公認会計士や弁護士などの資格試験に合格するために、フリーターのような状態で浪人を続けている「資格浪人」の特徴について調査したので分かったことを報告します。
資格浪人達が取得挑戦の対象にしやすい資格
「公認会計士」
- 合格率は10.8%(平成28年度)
- 公認会計士の国家資格を取得すると、企業の財務書類の監査・証明の仕事をすることができるようになる
- 公認会計士の国家資格は、弁護士資格・医師免許と並んで「三大国家資格」とくくられている
「司法書士」
- 合格率は3.3%(平成29年度)
- 司法書士の国家資格を取得すると、土地・建物・法人の登記や、債務整理や、簡易裁判所での訴訟手続きなどの仕事ができるようになる
「弁護士資格」
- 新司法試験の合格率は、おおむね23%前後
- 新司法試験に合格して弁護士資格を得ると、損害賠償・離婚裁判・遺産相続・金銭の貸し借りの問題・刑事事件の被告を弁護したり、
企業の顧問弁護士になって業務上での法律面の確認作業や書類作成作業の仕事ができる - 弁護士資格を持っていると、「弁理士」「税理士」「社会保険労務士」「行政書士」「海事補佐人」の仕事内容も請け負うことができるようになる
- 新司法試験の受験資格を得るだけでも、
法科大学院を修了もしくは予備試験に合格(合格率は4%程度)という難関をくぐり抜ける必要があり、
新司法試験の出題内容も非常に難解のため、新司法試験に合格することは困難を極める
「公務員試験」
- 公務員試験に合格しても特別な資格を取得できるわけではないが、公務員試験浪人も「資格浪人」の一種に含めることが非常に多い
- 公務員の、
民間企業職員とは一線を画す公職という身分や、安定的な雇用・収入に魅せられてしまって、何年も公務員試験浪人を続けて人生が破滅する人が後を絶たない状況にある - 公務員試験の倍率は職種にもよるが、どれも5倍~10倍程度の競争倍率があり、
筆記試験の科目数が非常に多く、面接試験も高度なコミュニケーション能力が要求されるため、公務員試験に合格することはかなり困難と言える
その他、よく挑戦対象になる資格職
- 不動産鑑定士
- 税理士
- 宅建士
資格浪人をする動機と、資格浪人をしている人達の日常
資格浪人をする動機
動機の中でもまっとうな部類の動機は、「その資格を取得していることが就労条件になっている職業に就きたいから、浪人をして資格試験合格を目指す」というものです。
動機の中でもまっとうでなかったり不健全である部類の動機は、
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「履歴書の作成や企業面接を受けることなどの現実的で心身への負担が大きい就職活動から逃げ、自宅や予備校で資格試験対策の勉強をしていれば就職活動をしている気になるので気持ちが楽」
というものです。
資格浪人をしている人達の日常
- 多くの場合で、フリーターとして簡単にバイトをしながら、資格試験対策の勉強を続けている
- 完全なニート・バイトもしていない無職状態で資格浪人をしている人も、それなりの数に上る
- 資格試験対策の講義やテストをしてくれる予備校に通っていることが多い
- 「企業で働いたまま資格試験の合格を目指している」のではなく、フリーターやニート状態で資格試験の合格を目指している場合、家族との関係はぎくしゃくしがち
- 非常に学力が高くて本人も周囲も資格試験の合格を確信しているパターン以外は、
資格浪人の多くは焦燥感や不安感に包まれたまま勉強生活を送っていることが非常に多い
資格浪人を続けていた人達の、その後の結末
資格浪人の、良い結末
- 1年~2年程度の浪人生活で資格試験に合格でき、希望していた資格を取得することかできた
- 当初に予定していた日数よりもだいぶ時間はかかってしまったが、それでも資格試験に合格することができた
- 第一希望の難関資格を諦めて、もっと簡単な資格を取得して、資格を活かして働き始めることができた
資格浪人の、悪い結末
- いつまで経っても資格試験に合格できず、ずっと資格浪人(無職状態)を続けている
- 「2年連続で不合格だったら、その資格を取得することはいさぎよく諦めて、企業就職する」というような傷を浅く済ませるためのルール設定も必要
- 資格試験に合格して資格を取得できたものの、経歴上の空白期間やコミュニケーション能力の低さが足を引っ張るせいで、企業就職ができない
- ずっと資格試験に合格できないせいで、途中で試験勉強を放棄してニート・無職になってしまった
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資格浪人は、働きながら資格試験対策と受験を続けるのなら低リスクで続けられますが、
無職状態で資格浪人を続けていると、資格を取得できなかった時のための保険が無いせいで高リスクな状況のまま勉強を続けざるを得なくなります。
「資格浪人」という選択肢には大きなリスク・危険性が備わっているので、
試験挑戦前に「自分ならば確実に資格試験に合格できる」という確信が感じられない場合は、避けた方が無難です。
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