PCゲーム界出身で、現在各方面で活躍している有名人といえば「Fate/stay night」で知られるTYPE-MOONの奈須きのこや、魔法少女まどか☆マギカの脚本を担当した虚淵玄や、ライトノベル「人類は衰退しました」の作者の田中ロミオなどがいます。
それほど知名度は高くありませんが、上記の3人に勝るとも劣らない超実力派ライター「星空めてお」の幻想的で魅力的な世界観は一度ハマると魅了されます。
ブログ管理人もファンの星空めておの魅力をお伝えします。
星空めておは独特の不思議ファンタジー世界を作り上げる
20世紀初頭、ヨーロッパは、黒死病と、異教徒達により消滅した。
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退廃の都・北京では「黒い切符を手にした者は、黒い列車・プレステ=ジョアンへと乗る運命にある。黒い列車が向かう先は、滅亡したヨーロッパ。終着駅までたどり着いた者は、必ず望みが叶う」とうわさされていた。
主人公の前へと突然現れた、しゃべることができない少女・エマ。エマは主人公へと黒い切符を差し出す。
二人で黒い列車・プレステ=ジョアンへと乗り、北京からヨーロッパを目指すはるかな旅へ出る。
キャラクターも独特の世界観もストーリーも非常に魅力的。
ヨーロッパが死滅したという衝撃的なストーリーの前提もさることながら、世界各国の文化や魔法のようなファンタジー要素を複雑にからめた「SEVEN BRIDGE(セブン ブリッジ)」の世界観は極めて独創的で、読んでいて引き込まれます。
しかし、星空めておが遅筆なためか、発売日までに修正が間に合わずにストーリー後半がスカスカなのが最大の難点です。これさえなければ、PCゲーム界の伝説に名前を刻むくらいの名作だったはず。ヒロインの、しゃべることができないエマが可愛い。
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予備知識:「星空めてお」とは
独創的で魅力的な世界観の作品を書き上げることでファンが多い、有名シナリオライター。
以前はPCゲームメーカーの「ライアーソフト」に所属してライターをしていたが、現在はFateシリーズなどで人気を博す大手メーカー「TYPE-MOON」に所属して仕事をしている。TYPE-MOONが発信するPCゲーム・ソーシャルゲームの部分的なシナリオを担当している。
極めてハイクオリティーなシナリオを書くことができる一方、かなりの遅筆で知られていてそれが玉にきず。
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箱庭のような小世界の中でキャラを動かす、星空めておの作風
ゲーム「腐り姫」での小世界
物語舞台は、田舎街の「とうかんもり」。
独特の懐かしさ・郷愁感に満ちた、魅力的な世界。
ゲーム「Forest」での小世界
物語舞台は、ガーデンと呼ばれる森に包まれた超常空間。
「ふしぎの国のアリス」のような児童文学にちなんだ不可思議現象が次々と起こる。
ゲーム「サフィズムの舷窓」での小世界
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物語舞台は、「ハンギング・バスケット・ポーラースター」という名前の学園である超大型豪華客船。
洋上を進むポーラースター号の上で、少女達をめぐる事件が起こる。
星空めておの作品には「現実世界から隔絶された小世界の中が物語舞台」という作品が非常に多いです。
星空めておの創る、箱庭のようなファンタジー世界は非常に魅力的で、さらにその世界の中を動き回るキャラクターもまるで命が吹き込まれているかのように生き生きとして魅力的。
独創性が高すぎて一般受けはしにくい作家ですが、ハマる人はどっぷりハマる魅力をもつ素晴らしいライターです。
今やマルチクリエイターへと成長した星空めてお
小説「ファイヤーガール」の執筆
星空めてお執筆の、ファンタジーSFのライトノベル。全7巻と、非常に気合いの入った構成。
アニメ「世界征服~謀略のズヴィズダー~」の脚本
オリジナルアニメの脚本を星空めておが担当。
世界征服をもくろむ秘密組織・ズヴィズダーと、その対立組織との戦いがコミカルに描かれる良作です。
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ソシャゲ「Fate Grand Order」の追加シナリオ(?)
大人気ソーシャルゲーム「Fate Grand Order」の追加シナリオ「異端なるセイレム」を執筆したのは、ストーリーの内容から星空めておではないかとネット上でまことしやかにささやかれています。
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