昔の2ch(現在の5chの前身)における、「職人」と呼ばれる高スキルをもったユーザーがしてくれていたことを解説します。
ネット掲示板において「職人」がやってくれていたこと
AA(アスキーアート)の制作と、スレッドへの投下
- AA(アスキーアート、コンピューター上で等幅フォントの文字を組み合わせて描くイラストレーション。電子メールの署名・広告や、掲示板の発言などで用いられる)
- 職人がAAを作ってくれると、以降はそのAAを他のユーザー達がコピーアンドペーストで自由に使うことができるため、ネット掲示板文化の発展がうながされる
高度な技術による秀逸な作品を、スレッドへ投下する
- イラスト
- SS(ショートショート、漫画やアニメなどのキャラを用いた短めの二次創作小説のこと)
- コラ画像(漫画のコマ内のセリフをソフトを使って独自の文章に書き換えたもの)
- ネタ系スレッドでは、面白いネタを次々と投下し、それによって他のユーザー達を湧かせてスレを盛り上げる
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人気のパートスレの情報を、その職人が管理してくれる
- パートスレ(パート20やパート50という風に、何代も継続している人気シリーズのスレッドのこと)に関して、有志の職人が情報管理をしてくれる
- 無料ブログを立ち上げて、
そのブログに歴代のスレッドの各URLをまとめたページを投稿したり、パートスレの歴史における有名な出来事・住民が残した名言などをまとめたページを投稿するなど、パートスレの情報・歴史をわかりやすくまとめてくれる- クオリティーが高いとパートスレの住民達に認定されたまとめブログは、パートスレの公式ブログとして、代々のパートスレの頭部分のテンプレにブログURLが記載される栄誉が与えられる
- 無料ブログを立ち上げて、
現代において、「掲示板の職人文化」がすたれた理由
現代では、職人が自信の技術を発揮できる場がたくさんあるから
昔は、2ch以外には活躍の場が少なかった
- 00年代(2000年~2009年)が終わるくらいまでの時代では、SNSのようなネットコミュニティーも一般的ではなく、ブログを開設して運営することもかなり敷居が高かった
- この事情から、スキルを持っていた人達は2chを始めとしたネット掲示板を中心に活動していた
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現代では、かつての職人達はSNSへと移行した
- 優れたスキルを持った人達は、より簡単に注目を集めることができるSNSなどのネットコミュニティーへ移行した
- 匿名掲示板では名無しのユーザーとしてしか活躍できないが、SNSやブログでなら個人として大勢に賞賛されるようになる
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