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異世界転生やチートなどが多い、小説家になろうの小説の特徴

 

サイトにユーザー登録すれば、自分用のブログやサイトを持っていなくてもお手軽に自作小説を投稿・公表できる「小説家になろう」。

人気作品は書籍化されたりもして、小説家になりたい人や小説執筆が趣味の人に注目されています。

「小説家になろう」の特徴について調査したので、分かったことを報告します。

 

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「小説家になろう」とはどのようなWebサイトなのか

 

「小説家になろう」とは、誰でも自作小説の投稿と公開ができるWebサイトです。小説の投稿サイトの中では国内最大の規模です。

また、読者が「小説家になろう」で公開された小説を点数評価したり感想文を投稿することもできます。




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人気ランキング上位の小説は出版社の目に留まり、ひんぱんに商業小説化されたりアニメ化されたりと、近年はプロ小説家デビューのための場としての役割も担うようになってきました。

 

小説家になろう公式サイト

 




ネット上で叩かれがちな、小説家になろうの固定パターン

 

叩かれがちなパターン

  • 大した努力や苦労もせずに、偶然や幸運でチート能力を手にする。そして、チート能力で最強クラスの存在となる。
  • 「ひどい状況の現実世界」から「理想的な状況の異世界」へ逃避したくて現実世界へ戻る気は一切無い、という作者や読者の願望が透けて見えるストーリー内容
  • 安易なハーレム展開や、主人公が周囲からひたすらちやほやされたり褒め称えられる展開
  • 「小説家になろう」内で人気が出る展開(たとえば「異世界」「現代知識を、中世ヨーロッパくらいの文明レベルの異世界で披露することで天才扱い」など)を作者達がこぞって模倣するため、小説家になろうの作品はテンプレ展開ばかりで画一化されすぎていること
  • 「レベル」「ステータス」「クラス」といったRPG的な概念が、小説世界に当たり前のように出てくる

 

「小説家になろう」が独特の創作文化を形成している理由

 

なろうの小説のタイトルが長文化している理由

「小説家になろう」では毎日大量の小説が投稿されているので、タイトルをキャッチーなものにしたり、内容がぱっと判るものでないと、そもそもユーザー達にクリックさえされません。




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そのため、小説の投稿者はライバル達に勝つために、長文タイトルで小説の中身を紹介してクリックされやすいものにせざるを得ません。

 

 

 

「主人公の無双展開」「ハーレム」のような要素が多い理由

「小説家になろう」の読者の特徴の1つに、「ストーリー上でのストレス展開を極端に嫌う」というものがあると言われています。




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読者達は、読んでいて気持ちよくなれるタイプの物語を希望していて、主人公が艱難辛苦の末に少しずつ状況を改善していくという憂うつな展開は好きではありません。

読者のそのような嗜好に合わせ、小説の投稿者達は人気を得るために「主人公の無双」「ハーレム」「チート能力で最初から最強」「異世界へ転生して人生を良いものへと一変させる」といったストーリー展開を書く事が多くなります。

2014年前後から、小説家になろう出身のライトノベルを「なろう系」と呼ぶようになり、なろう系の小説の特徴は「オタクの満たされない欲望を、小説を読むことで安易に満たしてくれる作品」という定義になっています。

 

 

 

どの小説も似たり寄ったりの内容である理由

  • なろうの小説投稿者達が執筆するうえで参考にしているものは「小説家になろう内で人気がある小説」「人気で有名な大作RPGシリーズ」などが多いので、
    みんなが同じものを参考にすることで似たような小説が量産されてしまう
  • 独創的・個性的・既存の小説からはズレている、といった作品は「小説家になろう」では見向きもされないことが多いので、読まれやすいテンプレ的ストーリーの小説をみんな書くようになる
  • 小説の投稿者のほとんどがアマチュアであるので、模倣はできても、オリジナリティーがあって完成度の高い小説を書くことは難しい、という事情

 




努力が嫌いな(?)現代の若者たち

 

商業誌の漫画やライトノベルはメインの若い読者層のウケを取るために、若者の願望を反映し同時に触れたくない事実・現実には触れないように作品内容をその年その年ごとの世相に合わせて調整しています。

「小説家になろう」でウケるパターンを見るに、「小説家になろう」の読者たちは

「めんどうくさい努力をせずにチート能力を得て、ニート・引きこもり・フリーターのような立場から一発逆転・一気に問題解決・その世界で無双したい」




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という願望を潜在的に抱いているようです。

近年、日本でも格差論が唱えられ始め、「才能>努力」の考え方が若者の間で主流になりつつあり、「努力をしないで圧倒的才能が欲しい!」と「小説家になろう」の読者のみならず多くの人が思うようになるのは自然な流れかもしれません。

 

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