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サバクトビバッタ…大発生して地上を地獄化させる蝗害バッタ

 

時々、大発生して大群で農作物を食い尽くしてしまう「サバクトビバッタ」の特徴について解説します。

 

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昆虫「サバクトビバッタ」についての、ネット上の有用意見

 

 

もしも大発生したら、基本的に打つ手無し、という事実がもう絶望・恐怖そのもの。
暴れるだけ暴れさせて死ぬのをじっと待って、
最後に卵を産んだら、そこへ殺虫剤を撒いてできる限り孵化数を減らすしか、できることがない。

 

昆虫は燃えやすいのが弱点だけど、
このバッタの場合、あまりに数が多すぎるせいで、群れに火を掛けると火種状態になった大量の火だるまバッタが広範囲の家屋に飛び散って大火災を引き起こす。

 

日本のイナゴの佃煮(つくだに)と違って、
サバクトビバッタは食用にできない。
群生相のサバクトビバッタの身体の中身はスカスカで、カニの殻だけ食べているような感触になるらしい。




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小麦みたいな世界的に重要な農作物も容赦なく食い尽くすから、
被害に遭った農家が大痛手を受けるのはもちろん、世界中でも食糧危機が起きやすくなる。
農家にとっては恐怖の存在。

 

農薬・殺虫剤の散布をしたら、
「死なない程度に、体内に農薬・殺虫剤が残留した個体」が大量に生き残るから、そういうサバクトビバッタは危なくて家畜の飼料とか畑の肥料に使えなくなる。
かといって、薬を増やしても殺しきれるような物量じゃない。もうどうしようもない。

 

過去の中国の王朝で、
度重なる蝗害(こうがい、トノサマバッタなど相変異を起こす一部のバッタ類の大量発生による災害のこと)のせいで国力がいちじるしく低下して滅んだ王朝もあったし、
バッタの大量発生はガチの国難。

 

日本のあれこれの県と同程度の面積のバッタの群れが、移動しながら作物・植物を徹底的に蹂躙して進行し続けるとか、ほとんど悪い夢みたいなもの。




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日本のイナゴの群れが可愛く見えてくるほどの凶悪さ。
こんな昆虫がひんぱんに大量発生するとか、アフリカ大陸は呪われてる大陸。

 




「サバクトビバッタ」の群生相個体の特徴

 

 

群生相個体の、主な特徴

体色
  • 通常の緑色から、黄色と黒のまだら模様へ変わる

 

 

身体の構造
  • 脚が長くなる
  • 飛行移動に特化するため、身体の中身が減って軽量化し、代わりに外骨格が硬くなる
    • 1日に100km前後、飛んで移動することが可能になる

 

 

繁殖能力
  • 約5日ごとに50~100個程度の卵を産むようになり、通常状態よりも繁殖能力が大幅に上がる

 

 

行動様式
  • フェロモンを発散することでサバクトビバッタ同士が誘引し合うようになり、このことによって集団行動を取るようになる
    • 集団を形成して移動することで「数が多いため、鳥などに自身が捕食される確率が低くなる」「交尾の相手がすぐ近くにいるので、繁殖効率が高くなる」などのメリットがある




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サバクトビバッタが群生相になる原因

  • 大雨が降り、サバクトビバッタのエサとなる草が大量に繁茂する
    • 「エサとなる草がある地域」にサバクトビバッタが集中して密集状態になったことがトリガーとなり、群生相のサバクトビバッタが増え始めると言われている

 

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