漫画やアニメなどの創作物における悪役キャラ・悪人キャラの、
理想的な死に方・物語からの退場の仕方について解説します。
悪役キャラの、主な3種類の理想的な死に方・退場の仕方
少しも同情の余地が無い、みじめ・無様な死に方
- 卑怯な攻撃手段(命乞いをして油断させてからの、不意打ちなど)をとって、返り討ち
- 「自分の敗北」「自分がこれから死ぬこと」を決して認めようとせず、極めて見苦しい態度のまま死ぬ
- 上記のリストのような、
「最初から最後まで一貫して、疑いようのない悪党・クズ」「首尾一貫した、すがすがしいまでの悪人」として物語から退場すると、読者・視聴者がその悪役キャラに満足しやすい
- 上記のリストのような、
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本項目の典型例:漫画・ジョジョの奇妙な冒険の「DIO(ディオ)」
「悪のカリスマ」「悪の救世主」といった代名詞をもつ、本作でも一二を争う大人気の悪役キャラ。
第三部の主人公に極限まで追い詰められ、
主人公から正々堂々の勝負をもちかけられるものの、DIOは血による目潰しを経ての不意打ち、という卑怯な手で決着をつけようとする。
最後は、目潰しにもひるまない主人公の渾身の攻撃で身体を真っ二つにされ、DIOは死亡して物語から退場した。
物語の最初から最後まで、DIOが自身の悪行を反省したり改心する描写はいっさい無かった。
敗北して死にはしたが、それでも自身の本懐(ほんかい)は遂げたという死に方
- 主人公勢と交戦した結果、悪役キャラが敗れて死ぬ
- ただし、
悪役キャラの策略によって「自身の、真の目的・本懐(かねてからの願い)」は達成することができていて、主人公勢がまんまと裏をかかれた、というのが本項目
- ただし、
本項目の典型例:漫画・HELLSINGの「少佐」
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第二次世界大戦で敗れたナチスの残党であり、強靱な吸血鬼達で構成された戦闘部隊のリーダーを務めている。
終戦から約60年が経って、世界が平和になった後もなお血みどろの戦争を渇望し続けている戦争狂であり、
作中の終盤で、イギリスのロンドンで大量の市民を巻き込んだ戦争・大虐殺を引き起こす。
少佐自身は主人公達に討ち取られたものの、
その裏側で策を巡らせていて、彼自身の悲願である「かつて、自身の人生を大きく狂わせた宿敵の、最強の吸血鬼・アーカード(主人公達のグループの主力)を倒すこと」は達成できており、
自身が起こした戦争と、アーカードを倒すことができた成果に満足したまま少佐は死亡した。
泣き言も文句も言わず、いさぎよく最後を迎える
- 死ぬ瞬間まで、取り乱すことが無い
- 自身が賭け(悪事によって富や自身にとっての理想を得ようとしたこと)に負けたことをいさぎよく認めて、粛々とこの世を去ることがかっこよく映る
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本項目の典型例:漫画・幽遊白書の「左京(さきょう)」
平和な家庭に生まれ、兄弟達も何の問題も無い人間達であるのに、唯一左京だけが生まれついての破綻者であり、
自身の命をチップとしてギャンブルに賭けたり、「イベンターの夢」として莫大な資産の全てを人間界を地獄に変えるための巨大事業に費やす。
「左京が運営するチームが敗北したら、自身の命も捨てる」と大勢の前で公言し、
実際にチームが敗北すると、公言通りに死ぬために闘技場を爆破し、崩落に巻き込まれる形で物語から退場する。
人間全てを地獄に引きずり込む「魔界と人間界をつなぐ界境トンネル」が見たかったと思いながら死んでいった。
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