかったことをtwitterで報告し、
このことを受けて、本ソシャゲにおけるレアキャラクターの排出確率の低さがプレイヤー達に問題視され、運営が炎上した(2015年01月)
スポンサーリンク
「アナザーエデン 時空を超える猫」で、ガチャの確率操作の事実を運営が認める
- ソシャゲ「アナザーエデン 時空を超える猫」で、
『ガチャの結果を操作するプログラム』がゲーム内に組み込まれていたことを運営側が公式に認め、炎上した(2018年9月)- 10連ガチャにおいて、「10連ガチャをした結果、同一キャラが4体以上当たっている」あるいは「10連ガチャをした結果、☆5キャラが4体以上当たっている」の2つの場合のいずれかの結果になった場合、その結果を無かったことにして再抽選がプログラム側で行われる、というもの
- ガチャの結果が「もともと設定してある排出確率にもとずいたランダムの抽選」ではなく、「特定の抽選結果を避けるタイプの抽選方式」だったので問題になった
「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」で、各アカウントごとにガチャの確率操作をしていた疑惑
- ソシャゲ「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」で、
メンテナンス明けに、ユーザーアカウントごとに「ガチャでの出現キャラクターの種類」「ガチャでのキャラクターの当選確率」が違っている証拠のスクリーンショット画像がSNS上で拡散され、
「アカウントごとに、ガチャの結果を別々にしているのでは?」という疑惑が濃厚になり、運営が炎上した(2017年11月)- アカウントによっては、「ガチャの目玉キャラが、10連で1枚確定のピックアップキャラ達の中に含まれていない」という状況のアカウントが存在していた
- 運営側は「ソシャゲアプリ上での『端末上のメモリを管理するプログラム』に誤りがあったせいで、アカウントごとにガチャでの出現キャラクターの種類・出現確率の異なる結果が表示されてしまった」と釈明したが、
プログラムエラーによるランダム表示では片付けられないような事柄が多く、
(レジェンドレアのキャラやピックアップキャラなどの特定のレアキャラばかりが、ガチャでの出現キャラクターの中から消えていたことなど)
このアナウンスで炎上がおさまることはなかった
「ソシャゲ運営会社の、経営方式の問題」に関する炎上事件
「FLOWER KNIGHT GIRL」で、開発中の文章が露出
- ソシャゲ「FLOWER KNIGHT GIRL」で、
ゲーム開発者側のメモ用テキストとおぼしき「プレイヤーがじゃぶじゃぶ課金したくなるような射幸心を煽りまくる説明文章」という文章がゲーム画面上に表示されてしまう、という事件が起こる(2015年1月)- 「企業側の、金銭欲がむき出しの運営方針」「テキストの内容が印象的で、記憶に残るものであったこと」などが原因で、本事件はネット上でかなりの話題になった
「カオスサーガ」で、FF11のキャラクターをパクり、炎上して即サービス終了
- ソシャゲ「カオスサーガ」で、
カオスサーガの登場キャラクター達の外見が、大作オンラインゲーム・FF11のキャラクター達とあまりにも似すぎていることから、盗作疑惑が濃厚になり、運営が大炎上した(2016年11月)- カオスサーガは2016年11月15日にサービス開始し、2016年11月16日にサービス終了が運営公式から宣言され、わずか1日でサービス終了をした超短命ソシャゲとして伝説の存在となった
「ディバインゲート零」で、もともとの世界観を台無しにするリニューアルで炎上
- ソシャゲ「ディバインゲート零」で、
リニューアル前のディバインゲートとは悪い意味でかけ離れた、世界観やゲームシステムの一新のせいで、昔からディバインゲートを愛好しているプレイヤー達から批判が殺到して、運営が炎上した(2017年9月)- 「前作では剣や鎌で戦うゲームだったのに、ディバインゲート零ではギターやベースなどの楽器で戦うゲーム」など一新であり、前作の世界観・ゲームシステム・魅力そのものなどが台無しになった、という評価が多い
- ディバインゲート零へのリニューアル後、約1年3ヶ月後にディバインゲート零はサービス終了を迎えた
「AKB48グループ ついに公式音ゲーでました。」で、返金詐欺騒動が起こる
スポンサーリンク
- ソシャゲ「AKB48グループ ついに公式音ゲーでました。」で、
本ゲームのサービス終了(2018年3月26日)にともない、未使用分の課金アイテム(音石のこと)についての返金申請を受け付けていたが、
申請をしてもずっと返金がなされないまま、うやむやのままに事件が風化してしまった(2018年6月前後)- 本ソシャゲを運営していた株式会社S&Pに電話をしても「現在この電話番号は使われておりません」とアナウンスが流れるだけで繋がらず、運営会社が逃げたという見解が強い
スポンサーリンク
その他、本項目での小規模な炎上事件
「モンスターストライク」
本ソシャゲのプレイヤー達を対象にしたリアル世界でのイベントで、
予想以上の来客数のせいで2万人以上が建物内に入れずに屋外に放置され、
夏の時期だったので熱中症で倒れる人も多数出てしまった事件です。(2015年08月)
「剣と魔法のログレス」
運営会社で働いていた契約社員が、本ソシャゲのユーザーアカウントを不正に取得して販売し、金銭を得た、という横領事件です。
本事件の犯人は逮捕されました。(2017年6月)
スポンサーリンク
「シャドウバース」
本ソシャゲの、リアル世界でのイベントのゲーム大会「第一回FRESH!杯」において、
本イベントの優勝者が、優勝賞金10万円を、もともとの大会の取り決めを反故にされて賞金が支払われず、
そのことを上記の優勝者がネット上で告発して、運営が炎上したという事件です。(2016年11月)
「ソーシャルゲームのメンテナンス」に関する炎上事件
「魔界戦記ディスガイアRPG」で、サービス開始直後からメンテナンスのくり返し
- ソシャゲ「魔界戦記ディスガイアRPG」で、
ソシャゲアプリのリリース直後からメンテナンス(メンテナンス中はユーザー達はゲームをプレイできない)を短い間隔で何度も繰り返し、
ついには3ヶ月以上の長期メンテナンスへと入ってしまい、プレイヤー達から非難の声が相次いで炎上した- この一連の出来事は、ゲームの配信開始日(2019年3月19日)から 長期メンテナンスの決定日(2019年4月12日)の、わずか1ヶ月未満の時間で起こった
- さらには、長期メンテナンスの終了後には、プレイヤー達のそれまでのプレイデータが全て消去されてゼロにリセットされた
「きららファンタジア」で、サービス開始直後からメンテナンス&バグの連続
- ソシャゲ「きららファンタジア」で、
ゲームのサービス開始と同時に、相次ぐエラーのせいで緊急メンテナンスに突入し、その後も毎日のように臨時メンテナンスが行われ、まともにゲームプレイができない状況が続き、炎上状態となった(2017年12月)- 本ゲームのプログラムの脆弱性を突き、バグを利用して星彩石(ガチャ用の石)を29万個も無料で獲得したプレイヤー(通称、29万石大名(まんごくだいみょう))が出現し、話題となった
- ゲームプログラムに欠点が多くて緊急メンテナンスが相次いだことは事実だが、
「きららファンタジアのサービス開始当初の、バグとメンテナンスだらけでカオスな状況」を祭りとして楽しんでいたプレイヤー達も多く、
数あるソシャゲの炎上事件の中では深刻度は低い部類だと思われる
29万石大名のスクリーンショット画像、画像上部に表示されている星彩石の所有数が「290640」という異常数値に達している
スポンサーリンク
その他、本項目での小規模な炎上事件
「Fate/Grand Order」
サービス開始当初から緊急メンテナンス(メンテナンス中はゲームがプレイできない)が相次ぎ、それに加えて、
「ゲームプログラムの仕様上、スマートフォンのキャッシュデータ上に本ゲームの進行データを保存していたので、
もしもスマフォのキャッシュデータを削除してしまうと、本ゲームの進行データまで消えてしまう」
という深刻なプログラム上の問題で、運営が炎上しました。(2015年7月)
「キャラクターカードの性能の強弱」に関する炎上事件
「パズル&ドラゴンズ」で、曲芸師(きょくげいし)がみんなの反感を買って炎上
- ソシャゲ「パズル&ドラゴンズ」で、
レアカードとして新規実装された「曲芸師」は、非常に魅力的なリーダースキルを持っていたため、良くも悪くもプレイヤー達の注目を集め、そのせいで運営が炎上することにつながった(2015年2月)- 「回復2コンボ、という非常にゆるい条件を満たすだけで、攻撃力が7倍になる」というリーダースキルであり、これは当時のパズドラとしては破格の性能だった
- 曲芸師は、スクウェア・エニックスのゲーム「クリスタル・ディフェンダーズ」とのコラボ企画でパズドラに登場したが、
スクウェア・エニックスの某社員が「自分が曲芸師を作った」とSNS上で自慢げに情報発信していたことも、「外野の人間が、パズドラを荒らすな!」とパズドラユーザー達の反感を買う結果になった
「千年戦争アイギス」でのコラボキャラの未来の宮廷画家ナルサスが強すぎて炎上
- ソシャゲ「千年戦争アイギス」で、他作品の「アルスラーン戦記」とのコラボ企画で実装された「未来の宮廷画家ナルサス」というレアキャラクターが、
千年戦争アイギスのゲームバランスを崩壊させかねないほどのチート性能であり、
千年戦争アイギスにもともと登場するキャラクター達に愛着を抱いているプレイヤー達が、ぽっと出の超強力コラボキャラに怒りをあらわにし、運営が炎上した(2017年7月) - 本コラボ企画において、
千年戦争アイギスのもう一つのバージョンである「千年戦争アイギスR(18禁要素が含まれる千年戦争アイギスのゲームバージョン)」では、
「未来の宮廷画家ナルサス」を含むアルスラーン戦記コラボ企画キャラが使用不可能であることと、
千年戦争アイギスRを「その他のタイトル」というぞんざいな呼び方をしたことが、
千年戦争アイギスRを愛好しているプレイヤー達の反感を買い、さらに炎上を悪化させた
スポンサーリンク
「グランブルーファンタジー」で、ハレゼナの性能があまりにも高すぎて、即刻下方修正される
- ソシャゲ「グランブルーファンタジー」で、
新規実装されたレアキャラクター「ハレゼナ」のスキル「サイコーにクレ〜ジ〜!」の攻撃力上昇率があまりにも高すぎるとネット上で話題になり、
ハレゼナを狙って有料ガチャを回しまくるプレイヤーが続出したが、
実装直後に、運営によるハレゼナの性能の大幅な下方修正がなされ、大して使えないキャラクターへ弱体化してしまった(2016年3月)- プレイヤー達の非難の声に対し、運営側は「本事件の期間中にレジェンドガチャを利用したプレイヤー達へ、利用分の宝晶石を払い戻す」と対応したが、現金の払い戻しはしていない
- ハレゼナ事件の翌月、新規実装されたレアキャラクター「コルワ」についても、
コルワの性能があまりにも高すぎる→実装翌日にコルワに大幅な下方修正が加わって弱体化→使用分の宝晶石を払い戻す
という、ハレゼナ事件のくり返しのような事件が起こった
「ゲームのストーリーやキャラクター」に関する炎上事件
「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」で、弟キャラの存在が発覚して炎上
- ソシャゲ「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」で、
ゲーム内ストーリーで、今井リサに弟(男)がいることが判明し、女性だけで構成されたゲーム世界・女性キャラ同士の百合展開を期待していたプレイヤー達が激怒し、運営が炎上した(2019年10月)- この炎上事件を受けて、運営側がユーザー達に混乱を招いたことを謝罪し、今井リサに弟がいるという設定は、設定変更により抹消された
コメント
パズドラの消費者庁コラボを除外するの闇深い