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やれやれ系主人公…無気力で不快だが、物語展開には便利な存在

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主にライトノベル分野で登場する、「無気力で消極的、悟ったような態度で『やれやれ』と肩をすくめる」という特徴をもつ「やれやれ系主人公」の特徴について調査したので分かったことを報告します。

 

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「やれやれ系主人公」の解説

 

常にあきれたような目で仲間や周囲の人間を眺め、「やれやれ」と肩をすくめるような態度を取るのが、やれやれ系主人公の最大の特徴です。

中学生や高校生のような若年であるにもかかわらず、人生全てを達観したような言動をするので、作品の消費者側には反感を持たれることが多いようです。

1990年代以降、漫画やゲーム、特にライトノベルの分野でやれやれ系主人公の出現頻度が高いです。

 

 

やれやれ系主人公の特徴

 

特徴




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  • 普段は無気力
  • 有事の際には、急にやる気を出す
  • 理屈っぽい話し方
  • 何かにつけて他人に説教をする
  • 消極的な態度なのに、女性キャラも、男友達も、向こう側からどんどんやってくる
  • 複数の女性キャラに惚れられているが、本人は優柔不断
  • 「え?何だって?」みたいなピンポイントの難聴系

 




無気力なやれやれ系主人公が、読者達に嫌われやすい理由

 

周囲を見下した態度から、
「自分は物事を分かっている高尚な人間。周りは愚民」
って考えが透けて見える。

 

常に受け身の態度で、事件に巻き込まれてもずっと振り回されていて、
そのことに嘆いてばかり。
活躍するのは終盤だけ。
ダメ人間の様子をずっと見させられるのが嫌なんだよ。

 

普段は無気力だけれど、
危機的状況になると人が変わったようにやる気を出すという二重人格ぶりのせいで、
態度が一貫していない主人公に信頼感が持てない。




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まだ10代という経験が乏しい状況なのに、
達観したような態度で上から目線で説教するのがむかつく。

 

「美少女に囲まれていて、羨ましい状況」なのに、
それを「やれやれ」ってうんざりした態度でいるのが、読者の反感を買う。

 

ジョジョの奇妙な冒険の承太郎みたいに、
全てを自分の手で片付けた後で「やれやれ」と言うのは、功労者の正当な権利。
やれやれ系主人公は、まだ何も手を付けていないうちからやれやれと言っているので不快。

 

有事の際に「事なかれ主義」「自分は関係無いという態度」「逃げ腰」
こういう態度の人間はみんなに嫌われる。

 

「他人を見下した態度が基本」って品が無い人間のすること。

 

やれやれ系主人公って、考え方がひねくれている・ねじくれている。まっすぐしたものを感じられない。
犯罪行為を行う不良系とは別の方向性の「育ちの悪さ」を感じる。

 

「常に愚痴を垂れ流して、不満げな態度の人間」って、
単純に情けないし見ていて不快。

 

「実力が伴っていない無能だとか、覚悟ある行動を取れないくせに、偉そうな態度だから」。
やれやれ系主人公が嫌われる理由は、この一言に集約される。

 




やれやれ系主人公がライトノベルや漫画で多い理由

 

 

読者の姿や願望を創作物の主人公に反映している説

 

ラノベを読む読者層を「無気力で、ひねくれた人間」と作者・編集者が想定しているから、
想定した読者層が共感できる特徴をもつ主人公にした結果、
やれやれ系主人公が生まれたんだろう。

 

読者が
「現状に対する不満だけはおおいに抱えているけれど、自分から行動を起こすような気力や勇気や主体性は持っていない」
という人が多く、
そういう人はやれやれ系主人公に共感しやすい。

 

「自分のことを不幸だと常に嘆いている」
「やる気はないけれど、いざとなったらできる」
「女にモテまくる」
「モテまくるけれど、誰か1人を選ぶことはできない」
「平穏を必要としているけれど、平穏な日々の合間にも、何か自分が活躍できる事件が起きて欲しい」
これって、消極的な態度のオタク男子達が共通して持っている特徴と願望。

その特徴と願望を投影した存在が、やれやれ系主人公。

 

「やる気は無いけれど、隠れた実力者」「人生経験は乏しいけれど、達観している」
って中二病者の憧れそのもの。

 

 

 

やれやれ系主人公というタイプは物語を進めるのに好都合という説

 

「やる気の無いやれやれ系主人公」→「何かをきっかけにして奮起し、やる気になった主人公」っていう
「静」と「動」の動態は、物語を盛り上げるうえで便利。

 

「涼宮ハルヒの憂鬱」なんかが典型例だけど、
ヒロインのハルヒが暴走系の言動をするキャラだから、
主人公のキョンがそれを抑える・突っ込みを入れる・振り回されるキャラということでやれやれ系主人公にならざるを得ない。
ハルヒといっしょにキョンまで暴走系だったら話に収拾がつかなくなる。
ヒロインが個性化していくのに対して主人公が没個性的になる、という傾向が昔はあった。

 

主人公の性格がクセが強すぎる・アクが強すぎると、共感するのが難しいから、
無難で共感しやすい主人公像を追求した結果、ああなった。

 

「鈍感」「恋愛に興味なし、という態度」「性格と態度が消極的」
というのはハーレム系の物語をやるうえでほとんど不可欠と言ってもいい。

「敏感」「恋愛に興味ありまくり」「積極的な態度」だと、すぐに誰かと恋仲になって、そこで物語が終了しちゃうから。

 

「やる気があって、積極的に行動する主人公」って、
見ていて疲れたり暑苦しかったりする。
そして、物語が主人公の行動でどんどん先へ進められるから、ご都合主義に見えてきてしまう。
前向きで有能すぎる主人公は、物語をうさんくさいものにしてしまうし、無気力な人が多い現代ではウケが悪い。

 

各作品分野の中でも、ライトノベル分野では主人公の一人称視点で物語が進むものが非常に多い。
そのため、ライトノベル主人公は自分の見ている状況を読者に的確に伝える「理屈屋」になりやすい。
そして、個性が強すぎて共感しにくい性格だと、読者の物語への没入感を妨げるので、
個性を取り除いて読者の視点という役割を課せられた結果、
読者達の性格傾向と似ていて一体化しやすい「やれやれ系主人公」という形を取るようになった。

 

 

 

現代の読者が無気力で冷めた性格だからとする説

 

今の若者は
「必死こいて努力するのはださい。努力するのはかっこわるい」って斜に構えた態度が正義、って側面がある。
努力型主人公がウケる時代じゃないんだよ。

 

今の日本の状況から考えたら
「明るく、積極的に!」って態度の主人公には共感するのはほぼ無理。

 

戦後から高度成長期までの創作物の主人公って、
その世代の読者達の人生とぴったり重なり合う「熱血系」。
バブル崩壊後から失われた20年の創作物の主人公は、その世代の読者の人生とぴったり重なり合う「消極系」。

 

今の時代の読者は、日本の長期的な不況なんかの影響で、性格が冷めている。
熱血系主人公に共感して「自分も頑張ろう!!」って時代じゃない。

 



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