ひとくちに「ニート」といっても、将来が絶望視される種類のニートから、働かなくても親の資産等で遊んで暮らせる勝ち組ニートまで、色々な種類があります。
ニートの種類を、5種類に分類にして、それぞれ解説します。
当ページの上の方のニートほど勝ち組で希少価値が高く、下の方のニートほど負け組度が強くてありふれている、という分類になります。
親の財力や保有する資産で働かずに済む「セレブニート」
- お金持ちで高級感がある女性を意味する「セレブ」と「ニート」の合成語がセレブニート
- 親が大企業勤め・会社経営者・資産家などでお金持ちであり、子の自分は働く必要がない
- 親から遺産・土地・賃貸用マンションなどを継承して、自身が資産家になっている場合もある
- 本ページで解説している5種類の中で、このセレブニートは最も稀少
ほとんど全てのニート達から羨望の的にされる「セレブニート」は、たぐいまれなる幸運に恵まれた人種であるといえる。
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たとえセレブニート自身はいっさい働いていなかったとしても、資本主義社会では、セレブニートは多額の資本を保有しているので勝ち組側へ分類される。
株取引や在宅仕事で生計を立てる「ネオニート」
- 株式取引・FX・転売・アフィリエイトのような、ネットを使ったお金儲けをしている種類のニート
- 「ネオニート」という言葉が使われ出したきっかけは、2005年5月2日に放送した深夜番組「給与明細」で、親の遺産を元手に株式取引で生計を立てている男性を「ネオニート」と称したこと
- ニートの一種として世間に認知されているが、ネオニートの実態は「自営業者」
ネットを使った方法でお金を得ているので、実質的には、ニートではなく「自営業者」である。ニート達からはよく羨ましがられる。
しかし、ネオニート自身が自虐的な意味で自分をニートと称したり、「会社勤め以外の稼ぎ方はすべて虚業!」という考え方の人達からニート扱いされる。
傷が浅くてどうとでもなる「ファッションニート」
- ファッションニートには、高校生・大学生・専門学校生などの学生が多い
- 教育機関に在籍してはいるが、サボりがちだったり、不登校状態
- 冗談交じりでニートを自称していて、余裕半分&焦り半分くらいの心境
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ファッションニートとはおしゃれ感覚でニートを自称する者。
仮に学生であった場合、十分に若く、学生という社会的身分も持っていて、親の保護下にあるので、気持ちさえ切り替えればちゃんとやり直しができる状況。
そのためファッションニートは、余裕が無い本物のニート達にはこぞって叩かれる。
最多数を誇る最もメジャーな「平均的ニート」
- それまで進学・就職と人生が順調に進んでいたのに、就職活動で失敗して就職できなかったり、会社を病気などで退社して、無職状態になったニート
- 現在のニート状態を「また働き始めるまでの、ちょっとした休憩期間」ととらえているか、「もう社会へ出たくない。恐い」ととらえているかのどちらかで、その後に再起できるかできないかが分かれてくる
- 資格取得のための勉強・医学部再受験・難関大学再受験・公務員試験などへの挑戦に走ってしまうと、人生が詰む確率が大幅に高まる
- 社会不適合者気質をもっている人が多い
人生の途中までは平均的なレールの上を歩み、順調だったが、就職活動や自立時につまづいて社会から脱落した、平均的なタイプのニート。
会社で仕事をしていた事も多いため、本人の意思次第ではやり直しが効く。

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最も深刻で生まれてきた意味すら不明な「ガチニート」
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- 進学・就職・社会復帰などの意思と予定をもたず、長期的にぶらぶらしているニート
- 中学・高校から不登校で引きこもりだという者も多い
- 「今、就職活動中だから」「以前に会社で働いていて、今は骨休め中」「ネットを使って収入を得ている」「親が金持ちだから」といった言い訳がいっさいできない状況にあるのが、ガチニートの最大の特徴
- 本ページで解説している5種類の中で、最も危機的状況にあるニート
本物、本当に全く働いていない、ネット掲示板上等でファッションニートなのにニートと自称している者ではない、という意味での本物の(ガチの)ニート。
生まれてから一度も働いたことがない、異常なまでに無能、中学生くらいからずっと引きこもりなど、最も深刻度が高いニートである。
おまけ:現代ではなぜニートが多いのか?
15-29歳人口に占めるニート人口の割合は2010年時点で日本は9.9%。実に若者の10人に1人がニート。
ニートが増えた原因には以下のようなものが挙げられる
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・企業への就職時に求められるスキルや人物評価が急激に高度化し、しかも椅子の数は限られているため、あぶれて働けない者が続出。無能は不要、という社会になってしまった。
・大人「夢を持て。夢を実現できる仕事に就け」→ニート「夢が無いし、働きたい仕事は競争率が高すぎて実質的に働けないので、夢がないならいっそ働きません」(先進国でこの傾向が特に顕著)
・「働いたら負け」という非情な現実を茶化した風なスローガンの浸透で、ニートでいる事が肯定される風潮が若者の間で蔓延。実際は、働かなかったら後年に地獄が待っているだけですけれど。
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