歴史上では強国・大国だったのに、現代では没落している国の、
そのおちぶれる・衰退した理由のパターンを解説します。
かつての強国が現代で没落・おちぶれた、主な3つの原因
1「国を肥大化させすぎたせいで、国が複数の小国へ分裂してしまった」
- 周辺の国・民族を征服して傘下におさめ、歴史上でも有数の大国となったが、その強引すぎるやり方があだとなってしまったパターン
- 無理矢理併合した諸国・諸民族は、それぞれ民の気質・言語・宗教などが異なるため、上手く1つにまとまるはずがなく、反乱などが起こって大国が複数の小国へ分裂することになりやすい
(征服した国々が反乱したパターン以外に、複数の植民地国を有していたが後年でそれを手放すことになったパターンもある) - 本項目のパターンは、以下の具体例のモンゴル以外にも、
「ソビエト社会主義共和国連邦」「トルコ」「ポーランド」「ポルトガル」など、歴史上で前例が多い
- 無理矢理併合した諸国・諸民族は、それぞれ民の気質・言語・宗教などが異なるため、上手く1つにまとまるはずがなく、反乱などが起こって大国が複数の小国へ分裂することになりやすい
本項目の具体例:モンゴル
・13世紀では、モンゴル帝国はユーラシア大陸の広域(中国の東北部から南ロシアにわたる領域)を支配する、世界史でも有数の大国として繁栄していた
・しかし、14世紀のはじめにモンゴル帝国で内乱(中央アジアを拠点とする一族のハイドゥが起こした反乱)で起こり、これが40余年続いた影響により、モンゴル帝国は分裂して力を大きく失った
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2「国の経済構造を近代化させることに失敗してしまった」
- 「失政」「見積もりが甘すぎた」などの原因で、国の経済構造を近代向けに転換させることが上手く行かなかった
- このせいで、かつては世界に名前をとどろかせた強国だったが、現代では経済力が低い国という状況が定着してしまっている
本項目の具体例:アルゼンチン
・20世紀前半までは、「鉱物系の天然資源が豊富」「農業や畜産などの産業も優秀」などの理由により国は栄え、国民1人あたりの所得でアルゼンチンが世界で上位10ヶ国に入っていた時期があった
・しかし、アルゼンチン国内の公共事業に偏重した経済政策のせいで財政支出は増え、産業を近代化させることもできず、重度のインフレが続いており2020年までに通算で9回のデフォルト(債務不履行)を引き起こしている
3「他国の侵略・支配によって、かつての優れた文明・文化が失われてしまった」
- 非常に優れた文化・科学力などがあったものの、他国に侵略されたり戦争を仕掛けられてなかば滅ぼされてしまった
- これにより、かつての優れた文明・文化が失われ、現代では没落してしまった
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本項目の具体例:ギリシャ
・紀元前における古代ギリシアは、全西洋文明の発祥地であり、「文学」「哲学」「芸術」「政治学」「政治体制」などにおいて当時は世界最先端の国だった
・しかし、前4世紀にマケドニアに併呑され、かつての勢いを失い、21世紀の現代では経済的にデフォルト寸前になることもあるほどに落ちぶれてしまった
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