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昆虫の中で「イナゴ」「ハチノコ」ばかりが食用にされる理由

 

数ある昆虫の中で、「イナゴ」「ハチノコ(ハチの幼虫)」ばかりが食用にされる理由を解説します。

 

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昆虫の中でイナゴ・ハチノコばかりが食用にされる理由

1「農業において、これらの昆虫を捕獲しやすいから」

イナゴ
  • 稲(いね)を食い荒らす害虫であり、農業で稲作をしているとイナゴが集まってくるため容易に大量に捕獲できる
    • 捕獲することで稲を守り、さらに食材としてイナゴを集めることができて一石二鳥




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ハチ
  • 食材になるクロスズメバチは肉食性であり、畑・田の害虫をどんどん食べていってくれる
    • 作物の収穫が終わって害虫の心配をせずに済むようになれば、
      畑・田の近くにあるクロスズメバチの巣(地下に巣を形成している)を探し出して食材にすることができる

 

 

 

 

2「これらの昆虫は、味がまずまずであり食用に向いているから」

イナゴ(コバネイナゴ)
  • 食用にされているコバネイナゴは、食感が悪い翅(はね)の部分が小さくて、そのおかげで食用に向く
    • 見た目は虫のままなのでやや不快であるが、コバネイナゴの味はエビのそれに近く、つくだ煮にすれば美味しく食べられる
    • たんぱく質が豊富な食材であるため、健康増進にも役立つ

 

 

ハチノコ(蜂の子)
  • 味はクリーミーであり、甘露煮・つくだ煮などにすればハチノコ自体の味も気にせずに美味しく食べられる
  • たんぱく質が豊富な食材であるため、健康増進にも役立つ
  • ハチノコを食材にするにはかなりの手間暇がかかり、一度に少量しか獲れないため、ハチノコは「珍味などの嗜好品」「記念的な意味を持つ食材」の側面が強い




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ハチの成虫・サナギ(オオスズメバチなど)
  • ハチミツ漬け
  • 焼酎漬け
  • から揚げ
    • これらの調理方法によって食べられることが多い
    • 巣にいるハチノコを捕獲する際に、ハチの成虫・サナギもいっしょに獲れるため、これらも食用にされる(たんぱく質が豊富であり、味も悪くない)

 

 

「イナゴ」「ハチノコ」以外の昆虫がほとんど食用にされない主な理由は、
・味や食感が悪い(苦かったり、羽の食感が悪い)昆虫が大部分を占めていて、わざわざ昆虫を主食にしたり食用に養殖するメリットが小さすぎる
・農業に関係が深い昆虫(農業のついでに、大量捕獲がしやすい)で、食べられるものはイナゴかハチくらいしかない

 

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