経営が悪化している企業が、倒産をなんとか回避しようとして迷走している時によく取る行動と、倒産の前兆について調査したので分かったことを報告します。
経営不振になり、迷走している企業の6つの行動
1.新商品を乱発する
起死回生を狙って新商品を次々と発売し出す。
しかし、そうやって発売された新商品はイロモノだったり、それまでの企業の売り・強みとはかけ離れたダメな商品であることがほとんど。
2.安売りに走る
商品価格を原価ぎりぎりまで値引きしたり、割り引き用・おまけ用のクーポンをひんぱんにばらまく。
3.企業の商売路線を大きく変える
たとえば、これまで富裕層向けのビジネスをずっとやってきたのに、突然、低所得層向けのビジネスへと方向転換してしまう。
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違う分野へ進出しようとしても、その分野は先駆者の大企業に独占されているうえに、違う分野で売るためのノウハウも無いため、ほぼ確実に失敗する。
4.扱う商品分野を突然増やす
たとえば、ゲームソフト販売店が「トレーディングカード」や「貴金属」のような商品を扱い出すと、いよいよその販売店は後が無くなってきたと言えます。
本業がダメなので、利益率が高くて手っ取り早く儲けられる商品分野に手を出すのですが、そういうたぐいの商品分野は人気や市場価値の変動が大きくてリスクが高いことが多く、下手を打つと倒産までの猶予時間が一気に短くなってしまいます。
5.時代遅れになった商品分野にいつまでもしがみついている
たとえば、若者のテレビ離れが進んでいるのに、テレビを何とか売ろうとして効果の無いマイナーチェンジを繰り返したり、付加価値をつけることを考えずに安売りしかしようとしない家電メーカーは多いです。
時代の変化に対応できずに、沈みゆくどろ船にしがみついている企業は、倒産が近いと言えます。
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6.ネット上での、その企業への評判が非常に悪い
近年の企業業績や、企業がやってきたあくどい行為を、ネット上のいろいろな場所で酷評されてしまっている。
それらのネットの書き込みコメント・記事を人々が見ると、その企業へのイメージが悪化し、余計に商品やサービスが売れなくなって業績が悪化するという悪循環に陥ってしまう。
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倒産が近い企業に勤める社員達が感じる、破滅の前兆
「給与関係」
- 社員の給与の遅配が起きる
その企業が倒産する理由の大部分は、企業の事業の利益が激減してしまったせいで、従業員の給与をはじめとしてあれこれの支払いが不可能になったから、というものです。
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「退職者が急に増える」
- 企業の収支状況を最も把握している経理係がまっさきに退職する
- 社員達の中でも、有能な部類の社員達から先に退職していく
その企業に勤めている社員達の中に、「この会社にはもう未来が無い。もうここはダメだ」と見切りを付ける人が出始めるので、そのことが退職者が増える原因となります。
「急に、精神論を持ち出すようになる」
- 「気合いで乗り切ろう!」「気持ちで負けているんだ!」のような根性論
- 「~~したい」「~~という風に今後はなっているように望む」といった、これからの展開についてあやふやな言葉が増える
具体的な方針を提示できなくなり、精神論を持ち出すようになったら、いよいよ万策尽きた状況と言えます。
「急に、会社の備品や仕事道具が安っぽくなる」
- それまでちゃんとしたティッシュ箱を使っていたのに、街中で無料で配られているポケットティッシュを使うようになる
- PC用のソフトウェアを新規購入できなかったりライセンス期限の有料更新ができないので、無料のフリーソフトで代替するようになる
備品や仕事道具へ回せるお金の余裕が無いので、無料で済ませようとしています。
「お金にまつわる、あれこれの悲惨な現象が起こる」
- 「支払われるべきお金が入金されていない」ということを伝える督促状がひんぱんに企業へ届くようになる
- 目先のお金を求めるせいで、売掛金の回収日を予定よりも早くしてもらうように顧客に頼んで回るようになる
- 借金取りとおぼしき人達がひんぱんに企業を訪問するようになる
「企業経営者や役員達に不穏な動きが見られる」
- ひんぱんに役員会議が開かれるようになる
- 企業経営者が金策のために、金融機関や仲間の私邸へ融資の相談でかけずり回っている
- 企業経営者が会社の中にいないことが多くなったり、連絡がつかないことが増えてくる
- 企業経営者が役員達に怒鳴り散らしているなど、ぎすぎすした雰囲気がずっと続いている
現在の危機的状況を誰よりも理解しているのは、社内の数字の全てを把握できている企業経営者や役員達です。
彼らがずっとマイナスのオーラをまとっていたり、イライラしているようなら、その企業はもう先が長くないことを示しています。
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