金貨はかつて、実際に通貨として使われ、今でもファンタジー作品等では金貨を通貨として登場させるものも珍しくありません。
現代での金貨はコレクションアイテムとしての性質が強いです。
人気の高い金貨の種類について解説します。
金貨好きな間ではメジャーな「メイプルリーフ金貨」
- 純度99.99パーセント以上の純金製金貨
- 表面にはエリザベス2世の肖像、裏面にはサトウカエデの葉(メイプルリーフ)が浮き彫りになっている
- メイプルリーフ金貨の1番小さいタイプで1.55g、最も大きいタイプで31.1g
- サイズが小さいものから順に1/20トロイオンス(最小)、1/10トロイオンス、1/4トロイオンス、1/2トロイオンス、1トロイオンス(最大)
- 「トロイオンス」とは、貴金属の国際単位「トロイオンス」(oz)であり、1ozは31.1g
- 1979年に創鋳され、以後毎年発行されている
- 銀やプラチナを使用したバージョンのメイプルリーフ金貨も存在する
金貨の中でも、最もメジャーな金貨がこの「メイプルリーフ金貨」です。カエデの葉の模様がおしゃれで素敵です。
カナダでは、メイプルリーフ金貨は法定通過として利用でき、金貨の額面にある50カナダドルや10カナダドルのお金として買い物に使えます。
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しかし、実質的な金銭的価値は、額面の金額よりもはるかに上なので、メイプルリーフ金貨を買い物に使うのはあまりにももったいないと言えます。
楽器の刻印がおしゃれな「ウィーン金貨」
- 純度99.99パーセント以上の純金製
- 表面にはパイプオルガン、裏面にはホルン・ハープ・ビオラなどの管弦楽器が浮き彫りにされている
- サイズが小さいものから順に1/25トロイオンス、1/10トロイオンス、1/4トロイオンス、1/2トロイオンス、1トロイオンスの5種類がある
- 1989年より毎年発行されている
音楽の都・ウィーンを代表する「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」をモチーフにした金貨がウィーン金貨です。
金貨の両面に楽器が浮き彫りにされ、センスがあふれるデザインとなっているのが魅力的です。
金貨コレクターの収集欲をくすぐる「カンガルー金貨」
- 純度99.99パーセント以上の純金製
- 表面には英国の女王エリザベス2世、裏面にはカンガルーが浮き彫りにされている
- 裏面のカンガルーのデザインは毎年違っている。
このことから、カンガルー金貨はコレクション性が高いため、金貨コレクターに人気。 - カンガルーのデザインの種類によって金貨の人気・評価が違っていて、発行された年度の金貨はそれぞれ値段相場が違っている
- 発行元のパース造幣局は、オーストラリア連邦の西オーストラリア州政府によって公営されている
- サイズが小さいものから順に1/10トロイオンス、1/4トロイオンス、1/2トロイオンス、1トロイオンスの4種類がある
オーストラリアの人気動物であるカンガルーを彫った金貨で、カンガルーのデザインが毎年違います。
そのため、コレクター精神に訴えかける特徴をもつ金貨で、集めるのには金銭的に苦労しますが、複数の種類のカンガルー金貨を集めると、その眺めは圧巻です。
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万国共通で高い価値をもつ「金貨」
金属の一種の「金」は
- 物理的に柔らかく、加工が容易
- 美しい光沢をもち、見栄えがする
- 化学的に、極めて安定的な性質をもつ。
日常用途ではほとんど腐食をしない。 - 希少性が高く、偽造が困難
といった性質の数々から、古来から世界各国で「通貨」の材料として用いられてきました。
「紙幣」では、その紙幣が発行された国でないと使えず、外国の紙幣は外貨両替をしない限りはただの紙切れです。
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しかし、「金貨」は、それを鋳つぶせば、装飾用の金として使えたりして、たとえ外国の金貨であっても高い価値をもっています。
日々、金の値段は変動しているのですが、金はおよそ1gで5000円近くする為、数gの金貨であったとしても純金であれば数万円という金銭価値になります。
金貨収集の趣味
金色に輝く美しい金貨は収集品として人気の対象ですが、金で出来ているだけあって1枚あたりが非常に高い、というのが最大の問題です。
市場での流通量が多く、メジャーな金貨のメイプルリーフ金貨の最高位(最も大きく最も重い)である1オンスバージョンが、1枚約18万円。1/20オンスの最小サイズでも1枚15000円程度します。
金の価格は変動相場制なので、この価格より毎日高くなったり安くなったりして安定しません。生産量が少ないプレミア物の金貨は、金貨の重さから算出した適正価格を大幅に上回る高値がつきます。
コレクションアイテム全般に言えることですが、金貨も鑑賞する以外にはほとんど役に立たない(将来の金価格上昇を期待して投資的な商品として金貨を購入する人は多い)ので、金貨収集はお金持ちの道楽趣味といった方がいいかもしれません。
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