「ニートの子どもをもつ親達」に共通する特徴と、
「ひきこもりの子どもをもつ親達」に共通する特徴を、それぞれ調査したので分かったことを報告します。
「ニートの子どもをもつ親達」に共通している、7つの特徴
1「子どもに甘すぎる」
- 「子どものわがまま」「我慢しながらやるべきことを、やらずに放棄すること」などを、甘やかして注意しようとしない
- 「家庭内で、父親の存在感が薄く、母親が独善的に子どもを甘やかし続けることに歯止めが掛からない状況」という場合が多い
2「経済状況が良好で、子どもに何でも買い与えている」
両親の稼ぎが良くて家が裕福であり、子どもに何でも買い与えてきたせいで、
結果的に子どもの物欲・労働意欲が消失してニート化してしまった例はありふれています。
3「過保護状態・過干渉状態であり、子どもに必要な経験を積ませない」
- 「子どもが自分で考えること」「子どもが自分で選択すること」「子どもが自分のやりたいことを自分で決定すること」「子どもが自分で実行すること」「子どもが自分で責任を取ること」
などを親が子どもにやらせず、親が代行してしまう - 子どものあれこれの行為や、交友関係を、次々と禁止したり制限する場合が多い
4「父親が家庭に無関心だったり、子どもの教育に貢献しようとしない」
- 父親がほとんど子どもに接しようとしないせいで、「社会で働くことについての知識・重要さ」が子どもに何も伝わらない
- 子どもが不健全な状態になろうとしている時、父親が強権(怒鳴ることや多少の暴力など)をもって矯正するべきなのに、
父親が家庭に無関心なせいで、そのまま子どもが悪い状態になってしまう - 父親が家庭に無関心であると、母親はさびしさから子どもの育成にのめりこむようになり、結果として過干渉・過保護状態になりやすくなる
5「極端な放任主義」
過保護であるパターンとは別に、極端な放任主義であるパターンもあります。
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- 両親がしていることは「学費を出して、子どもを学校に通わせることだけ」「食事を与えるだけ」
- 自宅での教育らしい教育は、皆無に近い状況
6「両親が、ある特定の職業に就いている」
- 公務員
- 子どもの教育方針が「過度な安定志向」になりやすくなり、そのせいで子どもから挑戦心や闘争心が失われてしまう
- 教師
- がちがちの教育論で子どもを縛るせいで、子どもが壊れてしまう
7「子どもの生き方に特定の方向性を持たせようとしない」
- 親自身に「自分の人生でやりたいこと・大きな目標」が無くて、親自身が日々を何となく過ごしている
- 自身の子どもが「自分の人生でやりたいこと・大きな目標」を見出す手伝いをせずに、結果的に子どもがニートになってしまうことが多くなる
「ひきこもりの子どもをもつ親達」に共通している、6つの特徴
1「子どもに、色々な物事を強要・強制する」
- がむしゃらに勉強をすること
- テストで、満点か、満点に近い高得点を取ることを要求する
- 将来的に、有名大学を出て高学歴になること
- 将来的に、社会的ステータスが高い職業に就くこと
などが代表例
「学力の向上」にのみ意識を向けて、子どもの情操教育や社会性の育成などには意識を向けない親が多いと言われています。
2「子どもに、間違った価値観や間違ったルールを押しつける」
ひきこもりの子どもをもつ親は、考え方がかたくなであり、独善的であるという共通点があります。
そのせいで、客観的には正しい子育てアドバイスも、拒絶してしまうことが多くなります。
3「子どもとの会話の仕方に、多くの問題点がある」
- 特定の条件をクリアした時にしか子どもを褒めない(テストで○点以上取った時だけ褒める、など)
- 日常における子どもの質問や何気ない言葉を、軽くあしらうなどしてちゃんと受け答えしない
などが代表例
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4「子どもに過干渉をしている」
- 子どもの進路を、親が決定しようとする
- 子どもの趣味や考え方や交友関係を、親が決定しようとする
5「両親自身のコミュニケーション能力がかなり低い」
- 家庭内では、結婚相手・子どもに対し、事務的な会話をするだけで会話量がかなり少ない傾向がある
- 両親自身に、友達と呼べる人達がほぼいない状況
- 自分の子どもとのコミュニケーションが希薄であり会話量が少ない
ひきこもりの子どもをもつ親達に共通している大きなことが、
「自分の子どもと上手くコミュニケーションが取れていない」
ということです。
子どもがひきこもり状態になっていても、家庭内ではれ物扱いしてろくに会話を試みず、
自分の子どもの問題をどこか他人事のように認識している場合が多々あります。
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6「両親の言動が原因で、家庭内の雰囲気が常に悪い」
- 家庭内で、両親がひんぱんに喧嘩をしている
- 親が、社会での事件・現象や、職場での出来事について、子どもの前で愚痴を言っていることが多い
家庭内の雰囲気が悪いせいで、子どもは自室に退避することが習慣化するようになります。
良い親と、子どもをひきこもりやニートにしてしまう親の違い
「良い親」の特徴
- 子どもが将来的に経済的自立ができるように、
「社会性を身につけること」「自助努力ができるようになること」「働くことの重要性を理解すること」を達成するために、根気強く手助けする - 「その子どもがもっている可能性」を見つけ出し、それを伸ばす手伝いをしてあげる
- 子どもの良き理解者であり、子どもが安心して話せる相手になっている
- 基本的に子どもの人格・行為を否定しないが、もしも子どもが社会性を備えるうえで障害になる性格・行為ならば、それを積極的に正そうとする
- 子どもが健全に育つ過程で、突発的な障害・アクシデントが起こったら、それから子どもを全力で守ってあげる
「子どもをひきこもりやニートにしてしまう親」の特徴
- 「子どもが将来的に経済的自立ができる方向での教育」を、子どもにまったくと言っていいほどほどこしていない
- 親の理想や親の願望を子どもに強要するせい(この行為において、子どもの人格や行為を否定することが頻発する)で、子どもは息苦しさを覚え、子どもから嫌われている
- 「水と肥料を与えすぎるせいで、育成中の花を腐らせる」「水と肥料を全然与えないせいで、育成中の花を枯らせる」
という具合に、『子どもに与えるもの』が不適切 - 両親の言動が原因で家庭内の雰囲気がかなり悪いせいで、子どもが伸び伸びと育つことができなかったり子どもが親を敵視するようになっている
- 子どもとの対話・コミュニケーションをおこたり、両親と子どもの間に大きなみぞが形成されている
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