企業の高齢者幹部達が時代遅れの考え方や方法に固執しているせいで企業の経営方針から柔軟性や決断力が失われる、という「老害」の特徴や老害による被害について調査したので、分かったことを報告します。
会社組織において「老害」がおよぼす3種類の被害
1.企業の運営方針が時代遅れなものになりやすくなる
高齢の経営者・役員達が会社の方向性を決定している状況だと、
- 斬新さや挑戦を避けるせいで、やり方が保守的すぎる
- 現代の需要の形・現代のスタンダードなビジネスルールを上手く理解できない
- 「昔は上手く行っていたやり方」に固執しすぎるせいで、現代のスタイルにはそぐわない的外れな方針を繰り返してしまう
- 企業の意思決定が遅くなり、行動が鈍重になる
このような問題が多発するようになり、経営状況が悪化していきます。
2.いつまでも権力の座から退こうとしない
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引退するべき年齢なのに、役員の座からどこうとせず権力の座を占有したまま、という高齢の役員は珍しくありません。
他の社員達にとっては魅力的なポストがずっと埋まったままなので自分がそのポストに就くことができず、仕事と出世に対するモチベーションが大きく減退してしまいます。
3.社内の若い世代と敵対関係になりやすい
社内の老害社員からすれば若い世代の「仕事とプライベートはきっちり分け、愛社精神は不要」という働き方が気に食わず、
社内の若い世代からすれば老害社員の「仕事は苦労してやるべき、という社畜精神」という時代錯誤な考えが気に食わず、
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社内で対立が起きやすくなります。
その結果、立場が弱い若い世代の方が旧い体質の会社に愛想を尽かせて退社してしまう危険性が高くなります。
日常生活において老人が及ぼす被害の例
- 判断能力が落ちていたり、認知症をわずらっている状態で自動車の運転をし、交通事故を起こして人命が奪われたり器物が破損される
- 我慢することが苦手なせいで、ちょっとしたことで癇癪を起こす
- 店員や若者に「自分たちは敬われて当然」といった具合に横柄な態度を取る
- 幼児の騒がしい言動に目くじらを立て、怒鳴るほか、幼稚園の新設に老人達が反対する
- 老人用の年金や医療費に税金の大部分が費やされているせいで、若者達が経済的・社会制度的に冷遇されてしまう
- 「日本の状況がこれほど悪くなったのは全部若者のせいだ」という趣旨の見当違いな説教を若者にする
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老害の本来の意味は「高齢であり考え方が硬直している者が企業の指導的地位に就くことで、組織から柔軟性や活力が失われる」ことを指します。
現代では「横柄な態度の老人」「日本の経済成長を停滞させる老人」「若者達に自分の面倒を見させることを当然だと認識している老人」なども老害と呼ばれることが多いようです。
自分が老害にならないためにやるべきこと
新しい商品・サービス・考え方を積極的に吸収する
年を取ると、どうしても自分が慣れ親しんできた旧いモノに執着し、新しいモノに拒絶反応を示すようになってしまいます。
そのため、意識的に、自分から積極的に、新しい商品・サービス・考え方を取り込んでいかないと自己の老害化が止まらなくなります。
「どうしてわざわざ新しいモノへ変更しなければならないんだ?今のままでも何も困っていないのに…」といった発言や考え方をしている人は、すでに自身が老害化し始めていることを早急に自覚するべきです。
自分が年を取り、衰えたことをきちんと認める
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年を取ったことで筋力や内臓や脳が衰え、各種の能力が昔よりも低下してしまうことは、もはや現代医学の粋を結集しても防ぐことは不可能です。
老いは恥ずかしいことでも防げるものでもなく、仕方のない不可抗力です。
なので、自分が年を取り衰えたことをきちんと認める、ということをすることが、老害にならないための非常に重要なポイントになります。
「自分が年を取り衰えたことをきちんと認める」ことができないと、いつまでも権力の座にしがみつくことで大勢に迷惑をかけたり、年寄りの冷や水の行為をすることになってしまいます。
「論理性」と「実用性」を重視するようにする
老害によく見られるダメな特徴として、
- 感情的になりやすく、すぐに怒鳴ったりすねたりする
- 自分が慣れ親しんでいる昔のやり方・考え方に固執し、現代の効率的なやり方・考え方を拒絶する
といったものが挙げられます。
日頃から「論理性」と「実用性」を重視して思考・行動・会話をしていればいずれ論理性と実用性を重視することが人格の血肉となります。
老害にありがちな感情的になりやすく実用性を深く考えないというダメな特徴が解消されるので、老害にならないために非常に有効です。
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