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大学院生が高確率で精神的に病む、4つの理由

 

大学院生が、過酷な研究生活のせいで精神的に病みやすい理由について調査したので分かったことを報告します。

 

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大学院生達が、うつ病などでメンタルを病みやすい4つの理由

 

 

1「自身の研究で、思うような良い結果が得られないから」

  • 自身の目論見(もくろみ)通りの実験結果や数値のデータが得られない
    • もしも「自分の考えていた実験手法と、その手法によって得られるであろう特定の実験結果」が根本的に間違っていたとすると、
      修士論文・博士論文を書けないという事態になり、留年という結末が現実味を帯びてくる
  • 「報告会(定期的に、自身の研究の進捗状況をPowerPointによるスライドと報告書で指導教官に解説するイベント)」で、
    自身の研究で良い実験結果が出ていなかったり研究の進行が遅れていたりすると、
    高確率で指導教官から延々となじられる

本項目が、大学院生が精神的に病みやすい最大の原因です。

参考までに、大学での各種の論文の難易度目安
学部を修了するための卒業論文:ただのお遊び
博士前期課程を修了するための修士論文:卒論と較べればだいぶ難しいが、教授のお情けで審査を通してもらえることも多い
博士後期課程を修了するための博士論文:ここからが本当の地獄(修士論文よりもずっと難易度が上)

 

 

 

2「基本的に、大学院生の学究生活は激務であり、心身の消耗が激しいから」

  • 実験を上手く進めるために、どうしても拘束時間が長くなりがちになり、夜遅くまで研究室に縛られることが多発する
    • 「大学院での研究活動に興味は無いけれど、院卒という経歴が欲しいから」「研究活動に興味は無いけれど、学生のモラトリアム期間を延長したいから」
      という動機で大学院に在籍している場合、メンタルを病む確率がさらに上昇する
  • 自身の研究の進捗状況を報告するための、PCでの資料の作成にもかなりの時間と労力がかかる
  • 教授自身が進めている研究のサポート(実験の手伝いや、研究に関わるデータや資料の管理や作成)を折に触れてしなくてはならない

激務によって過度に心身が疲弊するということは大きなストレス要因となり、院生・社会人を問わずにメンタルを病む最大の原因の1つです。

 

 

 

3「研究室での人間関係で、精神的苦痛を覚える事が多いから」

  • 無視できない確率で研究室の教授の性格が尊大・高慢であり、大学院生がアカデミックハラスメント(罵倒や人格否定、強い権力を利用しての不当な差配など)を受けることが多い
  • 研究室の他のメンバー達と上手く人間関係を構築できない場合、研究室内で孤立してしまい、研究室へ行くことが甚大な苦痛になる
  • 研究室の他のメンバーの研究が順調だと、
    そのことを引き合いに出して指導教官から自身の研究の進捗状況を叱責されたり、
    自身の研究が上手く行っていないことへの焦燥感がよりいっそう強くなる
    などが研究室の人間関係が苦痛になりやすい原因

 

 

 

4「今現在の、自身が置かれている経済状況に大きな不安を覚えるから」

  • 連日、夜遅くまで重労働の研究をしているにもかかわらず、大学から給与は支払われない
  • それどころか、自身が大学へ学費を支払って労働をしている状況
  • 自身が奨学金を借りて学費を支払っている場合、着々と借金額が増え続けている
  • 自身と同期だった学部卒・修士卒の人達はすでに企業で働き、社会人として立派に活動していることに焦りを感じる
  • 「ポスドクの不安定な雇用状況と収入状況」「助教の採用の競争倍率の高さ」など、将来の状況について調べても不安ばかりがつのっていく
  • 日本では博士課程卒は企業側に倦厭される傾向が強く、企業就職できない可能性がかなり高い
    などが、大学院生が現在の状況に不安を抱きやすいポイント

 

 

 

 

参考:調査の結果、大学院生の40%近くが鬱傾向にあることが判明

  • 26ヶ国2279人の博士課程あるいは修士課程の学生を対象にした調査で、彼らの40%近くが中度から重度程度の鬱傾向にあることが判明した
  • この割合は、一般人の鬱傾向にある割合よりも6倍も高い

以下の、NatureのCareer Briefのインターネット記事が出典

More than one-third of graduate students report being depressed
Rates of anxiety and depression among PhD and master’s students exceed those in general public.

 




重度のストレスによって精神疾患を発症する機序

 

重度のストレスによって精神疾患が発症する仕組み




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  1. 視覚や触覚などから受け取ったストレス情報が、脳の視床下部まで伝達される↓
  2. 脳の視床下部が「副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン」を分泌する
    (同時にβ-エンドルフィンという、痛み・緊張・不安を和らげる効果がある神経伝達物質も分泌される)↓
  3. 副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンをとらえた脳の脳下垂体が「副腎皮質刺激ホルモン」を分泌する↓
  4. 副腎皮質刺激ホルモンが血流に乗って体内をめぐる↓
  5. 副腎皮質刺激ホルモンが副腎に到達し、そのホルモンの刺激を受けたことで、副腎が「副腎皮質ホルモン(主に『コルチゾール』からなるホルモンの一群の名称)」を分泌する
    (コルチゾールの作用により、
    ・血圧の上昇
    ・血糖値の上昇
    ・筋肉でのタンパク質代謝の促進
    ・脂肪組織での脂肪分解の促進
    などの生体反応が起こり、身体が活動的な状態へと変化し、ストレス源へ対抗しようとする)
  6. 高ストレスの状況が長期的に続くと、副腎からのコルチゾールの分泌も長期的に継続するようになる↓
  7. コルチゾールが脳を傷害し、それにともなって海馬(記憶を司る脳の部位)を傷害し、海馬の萎縮を引き起こす
  8. 海馬が萎縮してしまったことで脳の短期記憶の機能がいちじるしく損なわれたり、脳が傷害されたことで意欲と思考力の劇的な低下が起こる(この状況が「うつ病」と呼ばれる)
コルチゾールによる脳への悪影響は上記以外のもので、脳の血流量を低下させる種類のものもあり、血流量が低下したことで
「パニック障害」「適応障害」などの精神疾患も発症しやすくなる、と考えられている。

 

 

 

通常の細胞と違い、脳の神経細胞は新陳代謝のペースが非常に遅いため、いったん脳の神経細胞群がダメージを受けると、回復に非常に長い時間を要します。

 

 

また、うつ病には完治という概念が無く、「寛解(表面上は病状がおさまっているが、何かのきっかけで病気が再発しやすくなっている状態)」までしか回復しません。

そのため、「うつ病が発症しそうだけれど、まだ健康な状況」と「ついに、うつ病が発症してしまった状況」とでは、その後の人生状況に天地の差が生まれます。

以上の理由から、うつ病が発症してしまう前に、いち早くストレス源から逃げることは極めて重要です。

 

 

大学院での研究生活のようなストレスフルな状況に置かれた時、体内でのコルチゾールの大量分泌が始まります。




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この状況は、すでにうつ病の入り口に立っていることを意味します。

(大学院生に限らず、多大なストレスを受けている人達の全てが、コルチゾールのせいで大なり小なりうつ病に近づいています)

研究が行き詰まり、そのせいで心身がかなり苦しくなったら、分泌されすぎたコルチゾールが脳へ侵攻する前に大学院を辞めることを推奨します。




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