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「女性向けの百合作品」と「男性向けの百合作品」の主な違い

 

「女性向けの百合作品」と、

「男性向けの百合作品」の、それぞれ性質の違いを解説します。

 

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「女性向けの百合作品」の主な特徴

 

 

女性キャラが自身の恋心に苦悩するシーン・展開が、高確率で描かれる

  • 自分と同性の女の子キャラに好意・恋愛感情らしきものを抱いていることに、とまどったり苦悩するシーン・展開が描かれることが多い
    • 傾向として多いというだけであって、苦悩する段階・苦悩する描写が無い百合作品(作中で、別のテーマに焦点を当てているから)も一定数存在している

 

 

「同性同士での恋愛」にともなうトラブル・障害を、明確に描写する
  • 上記の項目と類似する傾向として、女性同士の恋愛関係にともなうあれこれの障害をきっちり描写することが、女性向け百合作品の大きな特徴
    • 「2人の恋愛の間に立ちはだかるトラブル・障害の明確な描写」は、百合作品を読む・観る女性達にとっては、むしろ好ましいものだとされる
    • これに対して、男性向け百合作品ではこのようなネガティブな要素は極力避けられる傾向が強くある
  • 「女の子同士の友情に高確率でともなう、ドロドロした黒い要素」を百合関係に持ち込む場合がかなり多い




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「女性キャラの心情的な変化・変遷」を重点的に描写している

  • その百合作品における、女性キャラの心情の変化・変遷
  • 恋愛相手の女性キャラとの「心の交流」「精神的交流によって達成される、心の充足感」
    • 女性向け百合作品では、上記のリストのようなものを優先的に描写する傾向がある
    • 女性向け百合作品では、
      女性キャラの心情の描写・ストーリー上での色々な意味での美しさを重視する傾向があるため、『女の子同士が、友達以上の意味合いで手をつなぐ』『最終的に恋人関係になって、それで2人が満足して作品が終わる』というだけにとどめることが多い

 




「男性向けの百合作品」の主な特徴

 

 

特に理由も無く、最初から相手キャラに惚れている

  • 本項目が、「男性向けの百合」として最も顕著な特徴
  • 「その女性キャラが、相手の女性キャラを好きになった理由・経緯」などは、作中でほとんど説明がなされない




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萌え系作品におけるあれこれの都合の結果、この状況になった可能性が高い
  • 「男性キャラを極力排除した、ほぼ女性キャラのみという状態」が男性達に好まれている
  • 女性キャラの「照れる」「(相手キャラに)ときめく」「(相手キャラに)ドキドキする」という可愛い描写を、どうにかして作中で実現したい
    • 上記の2つの要求条件を満たすためには、
      「女性キャラが、他の女性キャラに何となく惚れている」というソフト百合の状況がそれなりに適任と言える

 

 

 

 

百合描写において、性的・扇情的なシーンがやたらと多い

  • 「女性キャラ同士の、プラトニック(恋愛において、肉欲を伴わず純粋に相手を思うさま)な関係」はなかなか描写されずに、代わりに、性的・扇情的なシーン(キス・身体をまさぐるなど)がやたらと多い
    • 『女性キャラの内面のあれこれよりも、直接目に見えて分かりやすいビジュアルを重視』というのは、男性向け百合要素の根幹的な特徴

 

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