「少女×銃火器」という組み合わせは今どき珍しくもありませんが、そこに空軍要素が加わったアニメ作品はかなり数が限られます。
ストライクウィッチーズはよく作り込まれた独特の世界観やハデな空戦シーン、可愛くて魅力的なキャラクターや、女性がスカートやズボンを一切身につけない作中独自の習慣で大きな話題を呼んだ名作です。
ストライクウィッチーズの魅力をご紹介します。
ストライクウィッチーズのキャラは誰もが魅力的
宮藤芳佳(みやふじ よしか)
主人公で、「501 STRIKE WITCHES」へ配属された新人。大きな魔力を潜在させている。扶桑皇国(「大日本帝国」がモデル)出身。
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坂本美緒(さかもと みお)
上記の宮藤芳佳が所属する「501 STRIKE WITCHES」という戦闘部隊の戦闘隊長。豪傑の性格をしている。扶桑皇国(「大日本帝国」がモデル)出身。
リネット・ビショップ
宮藤と同期の新人の戦闘隊員で、おっとりとした優しい性格をしている。ブリタニア連邦王国(「イギリス」がモデル)出身。
ゲルトルート・バルクホルン
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自分にも他人にも厳しい、軍人気質の性格をしている。ネウロイの撃墜数が250を超えるなど、非常に優れたウィッチ。帝政カールスラント(「ドイツ」がモデル)出身。
シャーロット・E・イェーガー
楽天的で豪快な、気持ちの良い性格をしている。メカいじりと、スピードを追求することが好き。リベリオン合衆国(「アメリカ合衆国」がモデル)出身。
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フランチェスカ・ルッキーニ
「501 STRIKE WITCHES」での最年少で、小柄な身体ながら戦闘のセンスは優れている。上記のシャーロットと仲良し。ロマーニャ公国(「イタリア」がモデル)出身。
エイラ・イルマタル・ユーティライネン
未来予知の固有魔法が使えるため、ネウロイの攻撃や位置を先読みでき、自身はまったく被弾しない。下記のサーニャが大好き。スオムス(「フィンランド」がモデル)出身。
サーニャ・V・リトヴャク
儚げな雰囲気の、歌やピアノの才能をもつウィッチ。広域の探索・索敵の固有魔法が使える。上記のエイラになついている。オラーシャ帝国(「ロシア」がモデル)出身。
エーリカ・ハルトマン
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ネウロイの撃墜数が200を超えていて、「501 STRIKE WITCHES」のウィッチ達の中でも特に優れている、超人的な戦闘センスをもつ天才。
戦闘では仲間を敵から守ることを優先しながら行動する。帝政カールスラント(「ドイツ」がモデル)出身。
ペリーヌ・クロステルマン
貴族の子女であるが、ネウロイの襲撃で家族と故国を失っていて、故国ガリアの復興に自分の全てを捧げている。坂本美緒に心酔している。ガリア共和国(「フランス」がモデル)出身。
ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ
「501 STRIKE WITCHES」の隊長にして、ネウロイの撃墜数が200を超える凄腕のウィッチ。部隊のみんなを家族のように思っている。帝政カールスラント(「ドイツ」がモデル)出身。
ストライクウィッチーズのストーリー
現実の地球とよく似た世界であるが、「魔力」の概念が存在する世界の20世紀(1939年)。
人類は突然現れた異形の敵「ネウロイ」の侵攻を受ける。
ネウロイ相手には通常兵器では抗う事もままならず、唯一魔力を帯びた攻撃が有効打となる。
その魔力を持つのは女性、特に10代を中心にした若い女性に多く、必然的に有効に戦えるのは彼女達のみとなった。
かくして世界の未来は機械でできた飛行装置「ストライカーユニット」を駆る「魔女」達に託された。
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「もしも第二次世界大戦で世界各国が協力していたら…?」という仮想のストーリー
ストライクウィッチーズの作中では日本をモデルにした国の出身のキャラ、アメリカモデル国出身のキャラ、ドイツモデル国出身のキャラなど、第二次世界大戦で敵対関係にあった国同士が協力関係にあり、人類の敵のネウロイに一致団結して対抗しています。(作中の舞台年代やストーリー展開から第二次世界大戦を意識した作りなのは明らか)
各国の国民性や史実がキャラクターの性格や設定に反映されていて、世界史や戦争史が好きな方には見所の多い作品です。
各キャラクターの名前は、そのほぼ全てが、第二次世界大戦中に実在して活躍した撃墜王と、彼らの愛機の名前をもじったものです。
「ストライクウィッチーズ」という作品の成り立ち
- イラストレーター・島田フミカネが月刊漫画雑誌「コンプエース」で創刊号から連載していた、大戦中の空軍・陸軍兵器をメカ少女へ擬人化したイラストコラム記事が発端
- 2007年に「ストライクウィッチーズ」のOVAが発売される
- 2008年7月よりテレビアニメ「ストライクウィッチーズ」が全12話で放送される
- 「ストライクウィッチーズ」は漫画化・小説化もされる
一般的に知られている全12話の「ストライクウィッチーズ」は、イラストレーター・島田フミカネの手によるキャラクター原案と、Projekt Kagonishが制作したストーリーが組み合わさったものです。
「ストライクウィッチーズ」は、コンプエース創刊号でメカ少女のイラストコラムが連載されていた当初からメディアミックスを見越したものであり、後にアニメ化・ゲーム化・漫画化・小説化・フィギュア化と、幅広いメディアへと展開していきました。
ファン達からの「ストライクウィッチーズ」の略称&愛称は「スト魔女」「ストウィ」「スウィッチ」「ストパン」などです。
イラストレーター・島田フミカネによるキャラ絵
なぜスウィッチの女性キャラはスカートを履かないのか…
- ウィッチ達が履いているパンツのような衣類は「ズボン」という名称になっていて、ストライクウィッチーズの世界では下着ではなく立派な衣服
- スカートのような物体を履いている場合、それはストライクウィッチーズの世界では「ベルト」に相当する
- スクール水着のような物体を着ている場合、それはストライクウィッチーズの世界では「服」に相当する
ストライクウィッチーズは世界観が広大すぎる…!!
ストライクウィッチーズの主役の11人が所属する連合軍第501統合戦闘航空団「STRIKE WITCHES」だけでなく、世界中の航空団のそれぞれの所属キャラ一人一人の設定や部隊としての強さなど、異常に細かく世界観が作り込まれているのが本作の特徴。
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そのおかげでストライクウィッチーズの世界観に圧倒的な厚みと深みが生まれています。
ストライクウィッチーズ関係の漫画や小説に登場したキャラクター達や、設定資料集にのみ顔と名前とプロフィールが掲載されるキャラクター達がどんどん追加されるので、そのおかげでストライクウィッチーズの世界が拡張されていきます。
スピンオフ漫画&小説「アフリカの魔女」で登場したアフリカ戦線のエース「アフリカの星」ことハンナ・ユスティーナ・マルセイユは、ストライクウィッチーズのアニメの2期にも登場して高い人気を博しました。
アニメの話の中で、自身と同じく優れた戦績を上げるエーリカ・ハルトマンと、ネウロイの撃墜数を競い合います。
「ブレイブウィッチーズ」
2016年10月から放送された、ストライクウィッチーズシリーズの新作アニメです。
本アニメでは「501 STRIKE WITCHES」とは別の戦闘部隊のストーリーです。
新主人公・雁淵ひかりを中心に、第502統合戦闘航空団「ブレイブウィッチーズ」の活躍が描かれます。
アニメ・ブレイブウィッチーズのストーリーは、時系列ではストライクウィッチーズ1期と2期の中間の時期に起こった物語です。
1期にてネウロイの巣を壊滅させた実績と前例を踏まえて、次の標的のネウロイの巣「グレゴーリ」を殲滅するために、第502統合戦闘航空団「ブレイブウィッチーズ」がネウロイ達と戦闘を繰り広げます。
世界各国のスーパーエース達のみで構成された特別部隊「501 STRIKE WITCHES」と比較すると、ブレイブウィッチーズの火力はいささか劣りますが(それでも各国内で有名なエース揃いの部隊)、キャラクター達の魅力はストライクウィッチーズに勝るとも劣りません。
おまけ:ブログ管理人が好きなペリーヌの紹介
本国陥落の際に親類縁者を目の前で失ったという部隊内部でも特に悲惨な境遇にいる。
ネット上では不人気ですが、気品のある立ち振る舞いと壊滅した祖国の復興に向ける気高い精神性、坂本少佐へ向ける純粋な愛は本作屈指の見所の1つ…だと個人的には思いたいです。
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