日本経済の長期的な停滞や不景気を起こしている原因について調査したので分かったことを報告します。
不況原因1「少子化のせいで消費人口減で経済が回らない」
- 2001年:117.1万人
- 2004年:111.1万人
- 2007年:109.0万人
- 2010年:107.1万人
- 2013年:103.0万人
- 2016年:97.7万人
日本では出生数がずっと下り坂であり、少子化に歯止めがかからない状況です。
その国が少子化であると、その国の経済状況へ以下のような悪影響を及ぼします。
- 少子化によって国民の数が減っていくので、労働人口が減り、その国が生み出せる富の総量が減って国の経済力が下がる
- 少子化によって国民の数が減り、服や家具や外食のようなものの売上額が減っていくので国内市場規模が縮小してゆく
- 少子化によって国民の数が減り、労働人口が減ることで納税額も減り、税金を財源とした警備や医療のような国が提供するサービスの質が低下して、国民の生活の質も低下する
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「恋愛」と「育児」は、どちらも最高レベルの消費の誘因となります。
国民が恋愛をしてデートであれこれ買い物をしたり娯楽施設を利用し、国民が出産と育児をして子どものために新築や車や衣服や教育関係のサービスを購入してくれれば、国内経済は勢いよく回ってくれます。
しかし、少子化が進行して「恋愛」も「育児」もどちらも以前より起きないようになると、国民が物を買わず、さらに労働人口・納税人口も減少してゆくので、経済が回らず、国が不景気におちいるようになってしまいます。
不況原因2「生産力の低い老人層に富と権力が集中しすぎ」
- 日本における個人金融資産の合計額は、約1500兆円
- そのうちの6割である約900兆円が、60歳以上の世帯が保有している
2013年、週刊ダイヤモンドの発表したネット記事より
高齢化社会により、国民全体に対する老人の割合がどんどん大きくなっていくので、与党は老人優遇政策を打ち出して大量の老人票を集めて政権維持しようとし、代わりに生産を担うかんじんの若者世代がひたすら冷遇される、という状況に陥っています。
さらに、貯蓄してばかりの老人層に、日本の富の総量のうちの大部分が集まって預貯金という形で固定されており、富の総量から預貯金額を差し引いて残ったわずかなお金で、若者間でほそぼそと経済を回していくしかないので(安易にお金を刷るとインフレーションを招くので国の金の総量をいじることは許されない)、必然的に消費が冷え込み、経済成長が鈍化・後退することになります。
不況原因3「日本では解雇規制が強いので労働効率が悪い」
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- 日本は法律により労働者が手厚く守られているため、企業側はそう簡単には労働者を解雇できない
- これに対し、欧米では解雇規制が弱く、企業側の判断である程度自由に無能社員を解雇できる
- 日本は解雇規制が強いせいで無能社員を抱えてしまうリスクを恐れて社員の採用に及び腰になり、就職できない求職者が多く出ることになってしまっている
- 企業の業績が悪化しても、社内で邪魔な無能社員を解雇できず、コストカットとして社員の給与額を下げたりサービス残業を強要するので、
社員達が疲弊してしまってずっと日本企業の成長が停滞してしまっている
欧米では、仕事ができる有能社員しか企業内に残ることができません。(その代わり、転職市場が発達しているので解雇されても転職は容易です)
仕事ができる有能社員ばかりで構成された企業ならば業績が向上しやすいので、日本以外の先進各国は1990年代以降はほぼ順調に経済成長してきました。
しかし、日本では「強い解雇規制」という原因のせいで業績改善の施策は人件費削減ばかりであり、社員に過度の負担を強いて作業能率が低下するので、企業の業績が伸びずに経済成長の長期的な停滞に陥っています。
不況原因4「社会の閉塞感からもう若者に欲や希望が無い」
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- 派遣社員・契約社員、企業就職できずにフリーターやニートをしている若者が多く、収入が少ないので買いたくても買いようがない
- 20代の若者は生まれてからずっと日本経済が停滞していて、陰気な空気感の時代を過ごしてきたので、将来に対する明るいイメージを抱くことが難しい
- スマートフォンによる動画鑑賞・音楽鑑賞・電子書籍での読書といった、あまりお金をかけなくてもそれなりに満足できるライフスタイルを、低収入の状況下ですでに確立してしまっている
現代の若者は、「3Y無い(欲無い・夢無い・やる気無い)」と呼ばれたりします。
通常、「欲」とは良くないモノとして取り扱われがちですが、行動開始のための起爆剤や背中を後押しするモノとして重要な側面をもちます。欲が強ければ活動的になり、消費と、消費をするための仕事(つまり生産)が活発になります。
日本の未来を担う若者達が、閉塞した社会状況を前にして「もう頑張らない」と無欲化すると
「なるべく仕事をしない(労働時間の低下・無職やニートの増加)」「なるべく物を買わない」「節約が大事」という好況化とは真逆の行動を取るようになってしまい、不況が加速することになります。
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