中学生に差し掛かって精神年齢の成長とともに自我が肥大してくると、大抵の人間がかかる「中二病」。
中二病の特徴や、中二病的な設定について調査したので、分かったことを報告します。
中二病の具体例と、中二病にありがちなこと
・破滅
・絶滅
・絶望
・暗黒
・漆黒
・堕天
このあたりの語句・概念が大好き。
「十字架」
このような模様がついた服や、そのような形のアクセサリーが好き。
「オッドアイ」「アルビノ」
みたいな外見的特徴が好き。
という概念や行為への、強い拒絶反応。
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「大人のせい」「社会のせい」「親のせい」と見なす。
将来的に金持ちになる自分を夢想する。
オリジナルキャラクターの、性格や生い立ちや能力を細かく書き記す。
という根拠のない自信と思い込み。
愚民だと認定する。
といった感じの発言と思考。
参考:「中二病」の語源
「中二病」という語句が初めて使われたのは、ラジオ番組「伊集院光のUP’S 深夜の馬鹿力」で、1999年1月11日にラジオパーソナリティーの伊集院光が
「自分が未だ中二病に罹患している」
と発言したことが最初だと言われています。
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その翌週から「かかったかな?と思ったら中二病」というタイトルのコーナーが同ラジオ番組内に設けられ、ラジオ番組のリスナーから募集した「中二病」の症例を紹介するというコーナーが1999年の1月から3月まで続き、世間へ「中二病」という語句と概念が浸透してゆきました。
創作物の中に含まれる、中二病要素や中二病展開一覧
- 「世界が俺を否定するなら
俺は世界を否定するッ!!」 - 一見何の能力もない主人公・ヒロインが実は最強の力を秘めている
- 主人公はものすごい能力を持つ強者だが、凡庸な人間になりすまして日常生活を送っている
- 主人公やヒロインが、特殊な種族・一族の末裔
- 古代種
- 「覚醒」によって、能力のレベルや、体質が一変する
- 「不死」の能力や存在
- 何百年も生き続けている吸血鬼
- ~へと~されし者よ…~より~給え!!
みたいな表現 - 長文詠唱や、呪文名のルビが他言語
- その身に呪いを受けていて、強力な能力が使えるようになったが、代わりに少しずつ身体が呪いにむしばまれる
- 何らかの処置や、何かの能力を得た代償により、心や感情が消え去っている
- 意思や知能を持つ武具(特に、剣)
- そのキャラクターの持ち技や性質を表した「二つ名」
- 銀髪、白髪
- オッドアイ
- 火、風、水、雷、大地、光、闇といった種類の属性と、その属性による魔法
- 火や水のような基本属性に当てはまらない「無」「時」「創」みたいなレアな属性
- 主人公がやる気なしだが、いざというときは熱い
- 太古に甚大な被害をもたらした厄災が、現代で再現されそうになっている
- 現代文明のレベルをはるかに超越している「オーバーテクノロジー」
- 現代ではすでに失われている高度な技術である「ロストテクノロジー」
- 「機関」に所属していたり、機関に追われている
- 組織における、その人物の強さや順位を示す「ナンバー」
- 黒い炎
- 相手の能力をコピーして自分も使えるようになったり、能力を盗み取って自在に使えるようになる
- 「暗殺者」という稼業や、そのようなキャラが作中に出てくる
- 「並行世界」「異世界」「危険なので、隔離された次元に置かれた世界」
- 「─────────嘘だ」
中二病時期にある中高生にはこういった要素が「かっこいい」と受け、大人の消費者にもこういった青春期の青臭さが好きな人は一定数いるので、そういった層をターゲットにするために意図的に作品内に中二病要素を盛り込んでくる漫画家・小説家が大勢います。
中高生が「中二病」を発症する原因
- 思春期にさしかかり、身体の成長にともなって精神も成長し、自我が肥大化し始める↓
- 肥大化してゆく自我と、自己同一性(自分は何者であるのかを理解し、自分の中で自己と他者を区別していること)を確立しようする中で、自然と「他のみんなとは違う、特別な自分」を求めるようになる↓
- 「他のみんなとは違う、特別な自分」を演出できるあれこれの中二病的言動をしたり、創作物における「他のみんなとは違う、特別な主人公や他のキャラクター」を演出する中二病要素に惹かれるようになる(この状態がつまり「中二病」)
通常、成人後には「自分は何者であるか」という問いかけはある程度済んでいて、中二病は自然とおさまっています。
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中二病言動のせいで対人コミュニケーションで重大な支障をきたしている場合を除き、無理に中二病を直す必要はありません。
創作物内の中二病要素に憧れたり、その要素を自分に重ねてあれこれ想像するのは楽しいものです。
大人になった後でも、「自分は他の人達とは違う、特別な人間だ」という自負をもち、挑戦や生き方に中二病要素を重ねると、人生が楽しくなります。
変に達観したり諦めたりして、中二病を完全に忘れてしまうと、何事も楽しめなくなってしまいます。
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