ゲームのRPGをプレイしていると、「賢者の石」とか、「エリクサー」とか「オリハルコン」といった名称のアイテムが、各種ゲームで共通して登場することに気づきます。
実はこれ、現実世界の神話や有名なおとぎ話が元ネタになっていて、共通の元ネタからアイテム名をつけるので、各種ゲームに同じ名前のアイテムが登場するのです。
RPGでよく見かけるアイテムの元ネタを調査したので、それぞれのアイテムの元ネタを解説します。
HPとMPが全回復する「エリクサー」
「エリクサー」の元ネタ
「錬金術」の世界で、「エリクサー」を作りだしてそれを飲むと不老不死の効果が得られ、あらゆる病気が治るとされた霊薬。エリクサーの別の呼び名はエリクシール・エリキシル・エリクシア、など。
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錬金術とは、鉄のような卑金属を金や銀のような貴金属に変える方法を求めたり、下の項目の「賢者の石」を作成することを目的にされた過去の学問。
「エリクサー」のゲーム内での効果
どのゲームでもたいていは、HPとMPを同時に完全回復させる効果をもち、回復アイテムの最高級品として登場する。
錬金術の最高到達地点「賢者の石」
「賢者の石」の元ネタ
「錬金術」の中で最高到達点とされた物質であり、「賢者の石」の作成に成功すると、賢者の石を触媒にして卑金属を貴金属に変えることができるとされた。
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また、賢者の石は、上記の項目の霊薬「エリクサー」を作るための材料ともされる。
「賢者の石」のゲーム内での効果
使用者の魔力を極限まで増幅する装置だったり、極めて価値が高い「黄金」を作成できるアイテムだったりする。ゲームの種類によって、賢者の石の効果はバラバラ。
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とにかく硬くて神性特性をもつ最強金属「オリハルコン」
「オリハルコン」の元ネタ
銅系の合金と考えられている金属。哲学者・プラトンが著書「クリティアス」の中で記述した伝説の島・「アトランティス」に存在したとされる金属。
アトランティスに関する伝説では、オリハルコンは壁や柱に使われていて、武具には使われていない。
「オリハルコン」のゲーム内での効果や立ち位置
「最も硬く、最も価値が高い金属」といった基本的立ち位置に加え、ゲームの種類によって「オリハルコンは、神によって創られた金属」「最強の武器・最も堅牢な防具を作り出す材料」といった設定が追加される。
邪気をはらい正常な状態へ戻す「聖水」
「聖水」の元ネタ
キリスト教での「洗礼」「ミサ」「祝福」などに用いられる水。
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ローマ-カトリック教会では、神の祝福を受けられるように司祭が祈りを唱えながら水に少量の「塩」を加えることで、その水を「聖水」とする。
「聖水」のゲーム内での効果
ゲームキャラクターに付加された「呪い」というステータス異常を解除したり、ゾンビやゴーストのようなアンデッドモンスターに大ダメージを与えたりする効果がある。
不思議成分の代名詞「エーテル」
「エーテル」の元ネタ
哲学者・アリストテレスが四元素説(世界の形相である4つの熱・冷・乾・湿)を拡張させて第五元素としたのが「エーテル」。エーテルは天体を構成するとされた。
また、有機化学の分野で、「構造式がR−O−R’の有機化合物」を「エーテル」と称する。
「エーテル」のゲーム内での効果や立ち位置
エーテルが消費アイテムの場合は、エーテルの使用者のMPをある程度回復させる効果がある。また、魔法アイテムを作成するための材料の1種として、作中でエーテルと呼ばれる物質が用いられることがある。
最強レベルの武器名であることが多い「ラグナロク」
「ラグナロク」の元ネタ
北欧神話でいう、世界が終末を迎える日を「ラグナロク」と称する。日本では、ラグナロクの和訳は「神々の黄昏」が定着しているが、元の意味は「神々の運命」。
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「ラグナロク」のゲーム内での効果や立ち位置
武器の名前として「ラグナロク」が使われる場合は、その武器は最強クラスの攻撃力を備えていることが多い。また、飛空艇の名前に使われたり、チーム名として使われたりする。
その他、ゲームでよく見られるアイテム名の元ネタ
ケルト神話の英雄「クー・フーリン」が、影の国を統べる女王「スカアハ」から授けられた魔性の槍。
最強クラスの攻撃力をもつ槍アイテムとしてゲームに登場する。
アーサー王伝説に登場する、アーサー王が持つ剣。魔法の力が宿るとされる。
最強クラスの攻撃力をもつ騎士剣としてゲームに登場する。
フランスの叙事詩「ローランの歌」に登場する、英雄・ローランが持つ聖剣。作中では「デュランダルで斬れない物は無い」とまで称される。
ゲーム内では、強力な剣アイテムとして登場する。
ギリシャ神話の神ヘルメスがもつ、柄に2匹の蛇が巻き付いている黄金の杖。
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ゲーム内では、魔法攻撃力が大きく引き上げられる杖アイテムとして登場する。
磔刑に処されたキリストの死を確認するために、わき腹に刺した槍。刺したローマ兵の名「ロンギヌス」を取って、ロンギヌスの槍と呼ぶ。
ゲーム内では、最強クラスの攻撃力をもつ槍アイテムとして登場する。
ギリシャ神話の女神アテナが所有する盾。英雄ペルセウスがアテナから借り受け、見た者を石に変えるメドゥーサの退治の際に活用された。
ゲーム内では、高い防御力をもつ盾アイテムとして登場。アメリカの艦艇イージス艦の名前にもイージスが使われている。
日本の刀剣史上、最も有名な刀工の1人とされるのが岡崎正宗。鎌倉後期の人物。
正宗は名刀の代名詞とされ、ゲーム内では「刀」の武器カテゴリーの中で、強力なものとして登場する。
小説家「J・R・R・トールキン」の作品世界「中(なか)つ国」に登場する金属で、鋼以上の硬度をもつ銀色の金属とされる。
ミスリルの鎧、などといった、武具の材料名としてゲームに登場する。
1799年、エジプトのロゼッタで発見された石版。プトレマイオス5世の善行をたたえ、特別な神官の称号を与えることを決議した布告文が彫られている。
ゲーム内では、イベントアイテムとしてロゼッタ石の名が使われることが多い。
お守りの意味。
ゲーム内では、キャラクターのステータス値を上昇させるアクセサリーアイテムとして登場する。
2、3世紀ごろに、ゲルマン民族が用いていた文字を「ルーン文字」と呼ぶ。
ゲーム内では、「ルーンの腕輪」などといったルーンの名が課せられた武具が登場する。
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魔術師達が魔術を行使する際に用いる特殊言語として「ルーン」の名が借りられることが多い。また、攻撃したり回復したりする魔術体系を「ルーン」と呼んだりもする。
北欧神話に登場する、世界を体現する巨大な樹。
「世界樹の葉」「世界樹のしずく」「世界樹の迷宮」といった「世界樹の○○」といったアイテムや地名がゲームに使われる。
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