アニメやライトノベルや漫画の主人公の中で、多くの人に反感を買う「嫌われる主人公」にありがちな特徴は、
上から目線で中身がからっぽの説教、やれやれ…という態度で斜に構える、優柔不断で仲間内の人間関係クラッシャーなどなど、共通した特徴をもっています。
「嫌われる主人公」にありがちな特徴を調査しました。
嫌われる主人公の共通項が「現実の人間関係で嫌われる人」に数多く当てはまるので、嫌われ主人公を反面教師にしてみんなに好かれる人間像を解説します。
ネット上で語られる、嫌われる主人公によく見られる特徴
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物事を全然分かっていない奴が分かったような口を利いていたら、誰だってイラッとする。
人生経験が全くとぼしい10代の主人公が「世の中のこと、全部分かってます」みたいな達観した態度をとったら、みんなイライラするに決まっている。
これとは対照的に、しっかりと人生経験を重ねた年配キャラが同じような態度を取っても、不快にはならない。
ひねくれた性格で、しかも無気力。
実力が伴わない無能のくせに「やれやれ」と肩をすくめる主人公。
やれやれ系主人公って、原因を細かく分析する以前に、ただの「皮肉屋で嫌味な人間」。
そういう人間は単純に不快。
考え方と行動に一本の芯が通っていない。言動に筋が通っていない人物って、誰からも信用されない。
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いつまでもうじうじと落ち込んでいて、性格から強さが感じられない。
「無能」だと主人公はだめだな。
他のキャラに主人公の座を譲った方が良いくらいに何もできないと、もはや主人公失格。
話の筋に対して、主人公が消極的・ネガティブ。主人公だけでなくて、見ているこちらまで物語に関わりたくなくなる。
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やっていることが自己満足で、その問題を根本的に解決することには寄与しない。
主人公の考え方・行動・最終目標のスケールが小さい。
やっていること・目指しているものがせせこましいので、見ていて退屈。
無責任で、他人任せな態度。そのくせ、口先だけはいっちょまえって主人公が嫌。
周りに流されるだけで、自分からは何もしようとしない、主体性に欠ける主人公。
お前が主人公なんだから主人公らしく物語を引っ張れよ、とイライラする。
女性キャラに引っ張られて、振り回されているだけの男主人公って魅力が無い。そして情けない。
オタク読者の理想を投影したようなキャラクターは、そのキャラからオタクの願望・欲望が透けて見えるので気持ち悪い。
説教大好き・偽善大好き・モテまくるようなキャラクターのこと。
オタク読者の姿と願望を投影したような主人公。(特に取り柄も無いコミュ障人間なのに、女も男友達も向こう側からどんどんやってきて、自分が周りに祭り上げられる)
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読者の分身となる主人公が、ひたすら気持ちよくなれるように世界そのものが構成された作品が最近多い。
敵は雑魚で、無双する主人公のやられ役。
周りの仲間は主人公を御輿に担ぎ上げてもてはやすだけ。美少女達からなる一大ハーレムを築き上げて、主人公はその世界の王様か神様みたいな存在。
こういう、読者を「接待」するためだけの主人公って、マジで気持ち悪い。
そして、そんな作品を読んでほくほくした顔をしている読者も同様。
ハーレム系作品の主人公は、ただでさえ主人公のやっていることが倫理的に問題があるんだから、
仮に主人公に好感が持てないと読んでいて辛い。
主人公が「女を落とすための装置」としてしか働いておらず、人格も人生背景も全然感じられない薄っぺらな存在。
主人公の態度が受け身なのに、女性陣にモテまくる。
これは、相当のイケメン・資産家・権力者とかでもない限り、現実ではあり得ない。
このありえなさ・道理に反している状況が、主人公と物語そのものへの不信感をつのらせる。
主人公がモテまくる現象に説得力が皆無。
ちょっと優しくしたり、あまつさえ説教しただけでどんどん女が惚れていく。あまりにも女側がチョロすぎる。あり得ないだろ。
鈍感・かんじんな場面で難聴が発動・無自覚な態度で周りをやきもきさせる。
主人公の話す綺麗事にしっかりと説得力を持たせられるだけの人生経験・人生背景を描写できれば、読者も納得する。
そういう描写を抜きにして、ただ綺麗事を言うだけだから主人公の人格が薄っぺらく、性格がブレているように感じられる。
人間としての厚みが感じられない主人公。「血が通った人間」を描いていない。
「特殊な能力がある」「それなりに頭が良い」「無気力」「女にモテまくる」「困った人は見捨てられない聖人気質」などなど、
読者にウケる要素をこれでもかと盛り込むから人格に整合性が取れなくなって破綻し、一貫性の無い性格になる。
そんなキャラクターはただの「安っぽい作り物」。整合性が取れた「人」ではない。
気持ちと行動に覚悟が無い。
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相手を攻撃したり痛めつける気は満々だけど、自分がそうされるのは嫌で覚悟が無い、って美味しい思いをしたいだけの主人公が最近増えすぎ。
好かれる主人公によく見られる特徴
ひょうきんな態度を取るようなキャラでも、
根っこの部分ではドライで、大人の余裕を感じさせるキャラ。
例えば、ルパン三世。
周りをどん引きさせるくらい、やることなすことが突き抜けている。
ラノベの主人公なんかは考え方と行動が中途半端だから叩かれやすいし嫌われやすい。
すげー!!と尊敬できるような性格・経歴・行動をする主人公。
○○さん、○○様と思わず呼びたくなるようなキャラクターで、実際にネット上で一部の人達からそう呼ばれている。
ユーモアのセンスがあり、キツい状況でも道化を演じて仲間の緊張を解いてくれるような気遣いができる主人公。
強いことは強いけれど、どこかしら欠点を抱えていたり、悲しい過去を背負っている主人公。
現代にあふれている完全無欠・俺TUEEE系主人公のそのほとんどが失敗例。
ポップ。
へたれで弱かった最初期から、努力し続けて、死線を超えて、人間最強レベルにまで成長する。
その生き様は応援したくなるし、これまで過程がちゃんと描写されてきたから強さにも説得力がある。
シュタインズゲートのオカリン。
痛い中二病キャラ→過酷な状況に絶望して中二病が消える→物語の終盤でヒロインを救うためにあえて中二病キャラを復活させて奮起しそのキャラが人格の血肉となる、という珍しい主人公。
終盤の新生・鳳凰院凶真はマジでかっこいい。
ベルセルクのガッツ。
読者が引くレベルの圧倒的不幸を背負い、絶望の中でもくじけずに復讐鬼を続ける。
敵には容赦しないが、仲間内にはけっこう優しいのも魅力的。
ブラック・ジャック先生。
非合法な高額手術料をふんだくる無免許医だけど、「私の超一流の医療技術は金持ちにしか提供しないよ」ってこともなく、偶然けが人を見つけたら条件反射的にパパッと応急処置をしてしまう。もちろん、無料で。
根っこの部分に、人を救いたいという真摯な気持ちと信念を持っている。
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ネウロ。
最強だけど、言動と主義はブレないし、作中で自然にどんどん弱体化するので敵との戦いで苦戦もする。
嫌われる主人公から学ぶ、好かれる人物の言動
綺麗事ではなく、血の通った本音を口にしよう
「諦めなければ、いつか必ず夢は叶う」「悪口を言うなんて、人として最低だ」「困った人は絶対に助けるのが人として当然だ」。
上記のような「正論」は、たしかに聞こえは良くても、有事の際にはほとんど効力を持たないお飾りのようなものです。現実世界は、理想論ではなく、血が通い感情をもつ人間達によって回っているので、どうしても理想と現実ははく離しています。
したがって、トラブルが起きているのに、薄っぺらで何の役にも立たない「正論」を口走っていても、周りの人間から反感を買うだけです。(そもそも、上から目線の説教そのものがみんなに嫌われる大原因です)
自分の本音を正直に言った上で、その先に実際に行動で示した方がよっぽど信頼されます。
斜に構えず、正面からぶつかろう
嫌われ主人公のほとんどが、「やれやれ系主人公」を筆頭にして、トラブルが発生しても斜に構えて積極的に向き合おうとしていません。ネガティブな言動というのは、だいたいの場合においてみんなに嫌われるものです。
現実世界でみんなに慕われるのは、ライトノベル主人公的な「やれやれ…」「綺麗事の正論で上から目線説教」ではなく、前向きに問題とぶつかっていく真摯な人間です。
首尾一貫とした、矛盾のない言動が大切
言葉と行動が一致しない口だけ人間はみんなに信用されません。
普段は無気力系で斜に構えた態度なのに、トラブルの際にいきなり別人のように聖人化する主人公は、人格がブレているので嫌われることが多いようです。
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