アニメ制作会社が、経営で赤字になってしまう主な理由・仕組みを解説します。
アニメ制作会社の経営が赤字になる仕組み
アニメ制作会社が赤字を出すことになる、主要な原因・仕組み
アニメ制作会社のビジネスモデルに、深刻な問題・欠陥を抱えている
『ヒット作』に恵まれないと赤字になりやすく、しかもヒットの可否は運次第という欠陥
- 放送作品がヒットするかどうかは「その作品自体の魅力(極めてあやふやな要素であるため、確実さに欠ける)」「同時期に放送される対抗馬作品のレベル」などが関わる
- 上記のように、作品制作の世界は水物(運に左右されやすく、予想外の結果をみることの多い物事)であるため、
作品がヒットしなかった場合、制作費が赤字になりやすい
- 上記のように、作品制作の世界は水物(運に左右されやすく、予想外の結果をみることの多い物事)であるため、
アニメ作品は、いまだに販路が少ない状況
- 高価な「Blu-ray」「DVD」を販売して、それで利益を出そうとする旧態依然の販路がアニメ制作業界にはびこっている
- 「価格が高すぎて、なかなか売れない」「海外販売が視野に入っていない場合がかなり多い」「ネットを使った映像配信サービスの供給体制が、まだ未熟な状況」といった深刻な問題がある
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「制作委員会方式」のせいで、アニメ制作企業側の予算が少なくなってしまう
- 「制作委員会方式(複数の出資者をつのり、彼らに多額のお金を出してもらう代わりに、そのアニメの各種版権を出資者達に分配するという、現代で主流の作品制作方式)」によって、
アニメ制作会社側へ割り振られる予算額はかなり安いものになってしまう場合がほとんど- 制作会社側は低額予算でアニメ制作をやりくりせざるを得ず、人件費がかさむことで経営収支が赤字になりやすくなる
「強力なIP(知的財産)」を持てない中小企業が、赤字に追い込まれやすい
- 制作したアニメ作品のIP(Intellectual Property、知的財産)を部分的にでも持つことができれば、
アニメ制作会社は「作品を、他企業のCMに使用できる」「作品のパチンコ化」「アニメ作品を、スマホアプリや専用サイトで配信できる」など、多大な金銭的恩恵が受けられる- しかし、有力なIPを取得できるのは強権をもつ大手制作会社ばかりであり、中小企業はIPを保有できずに低収入や赤字経営を強いられやすい
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「1クールごとの制作本数が明らかに過剰」であるせいで、消費者達が分散している
- 各アニメ制作会社がアニメ作品を作りすぎているせいで、一般的なアニメファン達は、1クール中の全アニメはとても追い切れない状況
- この状況のせいで、「一部の話題性のあるアニメ作品ばかりに視聴者達が集中し、残りの作品は低視聴率・低売上という赤字」という現象が起きている
制作会社の赤字の、部分的な原因・仕組み
「作品のクオリティーの追求」のために、赤字に追い込まれやすい
- より良い作品作りのために、
アニメ動画・アニメ原画へのリテイクが繰り返されたり、アニメーター達の人件費がかさむことが、アニメ制作会社では決して珍しくない- このせいで制作のコストがかさみ、結果的に収支が赤字へ転落してしまう
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娯楽の多様化現象により、多くの消費者達が別ジャンルへ移動してしまった
- ソーシャルゲーム
- ゲーム内での課金
- VTuber
- VTuberの投稿動画を視聴することに時間を費やしたり、スパチャ(スーパーチャットの略、投げ銭のこと)にお金を費やすことが多い
- 上記のリストのような「ソシャゲ」「VTuber」といった、アニメの消費者達の趣味嗜好が向きやすいコンテンツに、顧客が奪われている状況
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