「デスゲーム」というストーリージャンルが現代ですたれた、主な理由を解説します。
「デスゲーム」というジャンルがすたれた、主な理由
1「デスゲームというストーリージャンルは、もともと長期連載に向いていない」
デスゲームのジャンルの構造上、ほぼ「同じことの繰り返し」になってしまう
- 「ゲームのお題が出され、クリアできた者が生き残り、クリアできなかった者は死んだり深刻なペナルティーを科される」というのがデスゲームというジャンルの基本的構造
- ゲームのお題は毎回変わるものの、上記の展開が何度も繰り返されれば読者側の緊張感はどんどん薄れていくし、同じ展開の連続なので単純に飽きる
デスゲームジャンルの面白さのピークは、ストーリーの序盤
- 「本当に人が死ぬゲームに、強制参加させられている」というショッキングな現実がデスゲームの最大のアピールポイントであるため、
ストーリーの序盤が面白さのピーク、という状況になりやすい- デスゲームというジャンルは「一話完結のストーリー」「数話で完結する短編ストーリー」なら適切であるが、
長期連載には明らかに不向き
- デスゲームというジャンルは「一話完結のストーリー」「数話で完結する短編ストーリー」なら適切であるが、
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2「デスゲームというストーリージャンルが、もともと人気を獲得しにくい構造」
- 「デスゲーム作品の基本的なストーリー・作中雰囲気」が、ほぼ確実に『胸くそ悪い』というタイプ
- ゲームのルールが複雑であり、そのせいでルールを覚えきれずに脱落する読者が続出しやすい
- ストーリーの進行にともなって次々とキャラクターが死ぬ・脱落するため、
「その読者が好きなキャラが死んだり脱落したので、以後は作品を読まなくなる」という現象が何度も起こり、作品の人気が先細り状態になりやすくなる - ストーリー上で「エロ」「グロ」「キャラクターの狂気」「サイコパスキャラ」などが頻出し、そのせいで人を選ぶ作品分野になっている
- デスゲームというジャンルは上記のリストのような一般ウケしにくい特徴を備えてしまっているせいで、世の中でのデスゲームブームが去った後は必然的に衰退することになる
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3「デスゲームというストーリージャンルは作者側にとっても負担が大きく、非常に作りにくい分野」
- ストーリー上で「頭脳戦」が頻出するが、頭脳戦という展開は、作者が相当に高知能でないと読者達から突っ込まれ放題になってしまう
- デスゲームの「ゲームルールの設定(のちのち、”ルールの抜け穴”をストーリー上で活かせるようなルールであること)」が非常に難しい
- デスゲームというジャンルは、ストーリー展開のテンプレートがかなり固められているせいで(裏切り・共闘・ゲームルールの抜け穴探し・ゲーム主催者への反逆など)、他のデスゲーム作品との差別化が困難
- デスゲームのストーリーを盛り上げる手法が「次は誰がどのように死ぬか」「どうやってゲームルールの抜け穴を見つけ出すか」くらいしか無く、そのせいで話の広がりの余地が少なすぎる
- 上記のリストのような難点を抱えており、
この事情から「過去作以上の名作」が生まれにくく、デスゲームというジャンルが衰退しやすくなる
- 上記のリストのような難点を抱えており、
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