ソーシャルゲーム原作をアニメ化すると、非常に高い確率で失敗してしまう理由を解説します。
高確率でソシャゲのアニメ化が失敗する、3つの理由
1「そもそも、ソシャゲというゲームジャンル自体がアニメ化に向いていない」
- ゲームのメインストーリーが、いまいちな出来である場合が多い
(プレイヤー達に有料ガチャを回させて大量のキャラを収集させたいという意図ありきでストーリーが作られているせいで、ストーリーの構成がちぐはぐになりやすくなる) - ゲームの進行スタイルが「キャラの立ち絵&テキスト」で進む場合がほとんどであり、参照用情報が少ないせいで映像化が難しい(ギャルゲー作品やライトノベル作品のアニメ化が失敗しやすい現象と同様)
2「無理に大量のキャラを出そうとして、失敗を招きやすくなるから」
- ソーシャルゲームという媒体の大きな特徴かつ魅力の柱として、
「多種多様なキャラクターをゲーム内に登場させ、プレイヤーにキャラを収集させること」というものがある- ソシャゲをアニメ化すると、本編中に大量のキャラを登場させることはなかば必須条件となり、そのせいで「本編が、まるで複数のキャラの紹介用PVのようなお粗末な出来」「キャラが登場するたびに話が横道にそれ、その回数が多すぎるのでストーリーに一貫性が感じられず不快」という状況になってしまう
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3「ゲーム原作を別媒体のアニメにする性質上、ソシャゲ原作ファンにも原作未プレイ勢にも駄作評価されやすい」
ソシャゲ原作ファンが下しやすい評価
- ストーリーが、大幅に改変されている(制作側が、アニメという媒体に合わせた脚本を作ったことが原因)
- 自身がゲーム内でひいきにしているキャラクターが、アニメ版に出てこない・そのキャラの扱いが小さすぎる
- ファン達の多くが望んでいる「あの見せ場」「この見せ場」が、アニメ版に出てこない
- これらの理由から、駄作認定しやすい
原作未プレイ勢が下しやすい評価
- 次から次へとキャラクターが出てくるため、キャラを覚えきれなかったり、次々とキャラが登場することに不自然さをおぼえる
- 原作をプレイしていないと理解しづらい場面・作中用語が多々あり、そのせいでストーリーや世界観に付いていくことが困難
- これらの理由から、駄作認定しやすい
失敗しやすいのに、それでもソシャゲをアニメ化する理由
アニメ化の目的の本命は、そのソシャゲへの流入ユーザー数を増やすこと
- ソシャゲのアニメ版を放送することで大々的にソシャゲを宣伝し、そのソシャゲアニメを見た人達がソシャゲに興味を持ってスマホでプレイするように誘導する狙いがある
- そのソシャゲへの流入ユーザー数が増えれば有料のガチャを回すユーザーも増え、アニメの制作費を上回る利益を得られる可能性が高くなる
- 実際、そのソシャゲアニメの放送中にはさまれるCMやED後の告知に、原作ソシャゲの宣伝がされることが極めて多い
(アニメのBlu-ray版に、ソシャゲ内で特典アイテムが得られるシリアルコードが同封されていて、そこから原作ソシャゲのプレイへ誘導するルートもある)
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