ウィキペディア(Wikipedia)が、ユーザー達からの寄付を必要としている主な理由を解説します。
「ウィキペディア」が寄付を必要としてる、2つの理由
1「ウィキペディアのページにネット広告を掲載できず、収入が得られないから」
もしも仮にネット広告を掲載した場合、情報の正確さが損なわれる危険性がはね上がる
- たとえば、
ネット広告の代表例であるGoogle AdSense(グーグルアドセンス、各ユーザーごとの検索履歴に応じてその人の興味関心に近い商品広告が表示され、広告がクリックされると金銭報酬が支払われる仕組み)は、
公序良俗に反する情報内容のページにはGoogle AdSenseを掲載してはならない規則がある- もしも仮にウィキペディアにGoogle AdSenseを掲載した場合、
公序良俗に反する情報(例えばエロ関係や麻薬やお酒などの情報)を編集&公開が不可能になり、ウィキペディア内での情報の正確さ・公平さが大きく損なわれてしまう
- もしも仮にウィキペディアにGoogle AdSenseを掲載した場合、
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広告を掲載して収入を得ると、「有志達による、無償の情報提供」という大前提が壊れるから
- ウィキペディアが掲げている最も重要な運営方針が「中立的な観点で、情報を編集&公開すること」
- 上記の方針を守るためにウィキペディア側は非営利団体としての形態を長年堅持し続けており、それに呼応してユーザー達も無償でページを編集し続けてきた
- 仮に広告を掲載して収入を得始めた場合、「他人の金儲けを手伝うために、タダ働きすること」にユーザー達が嫌気が差し、ウィキペディアがユーザー達から見限られる危険性が非常に高くなる
- 上記の方針を守るためにウィキペディア側は非営利団体としての形態を長年堅持し続けており、それに呼応してユーザー達も無償でページを編集し続けてきた
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2「ウィキペディアのWebページを提供するためのサーバー維持費が超高額だから」
- ウィキペディアを運営するための年間の総合費用は、約4600万ドル
(2015年時点のものであり、現在は当時よりもさらにウィキペディアのデータ総量が多くなっているため、より多額の費用が必要であると思われる)- 大量の「大容量かつ高性能のサーバー」&10Gbit/sクラスの高速回線(サービスは有料)が必要であり、どちらも月額の利用費・維持費が超高額
- サーバーの保守管理のために何百人も必要であり、多額の人件費がかかる
- ウィキペディアが対外的にあれこれのサービスを展開するために実店舗が必要であり、オフィスの賃貸料がかかる
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日本語版ウィキペディアの月間ページビューは
約7億ページビュー(2021年11月時点、全世界でのウィキペディアの合計ページビューは月間で約200億ページビュー)
とされていて、
それだけの大規模アクセスに耐え、サーバーダウンを起こさずにユーザー達にストレス無くサイトを利用させるためには、
大量の高性能のサーバーと高速回線の両方が必須になります。
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