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社会現象化した魔法少女まどか☆マギカの、放送当時の反応

 

高人気アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の、2011年のTV放送当時の世間やネット上での反応について調査したので分かったことを報告します。

 

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「魔法少女まどか☆マギカ」放送当時の、世間やネット上での反応

 

可愛い萌え絵のキャラクター達と、
魔法少女というほんわかしたイメージ・先入観から、
予想外のシリアスで陰惨な内容だったから、
視聴者みんなが驚愕した。

TV放送前での、魔法少女まどか☆マギカのビジュアルイメージ

 

3話で、
マミさんがいきなり悲惨な死を遂げたことで、
注目度と話題性が急上昇した。

 

3話でマミさんが死んで、
3話のEDからMagiaが流れるようになってから、
一気に作品の雰囲気が暗く重くなったのが印象的だった。

 

謎の白い液体の正体とは?(テレビ番組『THE世界遺産』のCM)」
モーニングレスキュー(清涼飲料水のCM)」
この2つのCMがまどマギの深夜放送時に繰り返し流れていたから、
まどマギのキャラとCMをコラボしたネタがネット上で大流行した。

 

劇団イヌカレーによる演出がかなり特殊で、
多くの視聴者が良い意味で
「何だコレ!!?」
と、まどマギ世界にハマることを支援していた。

 

もともとの秀逸な脚本に加えて、
可愛さ(キャラクターの萌え)+メルヘン+狂気
という独特の作風だったから、
みんながまどマギという作品に魅せられていた。

 

原作が無いオリジナルアニメだから、
先の展開が視聴者の誰にも分からない。
そのせいで、ネット上ではさかんに考察合戦がされていた。
完全な的外れな種類の考察も、今となっては良い思い出話。

 

謎めいていて凛とした雰囲気で
高人気だったほむらに、
メガほむ(メガネを掛けていて、おどおどした態度のほむら)
という過去の性格パターンがあったことが途中で判明して、
ほむらの人気がさらに高騰した。

 

10話で、
それまでのほむらの電波的な行動や発言の理由、
ほむらの謎の能力の正体が、
一気に解明されて、
ほむらの悲壮な決意や、まどかへの百合的な思いが明かされて、
視聴者達が感激したり、まどほむというカップリングネタが急増した。

 

偶然、最強の魔法少女になったまどかが、
もしも魔女化したら、
地球上の人類が全滅する未曾有の大災害が起こる、
って世界線が存在したことが、色々とゾクッとした。

 

「僕と契約して魔法少女になってよ!」
というフレーズと、
そのフレーズを改変したネタが、
放送当時と放送後にネット上で大流行した。

 

アニメラスト2話の内容が、
自然災害を想起させる内容だったせいで、
直近の2011年3月11日の東日本大震災の発生を受けて
ラスト2話のテレビ放映が自粛で延期された。
そのせいで、
良くも悪くも、まどマギの話題性がよりいっそう増大した。

 

10話で、
それまでの伏線をあらかた回収して、
必然的に11話では勢いがパワーダウンしそうなものなのに、
(しかも、11話・12話が放送延期したというハンデ付き)
11話で、10話の高すぎるハードルをさらに超えたのは、
素直に凄かった。

 

11話で、
ほむらが全力で攻撃しても、仇敵のワルプルギスの夜はノーダメージ。
絶望感が最大になったところで、
11話の最後に、おもむろにまどかがQBと共に出現。
次話の最終回でまどかが、どんな願いによって魔法少女化するのかが気になりすぎた。

 

「主人公のくせに、
まどかはいつになったら魔法少女になるの?
こいつずっと、おろおろしているだけの役立たずのままなの?」
って視聴者を終始やきもきさせ続けた。
だからこそ、最終話での衝撃と感動もひとしおのものになった。

 

TV放送中ですでに、
キャラ間での人気格差がはっきりと確立していた。
ほむらには特にファンが多かったし、
マミさんはイジられキャラとして愛されていた。
その一方、
完全最下位のさやかは魔女化しても視聴者の反応が空気だった。

 

 

 

 

作品「魔法少女まどか☆マギカ」を、後年から振り返っての感想

 

深夜アニメ界隈で、
それまで圧倒的支持を受けていて
魔法少女分野での不動の王者だった
「魔法少女リリカルなのは」
をついに打ち倒して、
以降は現在までずっと、魔法少女分野での頂点にまどマギが君臨し続けている。
凄い功績。

 

当時、一部のエロゲマニアくらいしか知らなかった
「虚淵玄(まどマギの脚本を担当)」
が一躍有名になるきっかけが、本作。
昔からの虚淵ファンからすればそれは誇らしいことだったけれど、
現在の虚淵は色々と迷走していると言わざるを得ない。

 

・マミさんが、一瞬で頭を食いちぎられて死亡
・杏子が、元さやかの魔女を眠らせるために道連れ自爆
・発狂したマミさんが、仲間を不意打ち射殺
・魔女化寸前のまどかを、ほむらが泣く泣く射殺
展開上でキャラクターが死ぬ作品はべつに珍しくも何ともないけれど、
キャラの死に方がインパクトが強かったことがまどマギの高評価につながった。

 

まどマギ放送後、
しばらくは深夜アニメの放送作品数が以前よりも増加したり、
一見すると明るそうな作風なのに実は鬱系の作品という
まどマギの模倣みたいなアニメ作品が増加したり、
アニメ界隈へのまどマギの影響はかなり大きいと見ることが自然。

 

・良質なシナリオ
・視聴者の先入観を良い意味で裏切る、意外な鬱展開
・ショッキングでインパクトが強い展開(マミさんが一瞬で死亡など)
・イヌカレーによる斬新でキャッチーな演出
・終盤の内容が、現実世界の大震災と被るというミラクル(その偶然による話題性UP)
・真摯な思いで、作品世界の中で真剣に動いているキャラ達の物語
これらの要素が複合して、まどマギは商業的に大成功を収めた。

 

2011年のまどマギ放送以降、
2019年現在まで、
まどマギを超えるアニメはほぼ皆無と言われる。
それほどまでに、ぶっちぎりのインパクトとクオリティーのアニメ作品。

 




アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の功績と、社会への影響

「魔法少女まどか☆マギカ」の功績

  1. アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」のブルーレイ版の累計売上枚数が、
    1巻は約6万8000枚、2巻は約6万4000枚、3巻は約5万9000枚となり、
    この記録は2011年9月当時、日本のテレビアニメの歴代売上数のトップ3を上記の1~3巻が独占するという異例の事態となった
  2. 2011年、「第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門」で『大賞』を本作が受賞
  3. 2013年10月公開の『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』の興行収入が、深夜アニメの映画としては初の20億円超えを達成した
    (それまでは、2011年12月公開の『映画けいおん!』の約19億円が最高額だった)
  4. 2013年には、本作の関連グッズの売り上げ総額が約400億円に達した
  5. 2015年、「SUGOI JAPAN Award(読売新聞主催の、ここ10年の日本の作品のポップカルチャーNo.1を決めるコンテスト)」では、本作がグランプリ(最高位の賞)を受賞

 

 

 

2011年4月21日の読売新聞の一面を使って、魔法少女まどか☆マギカのラスト3話が連続放送されることが告知されました。

 




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