漫画や小説などの創作物上での不老不死キャラが悩むことが多い問題と、
不老不死という状態の恐さ・デメリットについて調査したので分かったことを報告します。
不老不死キャラにありがちな、2つの悩み
1「家族・友人・知人・自身と同世代の人々が、みんな死んでしまったこと」
- 不老不死であるので、何百年・何千年と生存している
- 家族・友人・知人・自身と同世代の人々はとっくの昔に死んでいて、不老不死の人物をよく知る人間が全然居ないというさびしい状況になってしまっている
知り合いになった人は必ず自身よりも先に死んでしまうので、それが嫌になって、やがて誰とも交流せずに独り孤独に生きていく、
という不老不死キャラがそれなりに多いようです。
2「物事全般や、生きることそのものに対するモチベーションが低下しまくっている」
- どうせ永遠に死なないし老化もしないので、生き急いで頑張る必要がそもそも無い
- 頑張る必要が無いせいで、「知ること」「改善すること」「探求すること」などについてのモチベーション(意欲・やる気)も生まれてこない
- 頑張る必要性自体が無いせいで、
「不老不死になったらいくらでも時間を費やせるようになるから、何かの分野で超人的なスキルを身につけられる!」ということも、結局はやらない
やる気も、生きる目的も無い不老不死キャラが、ぼーっとしたまま廃人のように毎日を過ごしている、というパターンがかなり多いです。
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不老不死という状態での「非常に恐い」とされるポイント
ずっと歳を取らないせいで、どのコミュニティーにも長居ができない
ずっと歳を取らず、いつまで経っても容姿が変化しないせいで、集団内の人々から気味悪がられ、1つのコミュニティーに定住ができない、
という深刻な問題があります。
- 戸籍
- 住所
- 身分・身元を証明できる書類・カードなど
- 身元保証人
これらが無いので、社会の一員として文明生活を送ることが困難である、というものがあります。
「思っていた不老不死と違う!」とがっかりする状況になる可能性がある
- 「不老不死だから不死状態になる」とされているだけで、『大怪我をしても怪我をした部位が綺麗に再生・復元される』とは一言も言われていない
- 事故で腕や脚を切断したり、腕や脚が潰れて機能不全状態になっても、死なないというだけで、障害者としてずっと生き続ける可能性がある
- 致命傷レベルの大やけどをしたり、病気や怪我で体内の臓器が致命傷レベルで損傷しても、死なないというだけで、そのまま苦しみながら生き続ける可能性がある
- 不死体質であるため餓死することは起こらないが、時間経過によって「辛い空腹感」が起こるため、食べ物を得るために働き続けなければならない、
という状況になる可能性がある
「永遠に死ねない」という状態が、あだになる状況になる可能性が非常に高い
- 貴重な研究サンプルとして捕獲され、脱出不可能な牢獄の中に閉じ込められて延々と実験される日々
- ドラム缶の中に入れられてコンクリート詰めにされて固められた状態で、深海へ投棄され、以後は誰にも存在を知られないまま延々と生き続ける日々
- 世界規模の大戦争・致死性のウイルスの大流行などで人類が絶滅した場合、自分以外誰も居ない孤独で退屈な世界で生き続けなければならない
などが、不老不死体質があだになる一例
不老不死という状態に、人間の精神・記憶の能力がついていけない可能性が高い
人間の寿命が、不老不死状態により数百年から数千年以上も引き延ばされると、
人間のもともとの精神構造・記憶の能力を逸脱しすぎた事態となるため、深刻な問題が生じる可能性が非常に高くなります。
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深刻な問題の具体例は、
- 際限なく続く時間に精神が耐えられなくなり、発狂状態になるか、発狂に準じた状態(後悔や憎悪などのネガティブな感情に完全に埋め尽くされた精神状態など)になる
- 昔の記憶をどんどん忘却してしまったり、記憶の容量が満杯状態になってしまって新しい記憶が何も脳に定着しないようになる
最終的には、「死にたいのにどうしても死ねないので絶望する」という状況になる
- あらゆる体験をほぼし尽くしてしまい、そのせいで、あらゆる物事に対して新鮮味を感じなくなる
- 現代の人類に対しても、彼らとは「生きた年数」「これまでの経験の種類」「人生に対する考え方」などが違い過ぎるせいで、
現代の人類には親近感も愛着心も無くてどうでも良い存在としか思えなくなる
生きることに完全に飽きて、自身の生を終了させたくなっても、不老不死体質のせいでどうしても死ねずに絶望する、
という非常に悪い状況へ、ほぼ100%の確率で追い込まれることになります。
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参考:「不老不死」の定義の違いによって、恐怖の程度が変わる
その不老不死が「死ぬことができるタイプの不老不死」であった場合
対象の人間を不老不死の身体にできる存在(科学者や、魔法使いなど)が、
不老不死を「非常に長命で、非常に耐久力が高いこと」であるとしていた場合、条件によっては死ぬことができます。
- 非常に緩やかではあるが少しずつ確実に老化していくため、何百年後かには老衰などで死ぬ
- 身体を、多少刃物で刺されようが多少銃で撃たれようが死なないので、はた目には不死・不死身に見えるほどの耐久力だが、
頭や心臓などの急所を破壊されたり、許容量以上の肉体的ダメージを受けると、生命維持ができなくなって死ぬ
本項目の「死ぬことができるタイプの不老不死」の場合、比較的、恐怖の程度は低いと言えます。
その不老不死が「絶対に死ねないタイプの不老不死」であった場合
- 何万年何億年経とうと、ほんの少しも老化しない
- どれだけ肉体が損傷しようと肉体が再生してしまう。
たとえ宇宙空間へ放り出されても死ぬことができない。たとえ恒星に突入しても超高熱で肉体が消し飛んだ後に元通り復活してしまう。
本項目の「絶対に死ねないタイプの不老不死」の場合、計算不能なほどの長い時間が過ぎた後の宇宙の終焉の時のその先まで生き続けるはめになるため、恐怖の程度は最大です。
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